第55回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開 大徳寺塔頭 瑞峯院へ

今年の「第55回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開」は、京都に緊急事態宣言が発出されたことで、1月9日(土)から2月28日(日)まで中止されました。解除後の3月1日(月)から再開されましたが、期間は当初の3月18日で終わる寺院や4月11日(日)まで延長される寺院などマチマチです。ただ毎年恒例のスタンプラリーは当初の予定どおり3月18日で終了と変更ありません。それで今年は諦めようとしていたら、京都市文化観光資源保護財団から招待状が3月13日(土)に2枚届きました。招待券を無駄にしたくないので、急遽訪問日程を考え早速、3月15日(月)に大徳寺塔頭 瑞峯院と聚光院に行くことにしました。

今年の「京の冬の旅」では12箇所の寺院が対象でしたが、私にとって未訪問寺院はありません。ただ三箇所だけは・・・で、最初の大徳寺塔頭 瑞峯院は、通常拝観されているので最近では、2020年(令和2年)9月15日に行ってます。この日来た目的はただ一つ通常非公開の「平成待庵」を見ることでしたが。

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9時57分に「大徳寺駐車場」に車を入れ、「総門」から境内に入りました。瑞峯院には2020年(令和2年)9月15日に来ているので、真っ直ぐ向かいます。

IMG_1742.jpgIMG_1743.jpgIMG_1744.jpgIMG_1771.jpg10時2分に「表門」(重要文化財)に着きました。「京の冬の旅」では10時から受付でしたが、ここは通常拝観されているので9時から開門されていたかどうか?。

IMG_1745.jpgIMG_1768.jpg玄関」を入る前に、重要文化財に指定されている「唐門」を先に撮っておきました。表門とともに創建時の姿を残しています。

IMG_1767.jpgIMG_1739.jpg受付は学生さんがされていました。入る前に先ずは検温されます。そして手指消毒をしてから京都市文化観光資源保護財団からいただいた招待状を出しました。

IMG_1746.jpg余談ですが、この特別公開は予約制でした。私もスマホから予約して来ましたが、受付では何も言われないので拍子抜けでしたね

IMG_1747.jpgIMG_1748.jpg入ると方丈南の南に広がる庭園「独坐庭(どくざてい)」の前で学生さんが案内をされてました。座って聞いてる拝観者は5~6名ぐらいでしょうか、私は案内をスルーします。

多分、「方丈」の室内にある襖絵も案内されてるでしょう、ここは通常拝観では写真は取り放題でしたが、特別公開時は変わる場合があるので念のため入口が確認しました。「平成待庵」だけNGだそうです。

IMG_1749.jpg方丈を回り込むと、茶室「餘慶庵(よけいあん)」が見えます。ここは非公開で、今日も入れません。

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次の方丈裏(北側)の「閑眠庭(かんみんてい)」にもガイドさんがスタンバイされてました。

「ここは重森三玲氏の作庭で、キリシタン大名の大友宗麟に因み、縦に石が四個。横に石が三個並べ十字架を表していますね」と言うと、「私が案内しても十字架を分かってもらえないです」と笑って言ってましたね

IMG_1957.jpgIMG_8606.jpgIMG_8608.jpgそして、お目当ての「平成待庵」に向かいました。この茶室、何処にあるのかなぁ・・・が、ずっと疑問でしたが・・・。

こちらは、2020年(令和2年)9月15日の写真で、茶席安勝軒(あんしょうけん)」を見ています。この写真の右手の襖が、「平成待庵」の入口でした。ここから入ると、奥にありましたね。

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今日は、襖が開いており、細い廊下の奥に「平成待庵」がありました。二畳しか無い、狭いお茶室で周囲の壁は黒いです。それに天井も低くて・・・そこで、ガイドさんから概要を聞きました。なお、ここだけ写真撮影は禁止で、パンフから転載です。


千利休が唯一残した二畳の茶室「待庵」は、妙喜庵に国宝として現存しています。1990年(平成2年)「利休400年忌」に因んで有志が集まって、そのまま復元され、瑞峯院に寄贈されたもの。

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こちらが本物の「待庵」です。2015年(平成27年)に予約拝観で見て来ました。本物の内部には入れませんが、ここは入って見られます

EPSON103.jpg最後に、茶席安勝軒(あんしょうけん)」を見ました。普段から見られますが、内部には入れないので、じっくり鑑賞です

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ここは撮影がOKでした。通常拝観では、ここまで来られ無いので、外の景色や内部やゆっくり見せて貰いました。

1928年(昭和3年)に表千家12代の惺斎(せいさい)宗左宗匠好みの茶室として作られ、大徳寺山内唯一の逆勝手席です。大友宗麟公の時代にも安勝軒と銘したものがありましたが、その軒号をそのままとったものです。逆勝手席とはお客が茶を点てる主人の左手に座る茶席で、左勝手ともいいます。

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普段、見ることができない「四阿」も、ここからは見えました。今、ガイドさんは「閑眠庭」で話されています。

IMG_1760.jpgこちらから「閑眠庭」を見ることは無いでしょうね。通常拝観している瑞峯院でしたが、来て見て良かったです。

IMG_1762.jpg閑眠庭」から見た「平成待庵」の外観です。説明が無かったら、ここに茶室があることは分からないと思います。

IMG_1763.jpgIMG_1764.jpgIMG_1766.jpg次の寺院を10時20分に予約しているので、あと「織部灯籠」や椿の花を見て出て行きました。

IMG_1769.jpgIMG_1770.jpg10時16分に、ここを出ました。招待券を貰わなかったら来て無かったと思いますが、
以外と良かったですね。

妙喜庵」も長いこと行ってないので再訪したくなりました2020年(令和2年)9月15日以来の瑞峯院を楽しんで、次の聚光院に向かいました。

【大徳寺塔頭 瑞峯院】

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