京象嵌の工房見学へ

10月28日(土)は、JR東海「そうだ 京都、行こう。」の会員イベントである『京象嵌の工房見学』に行きました。先週は、超大型台風21号が京都市にも接近し、暴風雨に見舞われました。京都市では最大瞬間風速 30.9㍍を記録し、京都府立植物園の樹木約100本が倒れ、また神社や寺の大木が倒れてたりしているがみつかるほど大きな被害を受けました。それから一週間たちましたが、今度は台風22号が沖縄に接近し、関西も朝から雨降り、2週続けての台風襲来かと・・・戦々恐々しながらイベントの参加となりました。

画像
画像
イベントは、13時から。受付は12時30分だったと思いますが、私は12時45分に着きました。雨が降ってたので、遠回りの予定が最短で来てしまい50分に着く予定が早く着いた訳です

画像
受付を済ませると、写真撮影の有無を尋ねるとOKでした。イベントは2階でされるので、その前に作業される姿を撮影させてもらいました。

画像
今日の定員は20名でしたが、ざっと数えて14名だと思いますが参加されてました。それにしても大変狭い所でしたね、話を聞いた所は・・・。

定刻の13時00分になったらイベントが始まりました。最初は、株式会社中嶋象嵌社長より、“象嵌”の歴史についてお話をされました。

画像
店内に貼ってあったポスターですが、左が社長さんです。右が、息子さんで、以前テレビに出られたのを見た事がありました。昨年の11月13日(日)6時15分放送のMBS毎日放送「京都知新」です。

奈良時代に、シリアのダマスカスからシルクロードを通って日本に伝わったとされる象嵌(ぞうがん)。「象」には「かたどる」、「嵌」には「はめる」という意味があり、金工象嵌、木工象嵌、陶象嵌などさまざまな形にかたどった金属をはめ込んで模様を表現する伝統工芸です。

象嵌の歴史について、面白可笑しく説明していただきました。それで実演ですが、社長の息子さんは不在みたいで、名前は忘れましたが、若い写真さんが実演していただきました。※以下、写真と説明はあいませんが、雰囲気だけでも

画像
①「布目切り」・・・1mm幅に縦横7~8本の溝を鏨(たがね)で彫っていく。

画像
②「入嵌」・・・純金や純銀の薄い板を模様に抜いたものや線を布目にあてがい小さな金槌で打ち込みながら模様を描いていく。

画像
③「入嵌仕上げ」・・・打ち込んだ金・銀がきちんと布目に嵌まる様、ハンマーで丁寧に打ち込みます鹿の角を使うと金・銀が伸びず光沢が出ます。

画像
④中嶋象嵌オリジナル技法「透かし」・・・糸のこぎりで模様以外を抜いて切り取ります。

⑤「色付け」(漆焼き)・・・漆を塗ってコンロの上で焼く作業を3~4回繰り返す。この作業は、後程ビデオにて観賞しました。(漆でかぶれる恐れがあるため)

画像
画像
画像
⑥「研出し」・・・地金に触れず金銀だけを研ぎ出す。

画像
画像
画像
⑦「仕上げ毛彫り」・・・立体感をつけるため模様の上に彫刻をする。

画像
画像
画像
画像
画像
⑧「製品となる」・・・世界に一つしか逸品の完成です。

実演のあとは、このイベントに参加されてる会員さん全員が交代で、“入嵌”の体験です。純金や純銀の板を打ち込みするんですけど、これが中々難しい・・・「難しいわ、うまいことでけへん」と。そしたら社長さんが「そんな簡単にできたら職人さんいらんわ」と笑われてました。

画像
画像
画像
画像
画像
画像
実際に、象嵌の体験をしたあと、このイベントは解散となりました。1階には象嵌を使った製品があって、少しばかり見てました。せっかく来たので何か買って帰ろうと思いましたが・・・。

皆さん降りて来たので、日を改めて見に来たいと思います。2週続けて台風が襲来と、週末毎に雨が降り(先週は記録ずくめの大雨)、私もイベントが無ければ家を出なかったてしょう。私は、これで帰りました。

【株式会社 中嶋象嵌】



この記事へのトラックバック