楠木正行 足利義詮 両菩提所 宝筐院へ

8月20日(木)の朝は、天気予報の通り種類の違う高気圧に覆われたため気温が下がり、久し振りに熱帯夜から解放されました。それでも24.6℃もありしまたが、7時過ぎには所用のため歩いて向かうと、もう体中から汗が噴き出してヘトヘトになって着きました。涼しかったのは一瞬で、太陽が出てからはグングン気温が上がり、この日の最高気温は38.6℃でした。9時前には用事が終わり、そのまま家に帰るのにもったいので、少し寄り道して宝筐院に行くことにしました。

IMG_7116.jpgここには9時7分に着きました。紅葉の名所で知られており、私も三重県の先輩を連れて2012年(平成24年)11月23日に来て以来です。

宝筐院は、善入(ぜんにゅう)山と号する臨済宗の単立寺院です。寺伝によると、平安時代に第72代白河天皇の勅願寺として創建され、善入寺と称しました。南北朝時代に夢窓疎石の高弟である黙庵周諭禅師が入寺し、室町幕府2代将軍足利義詮の保護を受け衰退していた伽藍が復興され、更に義詮の没後、その院号に因んで宝筐院と称しました。

IMG_7050.jpgこの「山門」をくぐるとチャイムが鳴ります。そしたら「拝観受付所」に人が出て来られたように思えました。

IMG_7113.jpg拝観券は自販機で購入しましす。拝観料も2012年(平成24年)11月23日には400円でしたが、500円に値上がっていました

小銭が無かったので、千円札を入れます。そして大人1人のボタンを押下するとレシートのような用紙が出てくるので、受付に渡すと由緒書きをいただけます。受付の方は何かボタンを押されると庭園入口の扉が開くような音がしました。「そこを押して入ってください」と案内されますが、釣り銭がなかなか出てこないので暫く待ちました

IMG_7051.jpg門を押して、最初にみる庭園の風景がこれです。紅葉の時期には、ここから真っ赤に染まる参道があるわけです。

IMG_7052.jpgIMG_7053.jpgIMG_7054.jpgしばらく参道を西に進むと、北側に「本堂」が見えて来ます。基本は、先にお参りが本当でしょう。でも暑いので先に庭園を見ていきます。

IMG_7055.jpgIMG_7056.jpgIMG_7057.jpgIMG_7058.jpgIMG_7059.jpg右手に「本堂」を見ながら西に進み、目的地に着きました・・・8年振りの訪問で、少々忘れていたので、本音は、ここだったのか・・・です。

IMG_7060.jpgここを入ると、二基の石塔があって、確か楠木正行の首塚と足利義詮の墓所があるはずです。それを確認に来ました。

先般、8月17日に等持院を訪問し、霊光殿内にある足利将軍の木像を見て来ました。室町幕府初代将軍・足利尊氏公からゆっくり見ていったんですが、2代将軍・足利義詮の戒名が宝筐院殿とあって、最近宝筐院に行って無かったなぁ・・・と思い、今日来て見た訳です。

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IMG_7063.jpg南北朝時代敵味方に分かれた楠木正行と足利義詮の墓が仲良く並んでいるのは不思議な光景ですよね。右が「楠木正行の首塚」で、左が「足利義詮の墓所」と伝わります。

室町幕府2代将軍足利義詮が楠木正行の人柄を慕い、そばに葬るように遺言したためと伝わります。義詮は38歳で没しました。宝筐院は応仁の乱の荒廃し、明治になって廃寺となりましたが、五十数年を経て復興されました。

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墓所の北側には楠木正行の辞世の句が書かれた歌碑があります。「かえらじと かねておもへば梓弓 なき数に入る 名をぞ 止(とど)むる」とあり。

IMG_7067.jpgIMG_7069.jpgここを出て、本堂には戻らず、苑路が北に続いているので、そちらを散策します。入口にはアジサイが咲いてあとが残っているので、次はアジサイの頃を見てみたいです。

IMG_7070.jpgIMG_7072.jpg先が見えないので少々不安でしたが、山中じゃないのでほどなくして左手に「瀧組石」がありました・・・水は流れませんが・・・。

IMG_7073.jpgIMG_7074.jpgIMG_7076.jpgIMG_7078.jpg苑路を奥へ奥へと進んで行くと、「本堂」の西側に出てきました。順序はあとになりましたが、ここでお堂に上がります。

IMG_7080.jpgIMG_7089.jpgここには2004年(平成16年)11月17日に初めてきて、紅葉終わりの2004年(平成16年)12月7日にも来ました。そして京都に大雪が降った2010年(平成22年)2月7日と、会社の先輩を連れてきた2012年(平成24年)11月23日の今日で5回目の訪問です。

余談ですが、紅葉の時期になると開門前・・・20分頃から並び始め、9時前には大行列となります。これだけの人が入られるので、そんなに広く無い本堂内も結構、混雑する訳です。

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ご本尊は、「十一面千手観世音菩薩」で、1917年(大正6年)に楠木正行を弔う寺として再興されたとき本尊として迎えられたものです。

IMG_7082.jpg楠木正行像」です。1348年(正平3年)四條畷の合戦で討ち死にし、その首級を生前交流のあった黙庵善入寺に葬ったとの寺伝があり、1891年(明治24年)に塚の由来が書かれた石碑が建てられました。

IMG_7086.jpg本堂」の東側は「書院」でしょう、でも行けません。お寺の方でしょう、思い切り寛いでる姿が見えました

IMG_7092.jpgIMG_7093.jpgIMG_7079.jpgお賽銭を少しばかり支納し、風通しの良い堂内で休憩したあと、ここを出て行きました。

IMG_7094.jpgIMG_7095.jpgIMG_7096.jpg本堂を出て、参道を東に進み最初のポイントまで戻ります。ここには本堂前の参道の他に、南側にもう一つの参道があるので、今度はこちらを巡ります。

IMG_7097.jpgIMG_7098.jpgIMG_7099.jpgIMG_7100.jpgIMG_7101.jpgIMG_7102.jpgさほど広くない庭園のため、このまま西に歩いて行くと、最初に訪れた墓所の前に出ます。

IMG_7104.jpg最初に来たときと違う角度から写真を一枚だけ撮って、早々と出ていき、もとの参道を戻りました。

IMG_7109.jpgIMG_7110.jpgIMG_7112.jpg猛烈に暑いので、園内を2周しません。「本堂」を見て、出入口の扉を引いて出て行きました。

IMG_7114.jpg9時25分に、ここを出ました。暑いので観光客の姿は見られません。お隣の清涼寺(嵯峨釈迦堂)も空いていました。

朝、7時過ぎに家を出て、やっと帰れます。相当歩いたので全身汗で濡れたので、帰宅後直ぐに水シャワーを浴びました

【宝筐院】

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