仁和寺 秋の特別拝観 金堂裏堂 五大明王壁画【後編】へ

9時15分過ぎに御殿を出ましたが、まだ時間があります。それで、ゆっくりゆっくり歩いて「中門(重要文化財)」までやって来ました。

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この中門、最近ではNHK BS時代劇「立花登青春手控え3」で、この中門が使われてて、直ぐに分かりました

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寛永年間(1624年~1645年)の再建で、四天王の西方天と東方天が安置されています。

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中門を入って左手には、遅咲きで有名な“御室桜”が、今はすっかり葉を落としていますが、この時期は立入禁止です。

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その向かいには「茶所」がありますが、その先の“五重塔”・・・何度も来てますが、やっぱり外せないですね。

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御室のシンボル、重要文化財の五重塔です。この時間では観光客も少ないので、ゆっくり写真を撮って次へ。

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“五重塔”より気になったのが重要文化財に指定されてる「観音堂」です。2012年(平成24年12月から今年の12月までの約5年間をかけて、半解体工事をされてたからです。

工事用の覆いで見えなかったお堂が久しぶりに拝見できました。ただ結界があるので、これ以上は進めません。来年には特別公開もあるでしょう・・・ね、多分

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9時24分に国宝「金堂」に着きました。9時30分から拝観開始ですが、既に3名程度並ばれています。私は列に加わらず境内をウロウロしてたら・・・。

第51世門跡晋山記念 初公開 仁和寺 秋の特別拝観 金堂裏堂 五大明王壁画

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そしたら9時26分、列が動いてて・・・拝観が始まったようで慌てて戻り、靴を袋に入れ薄暗い堂内に入り床几に座ると僧侶より案内が始まりました。

この日は大変寒い朝でした。堂内には暖房機はありません。ですから、寒い寒い寒いです。最初は10名程度でしたが、多分・・・ですが、最後には100名程度が話しを聞いてたかと思います。以前、金堂の特別公開では、国宝の建物のため、電気も付いてなかった薄暗い中話を聞きましたが、この日は電気も付いてて明るかったですね。ここで僧侶の方が約30分も話をされて、その後やっと裏堂に回り込んで、今度は立ったまま話を約15分・・・床が冷たくて参りました。

仁和寺は888年(仁和4年)に創建された、真言宗御室派の総本山です。 国宝の金堂は江戸初期の1646年(正保3年)に京都御所の紫宸殿を移築した建物。堂内内陣の須弥壇には移築された時に、仏師運節により阿弥陀三尊(中尊・勢至菩薩・観音菩薩)を中心に、四天王・梵天・帝釈天などを配置。壁や柱には豪華な極楽図が描かれて浄土世界を演出しています。

今回は裏堂が初めて公開されることで、普段(特別公開)は見ることができない、横から内陣をじっくり観察することが出来ました。そして裏堂です。

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裏堂のポスターですが、内部はこんなに暗くありません。電気が付いてるので結構、明るかったです。ここでは僧侶の方も言われてましたが床が冷たいのには参りました。

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案内は、ここでも15分・・・忍耐でしたね。金堂が移築されたのが1646年(正保3年)、その時に描かれたのが五大明王壁画で、372年間・・・一度も公開されてませんでした。

五大明王壁画は、1646年(正保3)年の伽藍再建完成後の間もない時期に絵仏師・木村徳応らが、仏法を守る願いを受けて描いたとされています。西から(左)金剛薬叉明王(こんごうやくしみょうおう)・降三世明王(ごうざんぜみょうおう)・不動明王・軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)・大威徳明王(だいいとくみょうおう)が色褪せず描いてありました。

案内が終わったら、僧侶の方は直ぐに2度目の案内を始められてました。私は堂内を2周したあと、ここを出ました。時計を見ると10時15分、有り難い話でしたが長かった・・・なぁ・・・が本音です。

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前に金堂の特別拝観に行った時、ガイドさんより金堂の屋根に・・・亀に乗ってる仙人の話を聞きました。

これは黄安(こうあん)仙人という仙人です。亀は3000~4000年に一度、水面に顔出すといわれ、黄安仙人はその亀を3~4回見たそうで、永遠の象徴とのことと聞きました。

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今日は平日だったこともあって、行列は出来てません。広い金堂内でも入れきらず度々行列ができたようですね。テントが設置してありました。暑さより雨除けでしょう。

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最後に、こちらも通常非公開の「経蔵」の内部に入りました。この経蔵も金堂と合わせて公開されてました。ただ案内が無かったので知らなかった人も多かったかと思います。

あれだけ金堂内に人が居たのに、こちらは数えるほどしか来られてません。金堂の出口で案内するべきでしょう。

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帰りは中門から西門に出て駐車場に戻りました。底冷えの朝でしたが、滅多に見られないものを見られて良かったです

駐車場は前払いのため、車に乗り込んだら直ぐに出ました。時計の針は10時30分、食事するのも早いので、このまま家路につきました。

【仁和寺 金堂裏堂】



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