第43回 京の夏の旅 文化財特別公開 旧三井家下鴨別邸〈主屋二階〉へ
この夏に「別荘、別邸、旧宅 お得な3施設共通チケット」が発売され、7月20日に「無鄰菴」、8月3日に「岩倉具視幽棲旧宅」へ行きました。そして最後に残った「旧三井家下鴨別邸」ですが、8月9 日から28 日まで開催の「第43回 京の夏の旅 文化財特別公開 旧三井家下鴨別邸〈主屋二階〉」に、プラス190円で見学できるので、8月28日(火)に行ってきました。
昨年、開催された「光の現代美」昼の部に12月22日(金)行きました。その時、見学者は誰も来てなくて外観と二階を、じっくり独占で見学させてもらいました。ただ、その時室内は芸術作品が主でしたので、この“夏の旅”でじっくりガイドさんの話を聞きながら見学しようと・・・思い来てみた次第です。
前ページでも書きましたが、8時52分に着き8時30分頃、この前を通った時から待ってる人がお一人・・・気合いの入り具合が半端じゃありません。
開門は5分前、気合いの入っている先客は・・・走って行かれます。見学受付は玄関を入った所にあって、そこで「別荘、別邸、旧宅 お得な3施設共通チケット」と190円を払って中に入りました。
この夏に企画され、三カ所回ると少しだけお得になるのでチケットを購入しましたが、こんなに暑い夏になるなんて・・・と思いつつ回りましたが・・・楽しかった企画でした。
入ると玄関棟で約10分ほどガイドさんより案内があります。聞いているのは私を含めて3名だけ、最初のお一人は庭に出られたようです。
1909年(明治42年)、三井家の先祖の霊をお祀りする祖霊社である顕名霊社(あきなれいしゃ)を太秦の地から下鴨へ遷座されました。そして1925年(大正14年)に三井総領家第10代当主・三井高棟(たかみね)によって、顕名霊社にお参りに来られた三井家の人々が、休憩所として建てられたのが旧三井家下鴨別邸です。建物は大きく分けて3つに分けられ、建築年代は不詳ながら江戸時代後期とされるのが「茶室」です。次に三階建ての「主屋」で、1949年(明治13年)に三井総領家第8代当主・三井高福(たかよし)によって、木屋町三条に「主屋」だけを建てられたものを1925年(大正14年)に下鴨へ移したもので、玄関棟も同年に建てられました。
話が終わると早速、案内に従って2階へ上がります。昨年の12月に来てますが、今日は細部までじっくり見せてもらいます。
前回と違って、窓も開け放たれているので2階から庭も見られるようになっています。この日は人が少ないので写真もゆっくり撮れました。
高欄にも出てみました。こうして外に出られるのは良かったですし、2階から見る庭の景色は・・・これからです。
主屋の南側には庭園が広がっており、灯籠や巨石などが配され、泉川から水を引いた瓢箪型の池が作られています。そこには、少し盛りを過ぎた百日紅(サルスベリ)が咲いていました。
最後に、この写真・・・昨年12月では、ここに“人間国宝(村山明)”さんの作品があったので、この角度から撮影できませんでした・・・やっと撮れました。
公開されているのは、この部屋だけです。それ以上は、行けなくなってるので、ここから下に降りました。なお、登りと下りは一方通行です。
下に降りると、最初にガイドさんが案内された“風呂場”を見学。ここも玄関棟と時期を同じく建てられものです。
次は、1階の座敷は後にして、玄関棟を見て回ります。ただ先に写真だけは押さえているので安心して回れます。
こちらは「内玄関」と書いてあって、家族や内輪の人が日常に出入りするためものだそうです。
内玄関の次の間では江戸時代後期の絵師・原在正(はらざいせい)の杉戸絵がありますが撮影禁止です。その先には坪庭があります。
この坪庭・・・内玄関の次の間は立入禁止のため入れません。ただ観察していると格子越しに近くで見られるので探して見てください。
玄関棟の居間では、ビデオ鑑賞ができます。私が来たときには誰も来られてませんが、冷房か効いているのでゆっくり見るのも良いかも知れません。
探すと、もう一つ「坪庭」がありました。ここは昨年の12月には入れた“茶室”近くにあります。
玄関棟の最後は、内玄関の次の間の横にある、この写真です。以前、訪れたときから気になってました。そこでガイドさんを呼んで聞いてみると・・・答えは「暖炉」でした。
最初にガイドさんより、ここ旧三井家下鴨別邸について詳しく聞きました。そこで三井家の方々顕名霊社にお参りに来られた時、休憩所として使われたと聞きました。その休憩に来られた人に、お茶を暖炉で沸かして、それを座敷に運びます。
この座敷で休息されてる人に、先ほどの暖炉であたためたお茶を差し出したようです。それを吊す金具も座敷にはありました。
玄関棟は、これで充分。玄関棟と主屋の継ぎ目から庭に降りることにしました。まだ空いているので・・・。
この続きは、後編に続きます。
【旧三井家下鴨別邸 玄関棟】
昨年、開催された「光の現代美」昼の部に12月22日(金)行きました。その時、見学者は誰も来てなくて外観と二階を、じっくり独占で見学させてもらいました。ただ、その時室内は芸術作品が主でしたので、この“夏の旅”でじっくりガイドさんの話を聞きながら見学しようと・・・思い来てみた次第です。
前ページでも書きましたが、8時52分に着き8時30分頃、この前を通った時から待ってる人がお一人・・・気合いの入り具合が半端じゃありません。
開門は5分前、気合いの入っている先客は・・・走って行かれます。見学受付は玄関を入った所にあって、そこで「別荘、別邸、旧宅 お得な3施設共通チケット」と190円を払って中に入りました。
この夏に企画され、三カ所回ると少しだけお得になるのでチケットを購入しましたが、こんなに暑い夏になるなんて・・・と思いつつ回りましたが・・・楽しかった企画でした。
入ると玄関棟で約10分ほどガイドさんより案内があります。聞いているのは私を含めて3名だけ、最初のお一人は庭に出られたようです。
1909年(明治42年)、三井家の先祖の霊をお祀りする祖霊社である顕名霊社(あきなれいしゃ)を太秦の地から下鴨へ遷座されました。そして1925年(大正14年)に三井総領家第10代当主・三井高棟(たかみね)によって、顕名霊社にお参りに来られた三井家の人々が、休憩所として建てられたのが旧三井家下鴨別邸です。建物は大きく分けて3つに分けられ、建築年代は不詳ながら江戸時代後期とされるのが「茶室」です。次に三階建ての「主屋」で、1949年(明治13年)に三井総領家第8代当主・三井高福(たかよし)によって、木屋町三条に「主屋」だけを建てられたものを1925年(大正14年)に下鴨へ移したもので、玄関棟も同年に建てられました。
話が終わると早速、案内に従って2階へ上がります。昨年の12月に来てますが、今日は細部までじっくり見せてもらいます。
前回と違って、窓も開け放たれているので2階から庭も見られるようになっています。この日は人が少ないので写真もゆっくり撮れました。
高欄にも出てみました。こうして外に出られるのは良かったですし、2階から見る庭の景色は・・・これからです。
主屋の南側には庭園が広がっており、灯籠や巨石などが配され、泉川から水を引いた瓢箪型の池が作られています。そこには、少し盛りを過ぎた百日紅(サルスベリ)が咲いていました。
最後に、この写真・・・昨年12月では、ここに“人間国宝(村山明)”さんの作品があったので、この角度から撮影できませんでした・・・やっと撮れました。
公開されているのは、この部屋だけです。それ以上は、行けなくなってるので、ここから下に降りました。なお、登りと下りは一方通行です。
下に降りると、最初にガイドさんが案内された“風呂場”を見学。ここも玄関棟と時期を同じく建てられものです。
次は、1階の座敷は後にして、玄関棟を見て回ります。ただ先に写真だけは押さえているので安心して回れます。
こちらは「内玄関」と書いてあって、家族や内輪の人が日常に出入りするためものだそうです。
内玄関の次の間では江戸時代後期の絵師・原在正(はらざいせい)の杉戸絵がありますが撮影禁止です。その先には坪庭があります。
この坪庭・・・内玄関の次の間は立入禁止のため入れません。ただ観察していると格子越しに近くで見られるので探して見てください。
玄関棟の居間では、ビデオ鑑賞ができます。私が来たときには誰も来られてませんが、冷房か効いているのでゆっくり見るのも良いかも知れません。
探すと、もう一つ「坪庭」がありました。ここは昨年の12月には入れた“茶室”近くにあります。
玄関棟の最後は、内玄関の次の間の横にある、この写真です。以前、訪れたときから気になってました。そこでガイドさんを呼んで聞いてみると・・・答えは「暖炉」でした。
最初にガイドさんより、ここ旧三井家下鴨別邸について詳しく聞きました。そこで三井家の方々顕名霊社にお参りに来られた時、休憩所として使われたと聞きました。その休憩に来られた人に、お茶を暖炉で沸かして、それを座敷に運びます。
この座敷で休息されてる人に、先ほどの暖炉であたためたお茶を差し出したようです。それを吊す金具も座敷にはありました。
玄関棟は、これで充分。玄関棟と主屋の継ぎ目から庭に降りることにしました。まだ空いているので・・・。
この続きは、後編に続きます。
【旧三井家下鴨別邸 玄関棟】