海住山寺「文化財特別公開」及び「国宝五重塔開扉」へ

車が木津川市に入った所、木津川市梅谷髯谷にある「ラーメン 無鉄砲 本店」に友人が車を止めました。「以前、ここでラーメンを食べたら美味しかったから」と言ってお店に向かうと、14時も大きく回ったていましたが、店の外まで数名が並んでいます。私は即、「諦めて次ぎに向かいましょう」と提案し、車を出しました。

笠置山へ向かう途中、信号待ちで車が止まった時、あるポスターに目が行きました。そこには「海住山寺文化財特別公開(10月27日~11月11日) 国宝五重塔開扉(10月27日~11月4日」とありました。今日は11月3日・・・今日なら五重塔初層の扉が開いて内部が見られる・・・それなら行くしかない・・・と言うことで運転している友人に「海住山寺に行かないか?」と尋ねると、「前に行ったことがあるから良いよ」と。

この海住山寺(かいじゅうせんじ)に至る道の狭いこと狭いこと、それに凄く急な坂道を登って行きます。道が超狭い、急な坂道・・・それが1㌔以上続きます。それでも数名の方が登って来られるので頭が下がります。上から車が降りてきたら・・・と、ドキドキしながら乗っていると、14時31分に駐車場に着きました。そこには10数台の車が止まっていました。

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駐車料金は無料でした。車を止めて、そこから少しだけ登って行くと、境内の入口にある、大きな石標がありました。

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以前から来てみたかった海住山寺にやっと来られました。JR加茂駅から歩くと約1時間はかかるでしょうし、あの坂道を考えると私には自信がありません。

ここまで連れて来てくれた友人に感謝です。境内に入ると、どうしても「山門」を撮りたくて、拝観料を払う前に少しだけ階段を下ることに。

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階段の下まで降りたかったけど、もう疲れて・・・それと逆光で眩しかったこともあって、これだけ撮って元に戻って来ました。

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山門を入って左手に拝観受付があって、そこで800円を納めます。順番では先に五重塔を見てから本堂、そして書院へと見ていきます。

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国宝「五重塔」の前に受付があって、そこで拝観券を見せ靴を脱いで上がります。遠目では幕がしてあるので見えませんが、近寄ると扉が開いてましたが、内部は撮影禁止です。

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ここの受付の人が親切で、「五重塔の写真を撮るなら、ここがええで」と案内してもらったのが上の写真で、綺麗に撮れました。

1214年(建保2年)鎌倉時代に建てられた国宝に指定されている五重塔は、総高17.7㍍と、室生寺に次いで小さい。内陣には8枚の扉に一体ずつ、華麗な彩色で梵天・帝釈天などの天部や比丘像が描かれています。

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次に「本堂」に移動です。本堂は1884年(明治17年)建立だそうで、内部が寺宝が特別に公開されてましたが、寺宝も撮影禁止でした。

十一面観音像(本尊・平安時代)・十一面観音像(奥の院本尊)・四天王像・絹本著色法華曼荼羅図・海住山寺文書(重要文化財)など、ゆっくり鑑賞させてもらいました。なお、本堂でも御朱印はされていません。聞くと奥の本坊に行くように案内されたので、次に向かいます。

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本堂の右手に“本坊”への入口があります。その前に「苦ぬき観音」「苦ぬき地蔵」がありました。案内には“そっとお祈りしましょう”と。

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案内版に従って、蔵の奥に進みます。すると、左手には「町石」(室町時代)や本坊前の庭園には「五輪塔」(鎌倉時代)が、あってここの庭園も綺麗です。

駐車場にあれだけ車が止まっていたので、普段は分かりませんが多くの人が来られてました。「本坊」に入ると受付で朱印帳を出して御朱印をお願いし、室内に入ります。なお、ここの撮影は室内も庭園もOKでした。

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室内には、桃山時代の狩野派の襖絵など寺宝が展示されているので、じっくり鑑賞します。また、ここは庭の庭園も綺麗で、室内はあっさりと見て庭に向かいます。

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少し色づき始めた紅葉ですが、中下旬には赤く染まるのでしょうね。標高が高いので色づきも早いように思えました。

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この日は特別公開のため本坊に入れました。特に下調べをしてきた訳ではありませんが、ここから見る風景は綺麗でした。

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本坊を出て、本堂に戻らず本坊の表門から出ました。千早城もここも標高が高いので、色づき始めた紅葉が見られて良かったです。

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再び本堂まで戻って来たら、先程本坊で受付をされてた方が「ここを上がられると眺望が綺麗ですよ」と言われたました。相当、足は疲れてましたが登ることにしました。

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この時、15時前・・・猛烈な西日で眩しいこと眩しいこと。確かに眺望は綺麗でしたが、あまりの眩しさに・・・ここから奈良市内を望めるようですね

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ここまで上がって来られる人が少ないので、綺麗な眺望を楽しんで、少し休憩してました。そして下に戻ると疲れがどっと出て・・・。

友人に「疲れたから、もうここで帰ろうか?」と提案すると「笠置山は、ここから直ぐやし行ってみよう」と。頑張って次も行くことにしたんですが・・・。

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最後に「文殊堂」(重要文化財・鎌倉時代)の扉が開いていたので覗いてから、ここを出ることにしました。

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その“文殊堂”の手前に「やる気地蔵堂」そこには“何くそ何くそ何くそと祈る”と書いてありました

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これは鎌倉時代の「岩風呂」です。僧侶がここで身を清めたとか。ここで入ると・・・寒いでしょう・・・これが修行かも知れませんね

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ここ海住山寺は、る真言宗智山派の寺院でした。それで「弘法大師像」があるんですね。最後に「鐘楼」を撮って車に戻りました。

海住山寺は良かったです。難路がネックですが、また行きたいですね、ここには15時に駐車場を出発し、笠置山へ向かいました。

【海住山寺】



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