但馬地方を行く 出石史料館(豊岡市指定文化財・旧福富家住宅)へ

「出石永楽館」を出て、大手前通りを最初に車を止めていた「鉄砲町有料駐車場」の方向に歩いて行きます。「辰鼓楼」や、お蕎麦をいただいた「湖月堂内堀店」の前も通りました。相変わらず「近又」蕎麦店は行列が出来ています。帰ってから調べると、「ミシュランガイド兵庫2016特別版」の掲載店だったんですね。行きも帰りも行列が出来ていたのが納得です。そして宵田通りを東に進むと、次の目的地である「出石史料館」に着きました。

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生糸を商っていた明治時代の豪商のお屋敷。町屋の間取りの特徴がわかる主屋をはじめ、近世の出石藩ゆかりの資料など見どころいっぱいの資料館です。

CIMG3954.jpg入館料300円が、先程の永楽館でいただいた割引券を使って240円になりました。

CIMG3952.jpgCIMG3953.jpgCIMG3893.jpgCIMG3895.jpgCIMG3898.jpg靴を脱いで上がる前に係の方より簡単な説明があります。写真撮影の有無を確認するとOKでした。上がると最初は「永楽館 歌舞伎絵展」があったので見ていきました。

主屋の特別展が開催されていた部屋は、かつて商売されいた「お店」があったところで、「中の間」「座敷」と3つの部屋が並んでいます。そして「奥店」から「畳廊下」を進んで行きます。

CIMG3900.jpgCIMG3904.jpgCIMG3902.jpgCIMG3903.jpg畳廊下」を進んで「離れ」に向かいます。廊下からは「式台玄関」と「前庭」が見えました。庭も綺麗ですね。

CIMG3906.jpg主屋から畳廊下を通って「離れ」に入って来ました。離れは、表通りに面して門を構え、式台玄関を備えています。

CIMG3908.jpg手前右から時計回りで、「寄付(よりつき)」「座敷」「座敷」「次の間」となっており、この日は襖が外されているので「大広間」となっています。

CIMG3910.jpgCIMG3917.jpg豪商らしく欄間も見所がありました。「富嶽の欄間」(藤井正之助作・江戸末期)と書いてありました。

CIMG3911.jpgCIMG3914.jpg座敷」の床の間には、掛け軸が、そして違い棚には「奇峯図小襖」(田能村直入作・明治24年)がありました。

CIMG3913.jpg「次の間」の床には掛け軸が、左から仙石久行 書「寒山暁月中」、「柳燕之図」(仙石政辰)、仙石久道 書「為額歌集」でしょうか?。

CIMG3932.jpgCIMG3915.jpgCIMG3920.jpg「離れ」の「寄付」には、「水屋」が設けられてます。そして手前の「次の間」から2階に上がれる階段があったので、早速登ります。

CIMG3921.jpgCIMG3923.jpgCIMG3924.jpgCIMG3925.jpgCIMG3928.jpgCIMG3929.jpgCIMG3930.jpg「離れ」2階は部屋がL字に配されて、周りに縁が取付られています。部屋は三間あって、座敷には二畳もある床の間がありました。

CIMG3933.jpgCIMG3935.jpg次に渡り廊下から「土蔵」を目指します。「中庭」越しに主屋の2階が見えています。

余談ですが、主屋の2階は見損ねました。ただ、私ら2人が見逃すとも思えないので非公開だったかも・・・と思いたいです・・・

CIMG3949.jpgCIMG3946.jpg土蔵」は、妻入り2階建て、奥行きが5間半もある細長い造りとなっています。外塀と屋根は漆喰、その上に母屋を置いて瓦屋根を乗せています。

CIMG3937.jpgCIMG3938.jpgCIMG3940.jpgCIMG3941.jpgCIMG3943.jpgこの「土蔵」では、出石藩ゆかりの資料を中心に展示されていました。私はあっさりと先輩はじっくり鑑賞されていました。

CIMG3947.jpg「土蔵」を出て、次に「中庭」越しに「離れ」の2階を見ています。この時間になってくるとボチボチ人が増えてきました。

CIMG3948.jpgCIMG3950.jpgCIMG3894.jpg帰りは、渡り廊下を通って「主屋」に入ります。入りと「土間」があって、"おくどさん"がありました。

生糸を商う豪商福富家の本邸として、出石城下町の80%以上を焼失した1876年(明治9年)の出石大火により、建物を建て直すことになり、1892年(明治25年)に西側の離れが、その前に主屋も建てられました。建て替えに際し、遠く京都から職人を招いて工事に当たらせ、当時流行の数奇屋風に仕上げられてます。土台の石だけで家一軒の価格に匹敵するなど贅の限りが尽くされてましたが、戦後まもなく福富家が去り、この建物は出石町が所有することとなりました。1987年(昭和62年)に兵庫県住宅百選選定、および豊岡市指定文化財。1977年(昭和52年)に離れと土蔵が資料館となり、1998年(平成10年)に資料館は、旧福富家全体に拡張し、生糸を商っていた明治時代の豪商のお屋敷、町屋の間取りの特徴がわかる主屋をはじめ、近世の出石藩ゆかりの資料など見所が多い資料館として開館しました。

12時58分に、ここを出ました。次が、出石町散策の最期の目的地です。ここから1分の所に「酒蔵」もありましたが、外だけ見て歩いて行きます。そこだけ少し離れていました。

【出石史料館】

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