自由参観方式とな京都迎賓館へ

私は京都迎賓館には、2011年(平成23年)9月23日に来ています。その時は時間指定の抽選方式でした。そしていつの間にか自由参観方式に変わって、参観料金も1500円と少し高額ですが、自由に見て回れるのが良いですね。

京都御苑には清和院御門から入ります。南側に仙洞御所を正面に京都御所を見ながら、直ぐに北にあがる苑路をゆっくりゆっくり歩いて行きます。

CIMG1044.jpgCIMG1045.jpgCIMG1046.jpgすると「南門」の前にでますが、案内にしたがって「西門」へ回り込むように歩いて行きます。

CIMG1180.jpg9時57分に「西門」に着きました。行列ができてるかなぁ・・・と思いきや、誰も並んでいません。私ら3人ともあと2人が来られてました。

先ず、この西門前で注意事項の周知があります。先ず地下道を進みますが、地下道は撮影禁止と言われました。そして手荷物検査があって、その手荷物をロッカーへ入れ再び地下道を上がって、いよいよ参観開始となります。2011年(平成23年)では、撮影は室内のみ、外観や庭園はNGでした。また、撮った写真をSNSにアップするのもNGでしたし制約が多かったのと違って、今回は地下道のみNG・・・それだけでしたね。

CIMG1048.jpgCIMG1051.jpg注意事項を聞いたあとは、テントの先の地下道を行きます。そして手荷物検査を受けて、参観料金を自販機でチケットを買います。1500円の3人分でした。

地下道には約10名ぐらいの人が居ました。何時から西門に入れるのか知りませんが、係の方より参観前にビデオを見るように勧められましたが前回来てるのでバスして地上に上がりました。

CIMG1052.jpg10時8分に、「正面玄関」から入りました。天井は吉野杉、欅の床、漆喰の壁、そして明障子となっており、日本のおもなしの心を表しているとか。

CIMG1054.jpgCIMG1055.jpgCIMG1056.jpg正面玄関を入ると、廊下は庭に面した明障子となっており、光がキラキラ揺らいでて、それを見ながら次は「聚楽の間(ロビー溜り)」に入ります。

CIMG1057.jpgCIMG1059.jpgCIMG1060.jpgここは待合となる部屋で、竹花器は「重ね編剣菱紋花籠(人間国宝・五世 早川尚古齋)」で、椅子は西陣織で造られています。

CIMG1063.jpgCIMG1065.jpgCIMG1067.jpg「聚楽の間(ロビー溜り)」を出て、薄暗い回廊を進むと、次に「夕映の間(大会議室)」に入ります。

CIMG1073.jpgCIMG1070.jpgここの東西の壁画は「比叡月映」「愛宕夕照」と題した綴織の装飾が施されています。

CIMG1072.jpgこちらの花瓶は「濁手山つつじ文花瓶(人間国宝・十四代 酒井田柿右衛門)」と書かれてました。日本を代表する作家ばかりですね。

CIMG1075.jpgこちらの螺鈿飾り台は「山紫水明」(北村繁)で、漆黒正面には大小の正三角形の厚貝が嵌められています。

CIMG1078.jpg「夕映の間(大会議室)」から見える坪庭に置いてある作品は「TRANSFORMATION(八代 清水六兵衛)」とありました。

CIMG1082.jpgこの陶磁器は「白金彩波状文偏壺(森野 泰明)」とありました。

CIMG1084.jpgこの「夕映の間(大会議室)」から綺麗な庭園が見えます。前回は庭園の写真が撮れなかったので、殆ど記憶がありません。

CIMG1085.jpgCIMG1086.jpg次はお隣の「藤の間(晩餐室)」に移動です。ここには床几があるので座ってゆっくり鑑賞できました。

CIMG1087.jpgCIMG1098.jpgここに入って、先ず目にするのは「光天井」でしょう。京指物の技を駆使した杉と美濃紙の行灯風で15パターンに光りが変化します。

CIMG1088.jpg幅16.6㍍、高さ3.1㍍の綴織の壁画装飾は「風花」は、鹿見喜陌(しかみきよみち)画伯で、藤の花びらが散りばめられています。

CIMG1096.jpgこの壁画装飾「風花」の左右には飾り台があって、「蒔絵・螺鈿」(岸本圭司)と書いてありました。

CIMG1102.jpgこちらの舞台紗幕は、有職織「」(人間国宝 喜多川俵二作)は、陛下や皇族の夏の料に用いられる織物です。

CIMG1104.jpgこの部屋の四隅にあるので「几帳」と呼ばれるもので、平安時代以降公家の邸宅に使われた寝殿造りの室内調度のことです。

私の前には誰も居ないようで、人を気にせずゆっくり鑑賞できました。ガードマンさんに聞いてみると、「今は団体さんが居ないので空いてるけど、団体さんが来ると賑やかになる」と言われてました。そのガードマンさんの案内で次へと向かいます。

CIMG1109.jpg次に、この奥の部屋に向かいますが、再びここに戻ってくることを、この時は知りませんでした。ここから外に出て元に玄関に戻るコースとなっています。

CIMG1111.jpgCIMG1113.jpg薄暗い廊下を進むと、突き当たりに“床の間”があり、そこにも日本ならでは作品が飾ってます。香炉は「」(伊東慶)、軸装飾は「嵐峡」(古谷蒼韻)とありました。

CIMG1120.jpgこの先の有職織物(凡帳)は、「浪二彩桧扇」人間国宝の喜多川俵二作とありました。

CIMG1123.jpg奥に進んだら最後の部屋である「桐の間(和室・大広間)」に着きました。なお、ここの座椅子は「蒔絵」(下出祐太郎作)なんですね。

CIMG1128.jpgCIMG1129.jpgCIMG1131.jpgCIMG1133.jpgこの56畳もある大広間で外国の賓客などをもてなわされます。ここも日本の技が満載でじっくり鑑賞したいところです。

CIMG1134.jpg案内版はありませんが、前回の記憶で「琵琶の間(立札室)」だったように思います。ここだけは撮影禁止だったかなぁ・・・。

CIMG1135.jpg前途したとおり再び「藤の間(晩餐室)」に戻ってきて、ガードマンさんの案内により、この障子を開けることになります。

CIMG1136.jpg開けると冷んやりとした外に出ます。抽選方式の参観時には撮影禁止の庭園も、こうしてゆっくり写真を撮りながら見られるのは良いですね。

CIMG1138.jpg橋廊から看た「水明の間(会議室)」を望む。水明の間では外国要人らと首脳会議をされる部屋で、多分・・・非公開なんでしょう。

CIMG1139.jpgこちらは「正面玄関」と「夕映の間(大会議室)」を望む。ここから見ると参観者が次々と入って来られているのが見えました。

CIMG1143.jpgこちらは舟着き場のようです。池では錦鯉が優雅に泳いでて、高かそうやなぁ・・・と、ついつい思っていまいます

CIMG1142.jpgCIMG1141.jpgその舟が橋廊を渡りきった右手に見えています。この日は天気が良かったので綺麗なお庭も楽しめました。

CIMG1148.jpgCIMG1171.jpgここの池に植わっている「ネビキグサ(イグサの一部)」は水分をイメージにされているとか。よくよく見ると水面に波紋が広がっているのが分かります。

CIMG1166.jpgCIMG1158.jpgCIMG1159.jpgCIMG1164.jpg室内が暑かったから、この橋廊で相当ゆっくり見てました。外気は涼しかったですし、誰も来ないが一番良かったかも。ここで写真を撮っていると、やっと後続の方が来られました。

この「和舟」と呼ばれる部屋で、私は姉と妻を待ちました。二人とも無料のイヤホンガイドを借りてて、それでゆっくり鑑賞しているのでしょう。

CIMG1163.jpgCIMG1176.jpgCIMG1178.jpg10時40分に最後の姉がやって来たので、ここを出ました。2011年(平成23年)9月23日以来の訪問でしたが、忘れてたことも多かったので有料になりましたが再訪して良かったです。

正面玄関を出て、再び地下道に入ってコインロッカーから荷物を取り出します。その時、100円を取り忘れないように。それで再び地下道を上がる途中に、大勢の団体さんと出会しました。やっぱり10時に入って良かったです。

このあと清和院駐車場に戻って、精算します。3時間500円だと思い、ワンコインを用意してましたが、驚いたことに値上がりしてました。3時間800円に・・・ちょっと待てよと思いましたが、もう遅いです。慌てて300円を追加して、ここを出てお昼を食べにそちらに向かいました。

【京都迎賓館】

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