車折神社 嵐山頓宮

嵐山渡月橋の北詰の近くに「車折神社 嵐山頓宮」があって、普段は門を閉められています。9月のとある日、嵐山を散歩していたら、この門が開いているのが見えました。そこで少しばかり寄って行くことにしたんです。

IMG_8128.jpg2018年(平成30年)7月15日に撮った写真では門は閉まっています。このように門が開いているのを見たのは初めてです。

IMG_8129.jpg門は開いてますが、中の社殿までは行けません。それで写真だけ撮りました。なお、「頓宮(とんぐう)」は仮の宮、一時的な宮のことだそうです。

IMG_8130.jpgIMG_8131.jpgIMG_8132.jpgIMG_8133.jpgここの入口に石橋が架かっています。そこには「琴聴橋」と書かれており、明治時代になってから小督を偲んで車折神社嵐山頓宮前に造られたものです。

第80代高倉天皇に寵愛された小督(こごう)でしたが、中宮建礼門院徳子の父であり権力のトップに君臨していた平清盛の怒りをかい、宮中から追い出されてしまいます。小督は嵯峨野に移り住みますが、高倉天皇の命により捜しに来た源仲国が、月の美しい夜、小督の奏でる「想夫恋(そうぶれん)」という琴の曲を聞いて居場所を突き止められます、そして再び宮中に呼び戻された小督は高倉天皇の寵愛を受け、範子内親王をもうけた。しかし娘の中宮徳子より先に高倉天皇の子供を宿したことが清盛の怒りを招き、小督は清盛によって尼にさせられ、嵯峨野に再び隠棲しました。

車折神社は、ここから東へ約1㌔ほどの所にあります。今年は中止されましたが、毎年5月の第3日曜日に行われれ、雅な平安絵巻が見られる「三船祭」は例祭です。

【車折神社 嵐山頓宮】

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック