南山城古寺巡礼 北吉野山 神童寺へ

「綺原坐健伊那大比賣神社」(俗称:綺原神社)から戻り、蟹満寺の駐車場を9時14分に出発しました。府道70号線(上泊城陽線)に戻り南下します。暫くすると「神童寺」と標識が出ているので左折し、JR奈良線の踏切を渡り東に登って行きます。すると前方に、また「神童寺」と標識が出ているので右折し橋を渡り、ぐんぐん登って行き山の中に入って行き、程なくしたら三叉路に出ます。そこにも「神童寺」と標識が出ているで、間違わないように右の道を進みます。この先から道路が大変狭くなるので車の運転は注意です。観光バスで来たら、ここで下車し歩くしかないでしょうね。車は狭い道路を緩やかに上って集落に入っていき、前方に「神童子公民館」が見えてきたら、もうすぐです。この公民館の前に駐車場がありますが、ここに止めず前方に「神童寺」の山門が見えて来て、けっこう広い「神童寺駐車場」があるので、そこに9時23分に着き、車を止めました。

この日、蟹満寺に次いで訪問を予定していた、南山城古寺巡礼 北吉野山 神童寺でした。ここは多くの重要文化財に指定されてる仏像を保有されています。

CIMG4063.jpg車から降りて、一度降りて下から「山門」を撮りました。駐車場は、あの山門の左手にあります。

CIMG4084.jpgCIMG4083.jpgCIMG4064.jpg近くのJR「棚倉駅」から、徒歩で約40分もかかりますし、ずっと登りが続くことを考えれば車が一番良いでしょう。でも道路は狭いです。下から石段を上がり山門から正面に見えている「本堂」を見ています。

CIMG4079.jpgCIMG4066.jpg境内を入ると、右手に「佛像拝観はこちら」と案内が出ているので、そこでベルを押しました。すると中から人が出て来られ拝観料500円と御朱印代金300円を納めました。

CIMG4065.jpg拝観料を納めると寺の方より「本堂をあけますので、そのまま進んで下さい」と案内されました。

CIMG4067.jpgここから「本堂」に靴を脱いで上がります。扉を開けて貰ったので、恐る恐る堂内に入ると圧巻の仏像群が・・・

古来山岳仏教が栄えていたこの地に金峰山を拠点とする修験者集団の勢力や宗教的影響が及びました。「神童寺縁起」によると、 この寺は聖徳太子の創建で本尊の蔵王権現像は役行者がこの山で修行した時二人の神童の助力を得て刻んだと伝えられています。 大和の吉野山に対して北吉野山と号し、一時は付近の山一帯に二十六坊のお堂が存在したことが所蔵の絵図から伺えます。1180年(治承4年)平資盛のの兵火にかかり全山焼失してしいます。1190年(建久元年)源頼朝が再建しましたが、1331年(元弘元年)の兵火で再び焼失。1406年(応永13年)に蔵王堂を再建したのが現在の本堂で、現在は重要文化財に指定されています。

蟹満寺でも説明しましたが、2014年(平成2年)4月22日(火)~6月15日(日)に京都国立博物館 明治古都館(本館)において、「南山城の古寺巡礼展」が開催され、神童寺の「愛染明王坐像(重文)」と「不動明王立像(重文)」は、既に見ています。その時に、蟹満寺と同様に神童寺のポストカードも買ってました

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写真は、堂内で売られていた神童寺のガイド本です。堂内の中央には「本尊 蔵王権現像(重文)」が祀られています。蔵王権現は、日本独自の山獄仏教である修験道の本尊で、この本堂が再建される以前は「蔵王堂」と呼ばれていました。

圧巻の「本尊 蔵王権現像(重文)」でした。しばらく動かれなかったです。堂内を充分見させて貰ったあと、ここを出て行きました。他に、右手に「不動明王立像」左に「十一面観音立像」が祀られていました。

CIMG4068.jpgお寺の方は、私らが出たら本堂を閉められて「次に石段を上がって収蔵庫に行って下さい」と言われたので、二人して登ります。

CIMG4069.jpg収蔵庫までの途中の「小堂」にあった石仏の内、大型の二体が「地蔵石仏」で、室町時代の作だと伝わります。

CIMG4070.jpgCIMG4071.jpg石段を登り切ると正面に「収蔵庫」が見えました。後ろから急いでお寺の方も来られ、鍵を開け中に入りました。

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重要文化財に指定されている「阿弥陀如来座像」で、平安時代の作でした。6年前に「京博」で購入した7組のポストカードの中の1枚です。蟹満寺と同様に探し出すのに苦労しました

収蔵庫には、国の重要文化財に指定されている「不動明王立像」「愛染明王坐像」「木造阿弥陀如来坐像」「毘沙門天立像」「日光菩薩立像」「月光菩薩立像」「鬼瓦」「修理棟札」。他に「役行者倚像および前鬼・後鬼像」「木造極彩色不動明王」が安置されていたので静かに拝見しました。私らが見ている間、お寺の方も館内におられます。

CIMG4074.jpgCIMG4075.jgCIMG4072.jpg私らが収蔵庫から出ると、お寺の方が鍵を掛けられ、慌てて降りて行かれました。ここから、この地区の眺望が見えましたし、最後に「鐘楼」を見て、私らも降りました。

CIMG4076.jpg「本堂」の左奥には「十三重石塔」があって、鎌倉時代の作と伝わります。初層軸石には四仏が東西南北に刻まれています。

CIMG4077.jpgここを出る前に「寺務所」に行き、朱印帳とガイド本を買って出て行きました。ここの仏像は本当に良かったです。

CIMG4081.jpg「山門」から、木津川市山城町の街並みを見ています。右に見えているのが神童寺の駐車場です。

CIMG4086.jpgCIMG4087.jpg駐車場から見た「山門」と、ここまでやって来た道路です。心配していたけど、そんなに道は狭く無かったですね。

CIMg4085.jpg9時44分にここを出ようとしたら、今まで私らの相手をしてくれてたお寺の方も、車で出て行かれました。お急ぎの所、申し訳なかったです

家から遠いので、そんなに行けないと思うので、圧巻の仏像群(重文)を見られて良かったです。次は、少し離れていますが、同じ南山城巡礼の度です

【北吉野山 神童寺】

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