道真公自作の十一面観音菩薩像が本尊の東向観音寺へ

5月20日(木)も午後から雨降りの予報が、10時には本降りの雨が降ってきました。早々と梅雨入りとなってから、ずっと雨降りが続いています。この日は所用があって、帰りに北野天満宮に寄りました。車は北野天満宮の駐車場に入れましたが、5月10日に「史跡御土居青もみじ苑開苑」と「特別展 北野天満宮×大覚寺 両社寺の歴史と兄弟刀」に入っているので、今日はお参りだけです。

その特別展 北野天満宮×大覚寺 両社寺の歴史と兄弟刀」で見た「太刀鬼切丸(髭切)」が、北野天満宮境内にある東向観音寺の蜘蛛塚にゆかりのあることを知りました。膝丸が退治したとされる土蜘蛛の塚とされており、それを確認しようと思い寄ってみたわけです。

IMG_5656.jpgIMG_5657.jpgここには何度か来てますが、最近では2015年(平成27年)11月29日以来です。雨降りのため傘を差しながら「山門」の前までやって来ました。

北野天満宮二の鳥居の西側に位置し、堂宇が東を向くことから東向観音寺と呼ばれている。寺伝によれば、806年(延暦25年)の平安時代初期、第50代桓武天皇の勅願によって朝日寺が創建され、947年(天暦元年)に寺僧の最鎮らが北野天満宮を建立して朝日寺を北野天満宮の神宮寺となりました。961年(応和元年)には太宰府の観世音寺から道真公自作の十一面観音像を移し新たに本尊として祀り、1311年(応長元年)の鎌倉時代末期、無人如導宗師が中興し、泉涌寺系の律院となって寺号も観音寺と改められた。1607年(慶長12年)に豊臣秀頼が北野天満宮を再建した時に建立されたのが現在の本堂(京都市指定文化財)で、江戸時代には天満宮の奥之院とも称され、一条家の祈願所ともなった。明治時代初期の神仏分離後、天満宮の三の鳥居近くから二の鳥居の西側に移された。

IMG_5659.jpg雨が降っているので、山門の中から右手を撮りました。そこには「白衣観音堂」があって、高王白衣観世音菩薩像が祀られています。その西側には「納経所」がありました。

CIMG2650.jpgその白衣観音堂前には、「延命地蔵大菩薩」も祀られています。この写真だけ古写真を使いました・・・訳あって・・・です。

IMG_5658.jpgそして正面に東向きに建っているのが「本堂」です。ここの内陣の公開はありませんね。なお、本尊は秘仏で25年に一度菅公御年祭の時に御開帳されます。次回は2027年(令和9年)だそうです。

IMG_5660.jpgIMG_5661.jpg次に山門を入った左手に行きました。ここからは傘を差してです。そこには東向観音寺の鎮守社である「岩雲弁天堂」があって、には岩雲弁財天像がお祀りされています。

IMG_5662.jpgIMG_5663.jpgその左奥にあるのが「行者堂」です。掠れた文字が、かろうじて読めました。詳細は不明です。

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その左手奥にあるのが、「伴氏廟(石造五輪塔の菅原道真公母君御廟)」です。巨大な石造五輪塔ですが柵があるので近くには寄れません。

IMG_5671.jpgIMG_5670.jpg最後に、これを目的に見に来た訳で「土蜘蛛燈籠」です。同じく柵があるので近くに寄れないので望遠で撮りました。

この土蜘蛛燈籠は、もと七本松通り一条にあって源頼光を悩ました土蜘蛛が棲んでいたところです。明治年間に、この塚を発掘したところ石仏や墓標の破片したものが出土し何か参考となるものは無かった。その時の遺物が、ここにある「火袋」で、当時、ある人が貰いうけ庭に飾っていた所、家運が傾き"土蜘蛛の祟り"と言われたので、東向観音寺に奉納したという。なお「土蜘蛛」とは我が国の先住穴居民俗で背が低く、まるで土蜘蛛のようだったといわれている。

IMG_5673.jpg雨が降っているので、土蜘蛛燈籠を見たので出て行こうとすると、納経所が顔を出して「これ撮影禁止やし写真撮るなよ」と言われました。

白衣観音堂のことだと思うけど、別に興味ないし人を待たせていることもあって、急いで出て行くつもりだったけど、高飛車に言われて少々ムッときました。ここの御朱印は貰っているので、ここにはもう来ないです。

IMG_5678.jpgIMG_5683.jpgIMG_5681.jpgIMG_5682.jpg最近、NHK京都で言ってましたが、神社や寺で「花手水」が流行っているそうですね。ここも綺麗に飾られていました。

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最後に、北野天満宮を出て「天神堂」さんの「やきもち」を買って帰りました。こちらは家族の土産用にと思い寄りました。

もう少し雨の降り出しが遅かったら良かったのに、雨も本降りとなったきたので、これで帰ることにしました。梅雨入りの長雨が続いています。

【東向観音堂】




【天神堂】

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