「京都生活工藝館無名舎 吉田家」の参観へ

京都生活工藝館無名舎 吉田家」は、国登録有形文化財京都市景観重要建造物に指定されている京町屋です。場所は、祇園祭の後祭の山鉾の一つ北観音山を出す新町通沿いに建つ1909年(明治42年)に棟上げされた京町家ですが、空き家じゃなく当主が実際に住んでおられます。それで参観には5日前までに予約が必要となっています。京都の緊急時代宣言発出にともない参観は中止されてましたが、私は5月中に6月4日(金)を予約しました。と言うのも、この近辺に所用があって、その次いでに行ってみようと思ったからです。ただ参観が中止のままでは仕方ないかなぁ・・・と思っていたところ、公共施設の利用停止措置の一部緩和を受け6月1日より再開されたことで、吉田家の保全活動されている「NPO法人うつくしい京都」から参観許可のメールが届きました。

そして当日です・・・天気予報は、数日前からこの日の天気は大雨と予想してました。その予報通り朝から土砂降りです。予約のキャンセルも考えましたが、大雨でも、そちらに行く用事があるので結局、行くことに。そして家を出るときから雨は強く降っていたので、いつもより大きいめの傘をさして出掛け、地下鉄「烏丸駅」で下車して、地上に上がってくると、猛烈な雨が降ってて、一瞬出るのが嫌やなぁ・・・と・・・この辺りに以前、職場があったので、土地勘はありました。それで道に迷うことはありませんが、相変わらず京都のビジスネ街のど真ん中のため交通量は多いです。車の水しぶきに注意しながら、駅から10分弱で目的地に着くことができました。

最初に外観の写真が撮りたくて、屋根の庇に入ったところ、そこは以前、2018年(平成30年)4月2日に食事に行った「三井ガーデンホテル京都新町別邸 居様(IZAMA)」さんでした。

IMG_6392.jpg写真でも雨の強さがわかるでしょう。ここだけ傘を置いて撮りました。そのあと向かいの吉田家に入ります。

10時30分からの予約でしたが、着いたのが10時10分でした。予定の電車に早く乗れたので、昔の職場近くのため懐かしい所を行ってみようと思ってたら、この大雨・・・それで、何処にも寄らず来て見た次第です。ただ、まだ閉まってたら・・・と心配でしたが、行ってみると扉は開きました

IMG_6419.jpg新町通り沿いに京町屋があって、扉を開けると「NPO法人うつくしい京都」の担当者が居てくれて受付していただきました。

IMG_6418.jpg最初に、この吉田家の概要の話を聞きます。コロナ感染対策で、1時間でお一人の受付と言うことで、話しを聞くのは私だけです。今日の流れは、概要説明から家内見学&写真撮影、精算そして退場、所要時間約60分でした。

京呉服の問屋街「室町」にある町屋で、白生地問屋を商った京商家の典型な表屋造りです。店舗、住居、土蔵とそれらを結ぶ2つの庭と、通り庭からなっています。1909年(明治42年)に棟上げされ、数々の生活工芸品(江戸時代の小袖等)を見ることで、江戸から明治・大正・昭和にかけての京商人の生活文化を偲ぶことができます。1999年(平成11年)に歴史的意匠建造物、2006年(平成18年)に景観重要建造物に、京都市の指定を受けているほか2013年(平成25年)国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。

担当者の方から1階から2階へと、丁寧に案内していただきました。そして案内が終わると担当者の方は離れられるので、そこから自由に写真撮影の開始です

IMG_6395.jpgIMG_6393.jpgIMG_6394.jpg最初の撮影は、2階「奥ノ間」から「奥ノ庭」を見ています。ここより先に見える建物に吉田家の当主の方が住んでおられます。

建物は、新町通り沿いから入って西側に奥まって建てっています。その北側に見えているのが逓信病院で、案内によると三井家本家があったようですね。

IMG_6399.jpgIMG_6396.jpgIMG_6397.jpg2階の「奥ノ間」で、電気は連れられてません。ここは10畳の板の間でしたね。

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2階への階段は、二箇所です。こちらは女中の方が使われた階段と案内を受けました。

IMG_6398.jpgIMG_6403.jpgIMG_6404.jpg新町通りに面した2階8畳の「中ノ間」です。暗いので分かりにくいでしょうが、欄間は鳳凰が透かし彫りされています。

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こたらの階段を私は利用しました。先程の女中さんが使われる階段と違い、お店の方が利用されたと案内されました。

IMG_6406.jpgIMG_6407.jpgIMG_6408.jpg2階から降りて来て、先ずは「奥ノ庭」を撮りました。この庭は、現在も当主の方がお一人で整備されているとか。雨に濡れた庭も綺麗です。

IMG_6410.jpg1階8畳の「奥ノ間」には、炉が切ってありました。聞くと、ここで茶会をされているようです。

IMG_6409.jpgIMG_6411.jpg「奥ノ間」の隣が、8畳の「中ノ間」です。その先には"坪庭"と呼ばず、ここでは「中庭」と呼ばれてました。ここも雨に濡れ綺麗です。

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IMG_6413.jpgIMG_6416.jpgIMG_6420.jpg次に6畳の「玄関」から「中庭」を見ています。なお、写真は自由に撮れました。参観者は私一人だし、その点は良かったです。

IMG_6417.jpgこの新町通りに面した部屋が、「店舗」でした。最初に、この部屋で吉田家の概要を聞いてました。ただ、新町通りは交通量が多いので若干うるさいです。

IMG_6412.jpgこの部屋に戻ってきたら、この日の参観料金1000円を払いました。そして靴を履いて下に降りて、最後に"おくどさん"の案内です。

京町屋らしく、新町通り沿いの玄関を入って、奥に長い造りとなっています。靴を履いて案内の方が扉を開けられ二人で奥に進みます。そこは「はしりもと」と呼ばれる台所の流しの所で京都では"おくどさん"と呼ばれていますね。

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当主の方が住まわれているので、実際に今も現役のお釜だそうです。日々使われているんですね。

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先程、2階にて女中さん専用の階段は、ここに繋がってました。私の子供の頃も、このように台所に降りる時、スリッパを履き替える必要がありました。本当に面倒でしたね。

IMG_6428.jpgかつて、お店に来られたお客さんは、ここで待たれたようです。待合のようですね。ただ家の中で空から雨が降ってくる・・・大雨の時、ここは洪水になるらしいです。

IMG_6429.jpg入口から、奥を見ています。京町屋の特徴で奥に細長い造りになってますね。ここで案内が終わり出て行きました。

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ここを10時52分に出て行きました。最初に、所要があるので11時過ぎには・・・と言っておきましたが約40分、たっぷり見させて貰いました。

ここに来た時は大雨でしたが、出てくると普通の雨降りに変わっていました。この日は金曜日でしたが、明日土曜は3組予約が入っているようです。ただ緊急時代宣言下のため、1時間で1組だけだそうで、これなら話しもゆっくり聞けて写真もたっぷり撮れるでしょう。ここから四条烏丸で所用を済ませ、市バスに乗って帰りました。

【京都生活工藝館無名舎 吉田家】

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