秋を彩る大覚寺の風物詩「嵯峨菊展」大覚寺 へ
11月6日(水)は、「令和元年度 第55回京都非公開文化財特別公開 大覚寺 秩父宮御殿・庭湖館」に行くため大覚寺に行きました。秩父宮御殿には、2010年(平成22年)7月10日~9月30日まで特別公開された「京の夏の旅」で行ってるし、庭湖館には2014年(平成26年)11月の「特別鑑賞会」で入っています。それぞれ久しく行ってないので、見てみようと思い9時に着くように大覚寺に行ってみると・・・。
天気が良いので散歩がてらに大覚寺までやって来ました。見るからに空いているなぁ・・・と思ってましたが・・・。
この特別公開「大覚寺 秩父宮御殿・庭湖館」ですが、何処から入るのか興味がありました。2010年(平成22年)の公開時は、拝観料500円と堂内で300円を払って入りましたが・・・。
通常拝観は「玄関門」から入りますが、この特別拝観では「明智門」の前に臨時受付がありました。
ここで受付して、ここから退出するコースのようです。後ろで並んでいると、「ここから先は撮影禁止です」と案内されています。秩父宮御殿内は撮影禁止は分かりますが、ここからではね・・・それとここで800円、通常拝観500円、宝物館300円全て見ると1600円、これは高いです。それを聞いて、ここの拝観を諦めて通常拝観だけ見ることにしました。
ちょっと出遅れましたが、「玄関門」を入って拝観受付所がある「玄関」から靴を脱いで入りました。
拝観料は500円です。何度も来てますが前途のような流れで通常拝観することになりました。ここには昨年11月の「勅封般若心経戊戌開封法会」以来のほぼ1年振りの訪問となりました。
入ると「大玄関(式台玄関)」か゜あって、ここは江戸時代に御所より移築されたもの。障壁画は狩野永徳によって描かれた「松に山鳥図」で複製品です。
順路に従って奥に進みます。最初に見るのは「宸殿」で、この時期だけの特別なことができます。
この宸殿前に嵯峨菊の展示スペースが設けられており、普段は降りられない前庭に降りることができます。
普段は「宸殿」の全景は見ることができませんが、この時期だけの特典ですね。出遅れたので心配しましたが誰も降りて来られなかったです。
嵯峨菊は、嵯峨天皇の御代より、大沢池の菊ケ島に自生したい野菊を永年にわたって王朝の気品ある感覚に仕立てた拡張高い菊です。
宸殿前の「左近の梅」と「右近の橘」も、この角度から見ることは稀です。この時期だけの特典ですね。
宸殿では「宸殿牡丹の間」も見所です。複製ですが、狩野山楽筆は重要文化財に指定されています。33畳敷に18面の襖絵が飾れています。
jまだ咲き誇っていませんが、綺麗な嵯峨菊を眺めながら、宸殿を回り込みます。次は宸殿の北側の室内を見てみます。
こちらは「宸殿紅梅の間」です。こちらにも狩野山楽筆「紅梅図」(重要文化財)が描かれていますが、昨年9月の台風21号の影響で、襖絵が所々歯抜けになっています。現在修復中とのこと。
宸殿は、江戸幕府2代将軍徳川秀忠の娘和子(中宮東福門院)が後水尾天皇に入内するに際して、女御御所が造営された。1686年(貞享3年)に一部が大覚寺に下賜されたもの。
宸殿北側から中庭を見ています。その先には「正寝殿」が見えます。最近はまで台風21号の影響で通行止めでしたが、今日は行けるのかなぁ?
次に「村雨の廊下」と呼ばれる渡り廊下を通って、「御影堂」に入ります。こちらは内部の写真が禁止されているのでありません。
御影堂は、第123代・大正天皇の即位式に使われた京都御所内の饗宴殿を、1925年(大正14年)に「後宇多天皇600年遠忌」で移築されたものです。その即位式では、パーティー会場として使用されました。「心経殿」の前殿でもあり、内陣正面は心経殿を拝むためガラスは張りで開けられています。内陣に嵯峨天皇、弘法大師、後宇多野法皇、恒寂入道親王が安置されいます。
この御影堂の正面には「舞楽台」と、その先に「唐門(勅使門)」が見えています。
次に「御霊殿」に向かいます。1871年(明治4年)に安井門跡蓮華光院の御影堂移築したものです。
堂内は撮影禁止でした。堂内中央には「後水尾天皇像」「弘法大師像」なとが祀られていますが、ここの見所は天井です。内陣奥まで入って見上げました。まず、格天井鏡板に花鳥なとが描かれ、天井には壮麗な雲龍図が描かれています。
ここから「御影堂」「宸殿」「唐門(勅使門)」を見ながら大覚寺では本堂にあたるお堂に向かいます。
やって来たのは「五大堂」です。内陣には五大明王が本尊として祀られています。現在の「不動明王・隆三世明王・軍茶利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王」は、1975年(昭和50年)に造営されたものです。
五大堂の東側に出てみると「観月台」に出ます。ここら大沢池を一望できる景観は素晴らしいです。
まもなく夜間ライトアップも始まりますが、紅葉は色づき始めといったところでしょう、後程ここも散策します。五大堂の北側を通り御霊殿の北側を通ると「霊宝館」の入口に出ます。
別途300円で入れます。私は何度か入っているのでこの日はスルーです。ここでは重要文化財の五大明王像などが見られます。
次に「心経殿」です。大覚寺で最も重要なお堂だと思います。昨年11月に行われた「勅封般若心経戊戌開封法会」には、私も行きました。
60年に一度、この扉は開けられます。堂内中央には、嵯峨天皇の「勅封般若心経」がガラスケースの中に納められていました。
次に「正寝殿(しょうしんでん)」に向かいます。ここから見る苔むした庭園は綺麗です。
また「村雨の廊下」を通ります。宸殿、正寝殿、御影堂がこの廊下で繋がっています。柱を雨に見立てているようですね。
村雨の廊下を通って、正面に“正寝殿”が見えるところまでやって来ました。昨年の台風21号の影響で、この先の“霊明殿”に通じる廊下が通行止めとなっていましたが、どうも行けるようです。
それで久し振りに「霊明殿」までやって来られました。まだ正寝殿の東側は台風21号の影響で襖絵が無かったですね。
二・二六事件の凶弾に倒れた斎藤実が自費で建立した“日仏寺”を1958年(昭和33年)に移築したもの。堂内中央に、ご本尊の阿弥陀如来が祀られています。
今日は、まさか霊明殿まで来られるとは思ってたなかったです。まだ被害の遭った襖絵は、何点か修復中だそうで、全体が揃うのが待たれます。つづく。
【大覚寺】
天気が良いので散歩がてらに大覚寺までやって来ました。見るからに空いているなぁ・・・と思ってましたが・・・。
この特別公開「大覚寺 秩父宮御殿・庭湖館」ですが、何処から入るのか興味がありました。2010年(平成22年)の公開時は、拝観料500円と堂内で300円を払って入りましたが・・・。
通常拝観は「玄関門」から入りますが、この特別拝観では「明智門」の前に臨時受付がありました。
ここで受付して、ここから退出するコースのようです。後ろで並んでいると、「ここから先は撮影禁止です」と案内されています。秩父宮御殿内は撮影禁止は分かりますが、ここからではね・・・それとここで800円、通常拝観500円、宝物館300円全て見ると1600円、これは高いです。それを聞いて、ここの拝観を諦めて通常拝観だけ見ることにしました。
ちょっと出遅れましたが、「玄関門」を入って拝観受付所がある「玄関」から靴を脱いで入りました。
拝観料は500円です。何度も来てますが前途のような流れで通常拝観することになりました。ここには昨年11月の「勅封般若心経戊戌開封法会」以来のほぼ1年振りの訪問となりました。
入ると「大玄関(式台玄関)」か゜あって、ここは江戸時代に御所より移築されたもの。障壁画は狩野永徳によって描かれた「松に山鳥図」で複製品です。
順路に従って奥に進みます。最初に見るのは「宸殿」で、この時期だけの特別なことができます。
この宸殿前に嵯峨菊の展示スペースが設けられており、普段は降りられない前庭に降りることができます。
普段は「宸殿」の全景は見ることができませんが、この時期だけの特典ですね。出遅れたので心配しましたが誰も降りて来られなかったです。
嵯峨菊は、嵯峨天皇の御代より、大沢池の菊ケ島に自生したい野菊を永年にわたって王朝の気品ある感覚に仕立てた拡張高い菊です。
宸殿前の「左近の梅」と「右近の橘」も、この角度から見ることは稀です。この時期だけの特典ですね。
宸殿では「宸殿牡丹の間」も見所です。複製ですが、狩野山楽筆は重要文化財に指定されています。33畳敷に18面の襖絵が飾れています。
jまだ咲き誇っていませんが、綺麗な嵯峨菊を眺めながら、宸殿を回り込みます。次は宸殿の北側の室内を見てみます。
こちらは「宸殿紅梅の間」です。こちらにも狩野山楽筆「紅梅図」(重要文化財)が描かれていますが、昨年9月の台風21号の影響で、襖絵が所々歯抜けになっています。現在修復中とのこと。
宸殿は、江戸幕府2代将軍徳川秀忠の娘和子(中宮東福門院)が後水尾天皇に入内するに際して、女御御所が造営された。1686年(貞享3年)に一部が大覚寺に下賜されたもの。
宸殿北側から中庭を見ています。その先には「正寝殿」が見えます。最近はまで台風21号の影響で通行止めでしたが、今日は行けるのかなぁ?
次に「村雨の廊下」と呼ばれる渡り廊下を通って、「御影堂」に入ります。こちらは内部の写真が禁止されているのでありません。
御影堂は、第123代・大正天皇の即位式に使われた京都御所内の饗宴殿を、1925年(大正14年)に「後宇多天皇600年遠忌」で移築されたものです。その即位式では、パーティー会場として使用されました。「心経殿」の前殿でもあり、内陣正面は心経殿を拝むためガラスは張りで開けられています。内陣に嵯峨天皇、弘法大師、後宇多野法皇、恒寂入道親王が安置されいます。
この御影堂の正面には「舞楽台」と、その先に「唐門(勅使門)」が見えています。
次に「御霊殿」に向かいます。1871年(明治4年)に安井門跡蓮華光院の御影堂移築したものです。
堂内は撮影禁止でした。堂内中央には「後水尾天皇像」「弘法大師像」なとが祀られていますが、ここの見所は天井です。内陣奥まで入って見上げました。まず、格天井鏡板に花鳥なとが描かれ、天井には壮麗な雲龍図が描かれています。
ここから「御影堂」「宸殿」「唐門(勅使門)」を見ながら大覚寺では本堂にあたるお堂に向かいます。
やって来たのは「五大堂」です。内陣には五大明王が本尊として祀られています。現在の「不動明王・隆三世明王・軍茶利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王」は、1975年(昭和50年)に造営されたものです。
五大堂の東側に出てみると「観月台」に出ます。ここら大沢池を一望できる景観は素晴らしいです。
まもなく夜間ライトアップも始まりますが、紅葉は色づき始めといったところでしょう、後程ここも散策します。五大堂の北側を通り御霊殿の北側を通ると「霊宝館」の入口に出ます。
別途300円で入れます。私は何度か入っているのでこの日はスルーです。ここでは重要文化財の五大明王像などが見られます。
次に「心経殿」です。大覚寺で最も重要なお堂だと思います。昨年11月に行われた「勅封般若心経戊戌開封法会」には、私も行きました。
60年に一度、この扉は開けられます。堂内中央には、嵯峨天皇の「勅封般若心経」がガラスケースの中に納められていました。
次に「正寝殿(しょうしんでん)」に向かいます。ここから見る苔むした庭園は綺麗です。
また「村雨の廊下」を通ります。宸殿、正寝殿、御影堂がこの廊下で繋がっています。柱を雨に見立てているようですね。
村雨の廊下を通って、正面に“正寝殿”が見えるところまでやって来ました。昨年の台風21号の影響で、この先の“霊明殿”に通じる廊下が通行止めとなっていましたが、どうも行けるようです。
それで久し振りに「霊明殿」までやって来られました。まだ正寝殿の東側は台風21号の影響で襖絵が無かったですね。
二・二六事件の凶弾に倒れた斎藤実が自費で建立した“日仏寺”を1958年(昭和33年)に移築したもの。堂内中央に、ご本尊の阿弥陀如来が祀られています。
今日は、まさか霊明殿まで来られるとは思ってたなかったです。まだ被害の遭った襖絵は、何点か修復中だそうで、全体が揃うのが待たれます。つづく。
【大覚寺】
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