平成29年度 第53回京都非公開文化財特別公開 泉涌寺 本坊へ

前日に「京都国立博物館 ナイトミュージアム」に行きましたが、翌日には平成29年度 第53回京都非公開文化財特別公開 泉涌寺 本坊 に行くため、京都国立博物館の前を8時40分頃に通って見ると、正門から東大路通りまで大行列。開館は9時30分から・・・まだ50分もあります。驚きながら通過して泉涌寺通り目指すものの道を間違え、再び京都国立博物館の前に8時55分通ってみとる、列が動いています。昨日行ったので何となく分かりますが、開館は9時30分ですが、多分・・・館内には入れるんですよね、そこで待つわけです。

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ここには9時を少し回って着きました。泉涌寺には大型バスも止められる駐車場があるので、大門の前に車を止めて、門を入った右手の受付に行きます。

泉涌寺には何度か来てます。最近では2012年(平成24年)2014年(平成26年)に来ています。大門を入ると拝観受付で500円を納めます。普段から公開されている泉涌寺と本坊ですが、私がまだ一度も訪れてない所が公開されたので来て見ました。

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受付から暫くは下りです。下には仏殿が見えてて・・・ここは通常でも内部には入ってお参りできます。ただ・・・ここは帰りに寄ります

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その先が舎利殿で、ここは非公開です。2014年(平成26年)の「東山区民ふれあい文化財鑑賞会」で内部に入ることができました。来年の「第52回 京の冬の旅」で公開される予定です

この舎利殿までが、通常参拝料金で見られるところです。ここから先の御座所内部と庭園は特別料金が必要です。普通は300円ですが、この「京都非公開文化財特別公開」では800円となっています。その・・・理由は・・・

特別拝観への入口は、この本坊の門をくぐります。ここに入るのは2012年(平成24年)以来です。

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泉涌寺の朱印や、塔頭寺院 善能寺朱印は、ここでいただけますので、それだけでは来ましたが・・・庭園は・・・久し振りです。

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門を入って右手には霊明殿の屋根が見えています。この「京都非公開文化財特別公開」で内部に入れるので、やって来た次第です

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ここを入って右手に受付があり、そこで朱印や拝観受付をします。ただ今日は、靴を脱いで上がり、正面に臨時の拝観受付所が設けてありました。そこで800円を納めて、先ずは庭園を先に見ます。

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と、その前に・・・車寄が開いていたのでそこから先程通った、表門が見えています。ちなみに下の写真は外からみたものです。

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入って見ると、驚いたことに「御座所庭園」の紅葉が進んでいました。この時・・・まだ11月7日(火)です。例年に比べて随分早い色付き初めて・・・でしたね。余談ですが、11月下旬には見頃終了となっていました。

ここから普段は通れない霊明殿に向かいます。渡り廊下を進むと、霊明殿に繋がる階段があります。そこで係の方より「スリッパ」を脱ぐように言われました。ここより先は皇室の方でもスリッパを脱がれるようです。

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ここより先は撮影禁止でした。霊明殿の全景は看板の写真を使いました。ここから先は初めて来たので、少々ドキドキ・・・前の人に着いて行くと・・・。

霊明殿横の入口が開いていたので、前の人も入られたし、私も続きました。後の人も続きます。どうも霊明殿の内陣のようです。足元が暗い中、そのまま進むと明治天皇・大正天皇・昭和天皇の御位牌があって、四条天皇の木像も安置されてました。(これは後で質問して分かりました) 内陣をウロウロしてたら、僧侶の方が現れて、「ここは入れません」と。それなら入口の扉を全開にしないで、いただきたい・・・と思いながら正面に回り込み、ガイドさんの案内を聞きました。

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最初の案内は狩野孝信筆「後陽成天皇像」(重要文化財)です。中陣に展示してありました。泉涌寺と縁の深い、後陽成天皇の400回忌を記念し始めて公開されたようです。

霊明殿は、1884年(明治17年)に再建された宸殿造の建物で、奥から内陣・中陣・外陣で構成された建物です。その内陣には、第87代四条天皇・第121代孝明天皇・第122代明治天皇・第123代大正天皇・第124代昭和天皇の御位牌を安置。泉涌寺で初めて祀られたのが四条天皇だそうで、以降、泉涌寺は天皇家との関わりが深くなっていきます。中陣には天皇家から下賜(かし)された仏具などがあって、内陣には前途した御位牌の他に、四条天皇の木像が安置されていました。

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ここを出て、再び御座所庭園から、案内に書いてあった「海会堂(かいえどう・御所の御黒戸・仏間)」も行きましたが、普段と同じでした。特別でも何でもありません。要するに霊明殿の公開だけ・・・でしたね。(写真は海会堂の外観です。内部は覗けますが、暗くて殆ど分かりません)

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本坊を出て、何度か来てるので境内の散策はやめて帰ろうとしたら、綺麗な菊が展示してあったので、少しだけ寄りました。

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最初来た時、菊の手入れをされてたので、帰りに撮りました。紅葉を先にアップしたので、旬は過ぎてしまいましたが、綺麗な菊を一つずつ見て行きました。

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菊を見てたら、奥に階段が見えました。今まで何度か来てましたが、初めて気が付きました。それで上がって見ると・・・何も書いてありません。拝殿と社殿があったので、鎮守社でしょう。

足早に降りてきて、仏殿をお参りです。2014年(平成26年)の「東山区民ふれあい文化財鑑賞会」では詳しく案内を聞きました。

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泉涌寺の本堂で、1668年(寛文8年)の再建。堂内には過去・現在・未来を表す三世仏(釈迦・阿弥陀・弥勒)が安置されています。

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舎利殿は、次回の「京の冬の旅」までお預けです。ただ・・・一度入ってますけど。そのあと、霊明殿の勅使門まで来てみましたが、開いてないですね・・・一時期・・・開いているとの情報は聞いたんですけど・・・。

霊明殿のガイドさんが少し頼りない人で・・・漢字の読み間違いや、分かりきった事を、たまたま通りかかった僧侶の方に聞かれたりして・・・私の質問にも答えられないので、後に控えていたガイドさんが代わりに答えてくれました。その分かりきった事とは・・・泉涌寺の名前の由来になった井戸の事です。

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「泉涌水屋形」といい、今も泉は湧き続けてると言います。1667年(寛永7年)の再建で、京都府文化財に指定されています。

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また、その横には「清少納言歌碑」と書かれた駒札があります。「夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ」これは、清少納言が藤原行成と交わしたものだそうです。

再び、大門に向かって緩やかな坂を登って行くと、ここを出るつもりが楊貴妃観音堂に寄って行くことにしました。

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ここも紅葉が少しばかり色付き初めてました。中国4大美人の楊貴妃を偲んで玄宗皇帝が作らせたという楊貴妃観音像は、いつ見ても美しいです。

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最後に「心照殿」には入りました。泉涌寺と塔頭寺院・・・この日は悲田院でしたが、仏像や書画の展示を無料で見られます。久し振りに寄ってみてゆっくり観賞させて貰いました。

ここには9時55分に出ました。約1時間ゆっくりさせて貰いました。この日、霊明殿に行ったので、泉涌寺や塔頭寺院を全て訪れたことになるかと・・・ コンプリートしたんじゃないかなぁ。この日は、ここだけで帰りました。

【泉涌寺 霊明殿】



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