松花堂昭乗ゆかりの臨済宗妙心寺派 泰勝寺へ

この日、八幡市を訪れたのは、通常非公開の泰勝寺(たいしょうじ)を訪れるためです。一般社団法人 八幡市観光協会のHPで4月の公開日が発表され4月9日(日)で10時~、11時~、13時~、14時~とあって、10時からを予約しました。(必ず電話予約要です)

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9時40分に着いて、山門を入ろうにも入れません。右の通用門から入れました。呼鈴を押すと、中から人が出て来られ方丈へ上がるよう案内されました。

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山門の前には、何気なく椿の花が入られた手水鉢があって、石段を進みます。そして花頭窓が見えてる正面の唐門をくぐると・・・。

右手に方丈が見えました。10時より20分も早く着いてしまいましたが、先客は2名。靴を脱いで方丈に上がると・・・。

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方丈内には住職さんが座っておられ、予約の名前を確認されると拝観料500円を納めます。そして御朱印を聞くと・・・4種類あって、それぞれ丁寧に紹介していただきました。

そんなに度々来られないので、4種類ともいたたぎました。すべて住職さんが手書きされるのみたいです。そして、10時から案内があるので、それまで好きにできました。

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席に着くと、暫くしてお茶とお菓子が運ばれてきて、いたたぎました。10時まで写真を撮ったりして好きにしてたら、10時に副住職さんが来られ案内を始められました。

泰勝寺は、石清水八幡宮の社僧であった松花堂昭乗の墓をお祀りするため、1918年(大正7年)に建立された臨済宗妙心寺派の寺院で、この泰勝寺には檀信徒の墓は無いそうです。庭は「南天招福の庭」と言い、昭乗の難を転じて文化面で大成したことに由来し、庭には7種類の南天が植えられています。また、枯山水の石庭は、白砂を三途の川、手前の大きな石を船に。また奥の石を仏様を表し、船を渡った先には極楽浄土が待っている世界観を表現したとか。宝物館である貴芳殿に安置されてる「月光菩薩」は2000年(平成12年)に住職自ら作成され、右手に南天、左手に三日月を持たれた姿をされています「皆さんにツキが付くように」と願いを込めて造られたとか。最後に茶席「閑雲軒」は男山にあった昭乗自ら作ったとされてますが焼失したのを泰勝寺で古図を元に復元されたものです。

副住職さんは、約8分ほど話されました。その後は、縁側に座るのも良し。庭に降りて見て回るのも良し。貴芳殿で寺宝を見るのも良し。茶席「閑雲軒」を見るのも、昭乗の墓参りをするのも良し。後は11時まで自由行動です

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私は当然、自分の靴に履き替えて、庭に降り、茶席「閑雲軒」収蔵庫の「貴芳殿」に向かいます。今日は、ここまで公開されるとは思ってなかったので嬉しかったです

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中門をくぐり先に茶席「閑雲軒」を見学します。朝の雨が嘘のように、今頃日が差して来ました・・・遅いよと思もっても・・・。

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先ずは待合があって、裏に回れば全開でしたので内部を見ることができました。また下の写真は躙口を開けて撮って見ましたか。特に書いてありませんので上がることはしませんでした。

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茶席の近くには蹲踞があるかと探したんですけど・・・多分・・・下の写真がそうでしょう。1918年(大正7年)に創建されたとは思えないほど苔が綺麗です。

次ぎに寺宝を見に「貴芳殿」に向かいます。今日は7名と参加者も少なく、写真は撮りやすかったですし、皆さん盛んに写真を撮られてました。

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写真左に見えているのが貴芳殿です。鉄筋コンクリート製の建物のようですが、住職さんから受付で「写真は何処を撮ってもらって結構です」と承諾をいただいています。

その途中に、先程副住職さんからお聞きした「松花堂昭乗の墓」を見つけたのでお参りさせてもらいました。

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1918年(大正7年)まで男山山麓に、ひっそりと風雨に曝されていたのを「松花堂保存会」を結成され、当山に建てられたと聞きました。

そして「貴芳殿」に入ります。ここも鍵を開けて頂いてて・・・ありがたいことです。ここも見られるとは思ってなかったので、私にとってはサプライズでした。

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階段を上がって入りますが、それより境外を見ると、先程訪れた本妙寺が分かりました。この時、分かったんです、泰勝寺と本妙寺が隣同士だったことを。

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先程の副住職さんの話にあったように、「幸運月光菩薩像」・・・由緒書きの表にも掲載されていますね、住職さんが造られたと驚きましたし、お参りさせてもらいました。

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寺宝の中で、日本最初の「松花堂弁当」が展示してありました。他に干支の守り本尊、松花堂昭乗の茶道具などが展示されていたので、殆ど撮りましたが、掲載はやめておきます

たっぷり見せていただいたので、後続の人に譲って外に出て庭園に戻ることに。さほど大きな寺院でもないので11時まで待たずに、朱印が出来ていたら出て行こうと思いました。

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白砂が“三途の川”そして大きな石が船なんですよね。冗談で副住職さんが「白砂を踏まれると三途の川・・・」と笑いを取られてました。皆さんもそうでしょうけど、本当に踏まないように注意しました

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方丈をL字型に広がる「南天招福の庭」も、案内のおかげで、より深く知ることができ、また楽しめました。

最後の最後に本堂のご本尊にお参りしました。臨済宗の寺院なので釈迦如来像だと思いますがお祀りされてました。

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上の写真のお地蔵さん・・・“おみくじ”なんですよ。可愛いから女房の土産に買って帰りました。禅宗寺院なので、禅宗様式で方丈は建てられているのでご本尊は仏間にありました。

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10時30分過ぎになると、住職さんが朱印がてきたので方丈を出て、声を掛けていただきました。一枚一枚丁寧に書いていただき有り難いことです。

この泰勝寺を10時32分に出ました。帰りに安居橋によると、石清水八幡宮の駐車場に長蛇の列。前途の通り雨で河川敷の駐車場が使えないのが影響したのでしょう。帰りも京阪電鉄「八幡市駅」から乗りましたが、降りてくる人が半端じゃないです。電車の中から降りるわ降りるわ、おかげで座れました。私はJR{嵯峨嵐山駅」まで電車に乗りましたが、流石に嵐山・・・こちらも半端じゃないほど、観光客が降りられます。八幡市駅の比じゃないですね。超混雑していた電車でヘトヘトになって家に帰りました。

【泰勝寺 南天招福の庭】



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