妙心寺塔頭 東林院 秋の夜間拝観「梵燈のあかりに親しむ会」へ

10月20日(水)は、2012年(平成24年)10月11日以来、久しく行ってなかった妙心寺塔頭 東林院 秋の夜間拝観梵燈のあかりに親しむ会」に行きました。

妙心寺塔頭 東林院では、「梵燈(ぼんとう)のあかりに親しむ会」を毎年、禅語のシリーズで教えを蝋燭と行灯の灯りで表現されてます。梵燈とは、煩悩を消し去る明かりという意味が込められ、住職自らが作った瓦製梵燈をはじめ、およそ800本の蝋燭が「沙羅双樹の庭」と「蓬莱の庭」にに灯され、幻想的な光景が浮かび上がります。

現役の時と違って、リタイアした今、夕方から出掛けることは殆どありません。薄暗くなった頃に家を出てバスに乗って妙心寺に行き、妙心寺の境内に入る頃にはすっかり暗くなってました。

この日の日中は強風が吹き荒れ余談ですが、家の前に止めていた自転車も転かされました。北風が吹き荒れ18時40分現在、12.6℃、湿度66%、風速北より2.5㍍、空は満月でした。その翌日の明け方には、今季最低気温を記録するほど冷え込んだ夜でしたね。

IMG_2096.jpg東林院の「山門」前に18時ちょうどに着きました。門前には誰も居ないので、開門が早かったのか、それとも空いているのか・・・?。

IMG_2097.jpg山門前に拝観受付所があるので、そこで拝観料600円、お茶席もお願いしたので600円、1200円を納めて門を潜りました。

IMG_2151.jpgIMG_2150.jpgIMG_2149.jpg行灯の灯りは蝋燭で、暗いです。足元を注意しながら玄関前で歩いて行きます。

IMG_2099.jpg玄関まで来ると、下駄箱に多くの靴が入っていたので、開門が早かったのが分かりました。人気のイベントだけに人が多いみたいですね。

IMG_2100.jpg靴を脱いで上がると、受付があるので入口で渡されたチケットを見せます。入ると本堂ですが、奥の書院へ進みます。

IMG_2147.jpgIMG_2101.jpg下の写真が標準で撮影したもので、上がiPhone11にカメラ「ナイト(夜間)モード」で写真を撮影したものです。

実際は、下の写真のように暗くて、下を向いてゆっくり歩いて書院まで行きます。

IMG_2102.jpgIMG_2134.jpg書院に入る手前の渡り廊下から「千両の庭」にあって、暗い中、灯りに照らされた「飛龍の宿り木」が見えます。お正月の「小豆粥で初春を祝う会」では見られますね。

樹齢推定300年の槇に1966年(昭和41年)に鳥によって黒松の種子が自生したもの。ご住職さんより以前説明がを受けました。

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庭の灯りを見る手前に、今年の禅語「雲収明月出」の意味が暗闇に照らされて書かれています。

雲は煩悩や妄想を、明月は全ての生き物が生まれながらに持つ、仏となることのできる性質を意味するという。私たちは、日々の生活の中で普段は自覚していない仏と同じ本性を明月のように皓々と輝かせたいもの。西川玄房住職は「コロナ禍の今、今宵ひとときでもこの禅語に思いをろぐらせたい。」と話されてます。

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最初は、普通モードで撮影です。「雲収明月出(くもおさまりてめいげついづ)」が綺麗に読み取れます

余談ですが、今日は風が強かったです。受付で「風が強いので、蝋燭の火が消えてしまうかも知れないので、ご了承ください。」と案内されてました

IMG_2108.jpg今日は、満月でした。妙心寺に向かうとき正面に見えていたんですが、雲に隠れてて・・・この庭から綺麗に見えました。

私は、お茶席の券を持っていたので、初めて入る書院に入りました。こちらは電気も付いてないので、本当に真っ暗です。入るときお茶券を渡して待っているとお菓子と抹茶を持って来られました。暗くて何も見えません。

IMG_2111.jpg暗闇でフラッシュで撮ったお菓子と抹茶です。夕食は帰ってからのため、お腹は空いてました。栗が入ってて美味しかったです。


IMG_2112.jpgここから「ナイト(夜間)モード」で撮影です。お茶席から書院を撮った訳で、実際はこんなに明るくはありません。

IMG_2114.jpgIMG_2116.jpgIMG_2117.jpgお茶席側から枯山水庭園の「蓬莱の庭」を撮りました。入口でお茶券を買わないと、ここには入れません。暗闇に灯る蝋燭が綺麗でした。

IMG_2118.jpgこちらは以前「小豆粥で初春を祝う会」で音色を聞いた「水琴窟(一壺天)」です。この時は、すっかり忘れてました

IMG_2125.jpgIMG_2127.jpgご覧のように、最初に来たとき撮った写真に比べて、蝋燭が何本か消えてます。それだけ風が強かったと言うことですね。

以前は、観光バスで団体さんも来られてましたが、コロナ禍でツアーが無いのでしょう。ゆっくり縁側に座って、蝋燭の灯りを見てましたが寒いので出て行くことにしました。

IMG_2135.jpg渡り廊下を通って本堂に出ましたが、「沙羅双樹の庭」も蝋燭の灯りがともされているので見て行くことに。

IMG_2139.jpg普通モードで撮影すると、何も分かりません

IMG_2140.jpgIMG_2141.jpgIMG_2142.jpgIMG_2144.jpgIMG_2145.jpg今年も開かれた「沙羅の花を愛でる会」には多くの人が来られてました。この庭に蝋燭の灯りが、ゆらゆらと灯っています。

IMG_2143.jpg堂内も暗いので、誰もお参りする人は居ないですね。私もしませんでした。このあと、多くの人が来られてたので、私は出て行きました。

IMG_2152.jpgIMG_2153.jpg山門に吊されている提灯の先に「拝観受付所」が見えています。

IMG_2154.jpgIMG_2155.jpgIMG_2156.jpgIMG_2157.jpg妙心寺石畳の境内を歩いて行くと数組の方とすれ違いました。寒いけど人気のイベントだけに平日でも賑わってますね

IMG_2159.jpg妙心寺の「総門」前に、18時35分に着きました。夜間でも総門は開いているんですね。知らなかったです。

JRで帰るのか、バスで帰るのか、タクシーで帰るのか迷いましたが、バスが来たので乗りました。久しぶりの夜の外出、紅葉のライトアップもあるでしょうけど、多分行かないです

【妙心寺塔頭 東林院】

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