第54回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開 泉涌寺 新善光寺へ

第54回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開が、1月10日(金)から始まりました。年々未訪問の寺院が減ってきて、今回は三箇所だけ未訪で、そのなかの泉涌寺 新善光寺に1月30日(木)に行ってきました。

泉涌寺には少し登っていく必要があり、膝を痛めている私には少々難があるため、最近利用し始めたmovタクシーをスマホで呼びました。便利ですね、直ぐに来て貰えます。ただ「新善光寺」はご存知無かったようで・・・私がナビさせてもらいました

IMG_0758.jpgここには2016年(平成28年)1月23日に実施された、“そうだ京都、行こう。”の企画で「泉涌寺 七福神めぐり」の際に来ています。

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泉涌寺道り沿いに「新善光寺」と書かれた石碑が看板に隠れています。この看板が目印でここから急な坂を下って行くと・・・。

IMG_0759.jpg下る坂の左手には幼稚園があるので賑やかです。お昼から行きましたが、迎えの車でしょうか数台止まっているなか2016年(平成28年)1月23日以来の「表門」をくぐります。

IMG_0760.jpgIMG_0788.jpgIMG_0787.jpg表門」を入って、正面に「玄関」が見えます。右には「中門」があって、そこから庭園に通常なら行けますが、特別拝観中は結界があって進めないようになっています。

私が表門を入ると一組2名の方が出て来られました。結果私が入ると誰も居ません。出るまで誰とも出会うことは無かったです。玄関を入って、靴を下駄箱に預けて受付を済ませます。私は、京都市文化観光資源保護財団からいただいた招待券で中に入りました。そのときガイドブックは200円で購入。撮影の有無を聞くと堂内は不可、庭園のみOKということで、先に本堂に行くように案内されそちらに向かいます。

IMG_0764.jpg客殿の先の右手に「本堂」が見えています。客殿にも展示物がありますが、案内どおり先に本堂に。右手の庭園は、2016年(平成28年)1月23日に入り見ています。

IMG_0765.jpgIMG_0766.jpgIMG_0767.jpgIMG_0768.jpgここには初めて入りました。最近堂内を公開され始められ、以前から行こうと思いつつ、今日になりました。

客殿から渡り廊下を通って本堂に入ります。この日まで京都は暖冬が続き、そんなに寒くはありませんでしたが、さすがに今日は寒かったです。お昼は回ってましたが寒さは堪えましたね。そんな中、本堂ではガイドさんが一名スタンバイされてて、私が堂内に入ると案内を開始。私一人で聞くことになりました。なお、堂内はすべて撮影禁止。写真は葉パンフから抜粋です。

新善光寺に正式名称は、泉涌寺準別格本山一条殿新善光寺といいます。鎌倉時代の1243年(寛元元年)値願念西が歓進し、第88代後嵯峨天皇の御願寺として創建されました。信州善光寺の本尊を模して造られた阿弥陀如来を本尊として「京の都の人々も善光寺にお参りできる」と、西陣の近く一条大宮の地に建立されましたが、応仁の乱で焼失。1473年(文明5年)第103代後土御門天皇の勅命により泉涌寺境内に移建されます。江戸時代中期になって中興の祖といわれる僧・孤雲正瑞(こうんしょうずい)によって伽藍が整い現在に至っています。なお、泉涌寺は四宗兼学(ししゅうけんがく)ですが、新善光寺は真言宗の寺院です。

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内陣中央に阿弥陀三尊像が祀られてあおり、中央に本尊の阿弥陀如来立像は鎌倉時代の作で金銅製となっています。また、右に勢至菩薩、左に観音菩薩が安置されてますが、こちらは木造で昭和に入って造られたました。 

IMG_0770.jpg約5分、私一人に案内していただきました。堂内は寒風が入ってきて大変寒いです。案内のあとじっくり見学してお参りのあと出ていきました。

IMG_0771.jpgIMG_0772.jpg次に、「客殿」に向かいます。豪華な襖絵と寺宝を見学できるので冷たい板張りの廊下を歩いて向かうと、そこにもガイドさんがスタンバイされてました。

30-1a.jpg最初の部屋で案内されたのは、約300年前に描かれた「唐人物図」で幕府の御用絵師であった狩野周信(かのうちかのぶ)です。

最初に案内されたのが「琵琶行(びわこう」で、こちらは、長安の都から左遷された白楽天こと、白居易(はくきょい)が、友人を送る宴も催されると都を思い起こさせる琵琶の音が聞こえてくるシーン。次が「鞨鼓楼図(かっころうず)」で、玄宗皇帝が楽器を弾かれ、その横に楊貴妃を描いており、その玄宗皇帝の下の楽士が演奏されてるシーン。次に寺宝です。光格天皇の遺品である「唐桑御机」や蒔絵を施した「箪笥形煙草盆」を見学。次の間にに移動して寺の由緒を記した「新善光寺縁起」や狩野探幽が描いた「鯉図」や、江戸時代の絵師・雲谷等益が描いた「瀟湘八景図」など約10分もゆっくり案内していただきました。

お昼から行きましたが寒かったですね。ガイドさんも室内に居るのに手袋されてましたら。昨日まで暖冬が嘘みたいと思いきや、これが平年の寒さだそうです。ここから玄関を通って出ていくときに、「庭園も見ていってください」と言われたので、2016年(平成28年)1月23日には見てますが、久しぶりに行ってみました。

IMG_0776.jpg正面からは結界がありますが、玄関横を通って庭園に入れるようになっていました。庭園には「中門」をくぐります。

IMG_0777.jpgIMG_0778.jpg入ると正面「本堂」が見えます。また池には綺麗な錦鯉が優雅に泳いでいます。

IMG_0779 (1).jpgIMG_0784.jpg本堂」には誰も居ないのでガイドさんも暇そうです。次に受付で言われた「愛染堂」へ行きます。

IMG_0780.jpg少し石段を登って「愛染堂」に行きました。中には愛染明王像が祀られてる筈ですが、よく見えません。御利益は「恋愛・縁結び・家庭円満」でしょう。

IMG_0782.jpgさらに奥には「鎮守社」もありました。今日はあと二箇所行く予定にしているので、ここから先を急ぎます。

IMG_0781.jpgIMG_0785.jpgIMG_0786.jpgIMG_0789.jpgIMG_0790.jpg
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庭園を「中門」から出て、玄関前を通って「表門」から坂を登り、泉涌寺道まで出ました。ここには12時8分に入って、12時35分に出てきました。

ここから泉涌寺道を登っていき、次の目的地に行きますが、これが大変しんどかった。つづく。

【泉涌寺 新善光寺】

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