西国三十三ヵ所二十番札所 西山 善峯寺へ

11時45分に角宮神社を出て、再び善峯道に入ります。ここからほぼ西に登って行くのが次の目的地でした。私も友人も何度か行っているので、次の目的地である西山 善峯寺はナビ不要です。

最初に善峯寺を訪れた時は、阪急東向日駅からバスに乗って、小塩まで行きそこから歩いて向かいました。約2㌔30分ぐらいと思ってましたが、甘かったです。このバス停から善峯寺まで、ずっと登りが続き、それと梅雨時に行ったので湿気と雨降りと登りとで体力が消耗し1時間30分ほどかかりました。それに懲りて次からは車でしか行ってません

CIMG6665.jpg善峯寺には、参拝専用駐車場として「山門前駐車場」があります。有料で500円でした。かなり広いので数十台止められそうです。

CIMG6666.jpg
IMG_0365 (1).jpg
下から歩いて登ってくると、この「東門」から入ります。下の駐車場から急峻な石段を登ることになりますね。

CIMG6667.jpg駐車場から受付のある山門まで約100㍍ぐらでしょうか、バス停から登り坂の2㌔に比べると断然楽に来られます

CIMG6669.jpg久し振りに見る「山門(楼門)」で、ここに入山受付があります。入山料の500円を納めて受付の人に「三鈷寺に行きたい」と言うと、「釈迦堂近くの北門から出て貰って三鈷寺に行き、戻る来る時はインターホンを押し、善峯寺のパンフを見せて下さい」と案内されました。

1716年(正徳6年)の建立、三間一戸の楼門形式の山門です。楼上の本尊文殊菩薩と脇侍二天は、現在、文殊寺宝館に奉安しています。楼下の金剛力士は、運慶作で源頼朝寄進と伝えられています。

何度か来ている善峯寺より、今日の目的は三鈷寺でした。ただ善峯寺下の駐車場から急峻な登りが500㍍、約15分ぐらいかかるので、HPを参考に善峯寺経由で行くことにしたんです。ただ友人は、ボーイスカウトのキャンプで一度来てると言ってました。

CIMG6670.jpgCIMG6673.jpgCIMG6676.jpg山門(楼門)」から真っ直ぐの所に「本堂」がありますが、こちらは帰りに寄ることにして、先を急ぎます。

1029年(長元2年)惠心僧都(えしんぞうず)の弟子源算上人(げんさんしょうにん)が小堂を結び、自作の十一面観世音菩薩像を安置したことに始まる。13年後に仁弘法師が洛東鷲尾寺の千手観音を当山に遷して本尊とされました。それが現在のご本尊で、源算上人作の観音様は脇仏として祀られています。西山の中腹300㍍の立地にある険しい山に寺を建立しょうと困り果てていた源算上人に、夢枕に現れた老翁が力を貸そうと申し出た。次の夜にどこからともなくイノシシの大群が牙で岩を砕き、敷地を慣らしたという。平安時代中期には西国三十三ヵ所の札所となり、第68代・後一条天皇より寺号を賜った。以来、西山御坊と呼ばれ隆盛を極めたが「応仁の乱」により焼失。江戸時代に入り、徳川幕府5代将軍・徳川綱吉の生母・桂昌院が大檀那となって、現存する観音堂・鐘楼・護摩堂・薬師堂・経堂・鎮守社などが再建されて復興を遂げた。

CIMG6675.jpgCIMG6677.jpgCIMG6679.jpg
IMG_0353 (1).jpg
先ずは石段を上がって、1621年(元和7年)建立で、国の重要文化財に指定されている「多宝塔」を見ました。ご本尊は愛染明王です。

CIMG6680.jpgCIMG6683.jpg次に「経堂」を行きました。1705年(宝永2年)の建立で、桂昌院により寄進されました。「傅大士(ふだいし)中国南北朝時代の僧)」を奉安し、鉄眼版一切経が納められています。

CIMG6778.jpgCIMG6681.jpgCIMG6781.jpgCIMG6780.jpgCIMG6782.jpgこの経蔵の前には国の天然記念物に指定されている「遊龍の松」があります。この先から根元、そして向こうの先まで行ってみました。

五葉松で樹齢00年以上、全長37㍍、主幹が地を這うように伸びる巨大な松は、臥龍の遊ぶ様に見えることから、1857年(安政4年)花山前右大臣家厚公により「遊龍」と命名されました。1994年(平成6年)に松くい虫の被害により、全長50㍍ほどの松が15㍍余り切断されてしまいました。標石は1893年(明治26年)鳥尾小弥太中将の書です。

CIMG6780.jpgIMG_0354 (1).jpgIMG_0355 (1).jpg次に少し戻って「経蔵」や「多宝塔」の奥に進みます。少し石段を降りて見に来たのは「護摩堂」で、少し入口が空いていたので、内陣を少しばかり見ることができました。

護摩堂は、1692年(元禄5年)桂昌院により建立されました。ご本尊は五大明王(不動・降三世・軍荼利・大威徳・金剛夜叉)の五尊です。

CIMG6786.jpg
CIMG6785.jpg
再び「遊龍の松」の先端に出て、次に「開山堂」を見ました。1685年(貞享2年)の建立で、開山源算上人のご廟所です。上人117歳の尊像が祠られているようです。

CIMG6784.jpgここから東の比叡山と、雪を被った比良山が見えています。眺望は、これからますます良くなります

CIMG6783.jpgこの奥が「白山 櫻あじさい苑」です。冬の時期は何もありませんが、夏は紫陽花が一帯を彩ります。

善峯寺の過去の写真を探したけど無かったです。それほど前に行ったとも思えないですけど・・・。ここの「白山 櫻あじさい苑」も見た記憶があるけど写真が無い

CIMG6684.jpgCIMG6678.jpg「白山 櫻あじさい苑」から上を見ると桂昌殿が見えてますが、後程そこまで登るつもりです。先ずは「釈迦堂」を目指して石段を上がって行きます。

CIMG6685.jpgCIMG6686.jpgCIMG6687.jpgCIMG6688.jpgかなり急な石段を登り、「釈迦堂」前までやって来ましたが、先に三鈷寺に行くことに。

CIMG6689.jpgCIMG6690.jpgCIMG6691.jpgそれでやっと「北門」に着きました。ここは回転扉になっており、出てしまうと戻ることができません。それで最初に受付の方に再入山の事を聞いたわけです。

ここにも再入山のことが書いてありますね。正直ドキドキしてたんですけど、これで安心して出られます。ここから三鈷寺は目と鼻の先にありました

【西山 善峯寺】

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック