境内に我が国で唯一の饅頭の社がある、漢国神社へ

奈良ホテルからタクシーに乗って、行き先を告げると分からないと言われて・・・どうも新人さんのようですが、それにしても・・・こちらも奈良の土地勘が無いので案内が出来ません。それで、目的地を近鉄奈良駅にして、そこまで行って貰うことにしました。

そして、近鉄奈良駅から歩いて直ぐにの所にあるのが漢國神社(かんごうじんじゃ)で、本来は次の次のに行く予定にしてましたが先に来てしまうことに。

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ここには、12時28分に着きました。ここは、地図を見ていて偶然探して、いろいろ調べてみると興味深かったので来て見た次第です。

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“やすらぎの道”沿いに朱塗りの鳥居があって、西に向かって入って行くと、次に神門が見えてきました。

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神門を入ると、境内に入るとお一人休憩されてて、話かけられたので、てっきり神社の方だと思い朱印を尋ねても、話がすれ違うので、先に進むことにしました。

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ここで休憩されていたようですね、最近まで“鎧”が展示してあったようなことも話されてましたが・・・左手に「手水舎」があったので寄って行きます。なお、左横には「水神社」がありました。

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神門を入って、次に朱塗りのの鳥居があって、左右には“狛犬”が鎮座しており、さらに奥へと進みます。

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本殿前には「拝殿」があって、ここで参拝します。本殿は直接見えないようですが、後程本殿回りを散策してみます。

御祭神は、大物主命(おおものぬしのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)。593年(推古天皇元年)に勅命により大神君白堤(おおみわのきみしらつつみ)が大物主命を祀ったことに始まります。その後、717年(養老元年)に藤原不比等によって、大己貴命と少彦名命が合祀されました。

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本殿」は、三間社流造、檜皮葺で安土桃山時代の建造物と伝わり、県指定有形文化財に指定されています。

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本殿周りを左から時計回りで巡ります。最初の小さな祠は名前が書いてないので不明ですが、次は「八王子神社」で、八王子神が祀られていますが、その奥の石碑も不明です。

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本殿の裏を通り右側に出ると「葵神社」があります。徳川家の家紋“三つ葉葵”に関係があるのでしょう、東照大権現が祀られています。

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こちらは「鎧蔵」のようです。神社の宝物を納める土蔵で、奈良県指定有形文化財に指定されています。

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こちらが、日本で唯一の“饅頭の社”の「(りん)神社」です。4月には“饅頭まつり”があるそうです。

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日本で初めて饅頭を伝えた林浄因(りんじょういん)は中国の出身で、1349年(貞観5年)に渡来し、当社の境内の住居を構えたそうです。

ここで造られた饅頭が評判を呼び、朝廷や室町幕府将軍家にも献上され、その業績から饅頭の神様として祀られるようになっとか。

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こちらは「神楽殿」です。ここに入って来たとき、知らない人から、最近まで立派な鎧が展示してあったと聞いたので、多分これのことでしょう・・・。

徳川家康が1614年(慶長19年)「大坂冬の陣」の際に、社参し奉納した茶糸威胴丸具足(奈良県指定文化財)は、奈良国立博物館で保管されていますが、最近までレプリカが展示されていたようです。

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最後に、神門を入って左手にあった「源九郎稲荷神社」です。木々を伐採されてる途中でしょか、これでは奥に進めません。

1924年(大正13年)に、ここに遷移されたようで、宇賀御魂神が祀られています。最初出会った人が、ここで作業される方と勘違いしたわけです。

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最後に、神門を出て左手にあった「社務所」にて、御朱印をいただきました。由緒書きもあったので良かったです。

ここには、12時36分に出て次の目的地に向かいました。そこが本来、タクシーで行きたかった所です。

【漢国神社】



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