"虫八幡さん"と親しまれている三宅八幡宮へ

一乗寺 中谷の駐車場を9時40分頃に出て、白川通を北上します。ここは師走の古都の風物詩・・・全国高校駅伝のコースです。跨線橋(こせんきょう)を疾走する選手の姿がテレビで放映されますが、まさに今、車で走っているんです。

その跨線橋を渡った先にある花園橋を車は、右折(東)し、次の信号を左折(西)すると、そこには三宅八幡宮の朱塗りの大鳥居を目にします。

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左折せずに真っ直ぐ行くと、京都大原に向かいます。この日も京都バスに多くの観光客が乗っていました。車を側道に止めて、大鳥居を撮影・・・車が来なかったので良かったです。

鳥居をくぐると、真っ直ぐの道を北上します。道は狭いですけど、対向車は来なかったです。そして三宅八幡宮の駐車場には9時50分に着きました。

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車を止めて、本殿に向かうまでに、いくつかの石鳥居をくぐります。すると左手に「大楠公」の銅像がありました。大楠公・・・楠木正成でしょうけど、三宅八幡宮との関係は

何か考えながら歩いてましたが、ここは平日でも参拝者は多かったです。多いと言ったら語弊がありますが、ガラガラと思ってきたのに・・・以外でした。

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この石鳥居から両側に狛犬ならぬ狛鳩が安置されています。八幡宮の鳩は・・・神の使いでした。

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石清水八幡宮の扁額の「八幡宮」の八の文字は、鳩の絵柄でしたが、ここでは違ってました。それより狛鳩が気になりました

この地は古くから小野氏が住む小野郷と呼ばれてました。第33代・推古天皇の時代に、宇佐八幡宮の加護により、随から帰国できた遣隋使の小野妹子が、上高野の移り住んだ時に、その恩に報いるため、宇佐八幡宮を勧請したのが始まりだと言われてます。

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正面に本殿が見えていますが、木立の中を歩いて行きます。夏の終わりのツクツクボウシが鳴いてる中、このまま進むと・・・。

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社務所のほぼ向かいに手水舎があって、いつもの通りですが、ここのは井戸水山水どちらでしょうかね

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本殿の手前に、拝殿があって、「三宅八幡宮」の扁額が架かっています。社務所に神職さんが座っているので、後程「朱印」いただきます

拝殿を回り込むと、一段と高い所に本殿がありました。この本殿を守っているのは狛鳩ならぬ狛犬でした。

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本殿に入る手前にも手水盤がありましたが、ここでは使う気になれないですね。狛犬は、網の中に囲まれ、本殿を守っています。

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ここの本殿前でお参りにしました。ここから余談ですが、この本殿、ガラス戸に囲まれているようです。そして、参拝を終えたらガタガタと音がして、覗き込むと・・・誰も居ません。そしたらもう一度、ガタガタと音が・・・少し恐くなりました。昼間ですがら幽霊ではありません。答えは、帰りのラジオから流れてきました・・・

御祭神は、応神天皇が祀られています。御利益の癇の虫封じにため、子供の守り神として知られてて、虫退治として"虫八幡さん"として親しまれています。明治天皇も幼い頃、病にかかり、ここで祈祷されたとか。

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本殿周りも回って見ました。前途した"ガタガタ"が気になってと言うか、恐くて・・・いつものようにのんびり一周は、できなかったです。

本殿を出たら社務所で"朱印"いただけました。神職さんが座って居るので写真はありません。この神職さん、朱印に鳩の絵を描いてもらいました。ありがたいことです。

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こちらは神楽殿です。先程も言いましたが、ここは誰かが参拝に来られます。地域の方が散歩のついでに来られてるんでしょう。

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車に戻る途中の参道沿いにあった絵馬舎です。行きは、ここで煙草を吸いながら休憩されたので、小走りで避難。帰りに撮りました

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狛鳩が鎮座する鳥居の横には、池があって噴水もありました。それよりなにより「村の水車」なるものがあったので近寄ると・・・。

延宝年間(1673~1681)には、この上高野には、多くの水車がありました。主に精米用として共同で使われましたし、村には業務用に薬草、青海苔の製粉、伸銅にも利用されていたといいます。かつて稲荷町にあったという水車を修復し1987年(昭和62年)に、当時の生活を知る上で復元されました。

実は、水車の中も撮りましたが、"蜘蛛の巣"しか写ってなくて・・・それでは載せられません。気を取り直し歌碑を撮ってみると・・・。

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「輪をかきて飛びいる鳩の先頭の一羽は群れの何を保障す」(中山周三) 歌碑には"周三"としか書いてありませんが・・・。

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ここには10時10分に出て行きました。お腹が一杯だったので、ここの名物「鳩餅」は次回の楽しみに取っておきます

洛北の「上高野」、この地名は幼い私の思い出の地なんですが・・・母なら分かるでしょう。そうこう思いながら、次へと向かおうとしたらラジオから「京都市右京区で震度2を観測。震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)2.6」と流れてきました。先程のガタガタは幽霊じゃなく、地震だったんですね、少々ヒビリました

【三宅八幡宮】



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