令和2年度「第56回京都非公開文化財特別公開」泉涌寺山内 悲田院へ

今年の「春季京都非公開文化財 特別拝観」と「京の夏の旅 文化財特別公開」は、新型コロナウイルスの感染予防から中止となりました。そして毎年恒例の「京都非公開文化財特別公開」も開催が危ぶまれましたが、例年より公開期間を長くして開催となった訳です・・・が、行ってみたいと思う寺院は、例年通り期間が短かったです。

京田辺市から高速道路を利用して、やって来たのは令和2年度第56回京都非公開文化財特別公開泉涌寺山内 悲田院でした。車は、泉涌寺の駐車場に止め、そこから悲田院まで歩きます。

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11時46分に着いて、悲田院(ひでんいん)まで歩いて行きます。多くの方が悲田院に向かわれているのが分かりました。

今回は、公開時期や期間がパラパラで、悲田院の公開日は10月15日(木)~11月1日(日)でした。私は、京都市文化観光資源保護財団の会員で、招待券を2枚いただいたので、この悲田院で使い切る予定です。

CIMG4206.jpgCIMG4208.jpgCIMG4209.jpg悲田院は、2016年(平成28年)1月23日に一度来てます。ただ「本堂」は入ったことが無かったので、今回来て見ました。

拝観料は1000円で、以前の800円から値上がりしてました。ただ私と友人は招待券で入りました。入る前に先ずは検温されます。そして手指消毒をして、やっと内部に入りました。

CIMG4057.jpg写真は、2016年(平成28年)1月23日の時のものです。入ると正面に「毘沙門天像」が祀られているのでお参りです。

CIMG4050.jpg次に、「水琴窟」のある「中庭」を通って、いよいよ初めての「本堂」に入りました。それにしても人が多いです。

「本堂」に入って、最初の部屋には6面の襖に「四皓帰山図」が描かれており、作者は橋本関雪で、4人の老賢者の旅路の様子が描かれていました。また、東の間西側「陶淵明愛菊図」と「西の間」に「松に群猿図」、中の間に「紅葉に芦雁図」があって、土佐光起・光成等の土佐派の襖絵で飾られていました。

IMG_9445.jpg次の「仏間」なんですけど、せっかくの仏像が遠くて、暗くて、視力に自信がある私でやっと見える程度でした。こちらはメインの「宝冠阿弥陀如来坐像」です。

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宝冠阿弥陀如来坐像は、鎌倉時代の仏師・快慶の作と伝わります。仏像には、截(き)り金(かね)の文様が鮮やかに残る・・・とありましたが、遠くて分かりませんでした

次に、これより奥で暗い「阿弥陀如来立像」で、"右手を下"に、"左手が上"になっており、多くの阿弥陀如来像とは逆"逆手の阿弥陀"と呼ばれています。

ガイドさんは居ますが、以前のように人を集めて案内はされません。それより堂内は、はっきり言って密でした。風通しが悪いので、汗をかいてきたので出て行きました。もう少し、近寄らせてくれたらなぁ・・・と思いましたが招待券で入っているので文句はいいません。ここを出たら、以前来たときのことを思い出して・・・ここは、眺望も綺麗だったんです。

CIMG4215.jpgこちらの方向には、「京都タワー」と「愛宕山」が見えています。ローカル的なことを言うと「京都市北部クリーンセンター」の煙突も分かりました

CIMG4211.jpgこちらの方向には、五山の送り火の「左大文字」「船形」が、肉眼ではっきり分かります。

CIMG4210.jpgこちらの方向には、「ガーデンミュージアム比叡 展望台」が見えています。それと「京都大学 花山天文台」も、見えてましたね。

二人とも京都生まれ、京都育ちのため地図を見ずに、「あれが見えている、これが見えている」と言いながら楽しみました。そのあと、駐車場に戻り、次は私のお願いで行って貰うところです。12時10分頃に泉涌寺の駐車場を出て行きました。

【泉涌寺山内 悲田院】

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