京都府立植物内 半木神社へ

京都府立植物園内に、世界文化遺産・上賀茂神社末社である半木(なからぎ)神社があります。園内の北西に位置し、「なからぎの森」と呼ばれる木々の中にひっそりと佇んでいました。

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社務所もなく、社殿があるだけの小さな佇まいですが、先週は猛暑でバテテしまったので、この日は先ずはここにお参りに来た次第です。

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手水舎もそうですが、水盤も見当たらないほど小さな境内に、本殿はありました。御祭神は案内によると、天太玉命(あめのふとだまのみこと)一柱 一座とありました。

流木神社(ながれきじんじゃ)とも云い、この辺りは往古の頃より賀茂族が開拓した土地で、奈良時代の頃から「綿部の里」と呼ばれてました。この地が「錦部の里」と称したのは、この地に於いて、養蚕製糸の業が営まれ絹織物の生産が盛んであった為で、京都絹織物発祥の地ともいわれています。そして平安時代に入って、第68代後一条天皇の御代に至り、1018年(寛仁2年)11月25日朝廷より正式に賀茂別雷神社(上賀茂神社)の社領地として、錦部郷の名を以て寄進せられ、それらの産業に携っていた賀茂族と秦族との人々がその職業の守護神として四国の阿波国から、天太玉命を勧請鎮祭したのが、現在の半木神社で織物業の守護神として信仰されました。そして京都府立植物園開業後は植物園の守り神として崇敬され、毎年4・11月に行われる春秋の祭典には多数の関係者が訪れます。多くの木や花が実を結ぶところに因み、試験の合格や恋愛成就の願いが叶うとの信仰が篤く、その努力が実を結ぶ御守「実守(みのりまもり)」を上賀茂神社で授与されています。

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社務所も無いので朱印はありませんし、由緒書きもありません。しかし、案内板が2枚あったので上記のようにまとめました。

案内に、「御守りは上賀茂神社へ」とありましたが、朱印もあるのかなぁ・・・と思いつつ、前記した「朝顔展」に向かったので遅れた訳です。

【上賀茂神社末社 半木神社】



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