躑躅咲く京都御所の参観

4月19日(火)は、月一回の所用のため家族と行き、その家族を所用先に残し、私だけ久し振りに京都御所参観に行って来ました。京都御所には、2021年(令和3年)4月8日「京都御所 宮廷文化の紹介」(令和3年春)に来て以来です。京都御所の参観も2016年(平成28年)7月26日(火)から申し込み不要になったので、行きたいときに行けるようになり便利になりました。

IMG_0522.jpg京都御所には「中立売御門」から8時59分に入りました。参観開始は9時からで、数名が並ばれているのが見えます。

IMG_0620.jpg参観入口は「清所門」から。私が着く頃には既に、並ばれていた人が入られてました。

門を入ると検温があって手指消毒します。そして手荷物検査があるので、前もってチャック全開にしておきました。鞄の中にはタオルとお茶しか入ってないので、見られても平気です。次に番号札を渡され首から掛けます。7番でした。ただバスガイドさんの研修でしょうか5名居たので、実際は2番目のようです。

IMG_0524.jpg9時30分から職員さんのガイドがあるようですが、何度か来ているので私は不要です。先を急ぎました。

IMG_0525.jpg最初に「宜秋門(ぎしゅうもん)」を見ました。以前は、ここが参観の出入口でした。

IMG_0526.jpg御車寄(おくるまよせ)」です。自由参観になる前はここから案内がスタートしました。儀式や天皇との対面のために参内した者を迎える玄関で、公卿・殿上人など、限られた者だけが使用となります。

IMG_0527.jpgこの門を入ると私が先頭になったので、ここから私に遠からず離れずで、皇宮警察官がつかれました

IMG_0528.jpg門を入った左手にある「諸太夫の間(しょだいぶのま)」 が最初の見学です。正式な御用で参内した公家や使用軍家の使者の控えの間として使われました。

IMG_0529.jpgガラス越しに室内が見られますが、光が反射して見づらいです。最初は「桜の間」。桜図襖、原在照筆、1855年(安政2年)作。

IMG_0532.jpg次が「鶴の間」で、鶴図襖、狩野永岳筆、1855年(安政2年)作。

IMG_0534.jpg最後が「虎の間」で、虎図襖、岸岱筆、1855年(安政2年)作。

IMG_0538.jpg次に「新御車寄(しんみくるまよせ)」を撮りました。1915年(大正4年)に大正天皇即位礼が紫宸殿で行われる際に馬車による行幸に対応する玄関として新設されたものです。

IMG_0539.jpgIMG_0541.jpgこの「月華門」から入れませんが、南庭は見えます。紫宸殿は正面から

IMG_0540.jpgIMG_0543.jpgIMG_0545.jpg京都御所の南側に移動し「承明門(しょうめいもん)」を正面から撮ることができました。門の先には紫宸殿が見えています。

IMG_0546.jpg承明門の対面にあるのが「建礼門(けんれいもん)」です。この門は、天皇・皇后両陛下や外国の国家元首が通る時だけ使用されるため、めったに開けられません。

次に承明門の東側の門から南庭に入ることができました。紫宸殿の側に行くことはできませんが、遠くから「紫宸殿」の全景が見られます。

IMG_0548.jpg左近の桜」は、すっかり葉桜ですね。「右近の橘」も青葉が綺麗です。

IMG_0549.jpg春と秋の「京都御所 宮廷文化の紹介」時には、間近まで行けますが、殿内の「高御座」と「御帳台」は遠いので見えないですね。

IMG_0551.jpgIMG_0553.jpgIMG_0554.jpg南庭を出ると正面に「建春門(けんしゅんもん)」見えますが、今日も行かないです。平安京内裏の外郭門の一つだそうです。

IMG_0555.jpgこちらは「春興殿(しゅんこうでん)」で、1915年(大正4年)大正天皇即位礼に際し、皇居から神鏡を一時的に奉安するために建てられたものです。

IMG_0558.jpgIMG_0559.jpg春興殿の横を通り進むと、案内の人より「清涼殿(せいりょうでん)」に行くようにと言われるので、そちらに向かいます。

IMG_0562.jpgIMG_0563.jpg2021年(令和3年)4月8日「京都御所 宮廷文化の紹介」(令和3年春)に来た時は工事中だった「清涼殿」が、今日は見られました。

IMG_0564.jpg清涼殿の向かって左に「漢竹」、右に「呉竹」。平安時代中期(10世紀中頃)以降、天皇の日常の住まいとして定着した御殿であり、政事・神事などの重要な儀式もここで行われました。

IMG_0570.jpgIMG_0571.jpg建物には必ず人が立っていますがガイドはありません。多分、警備なんでしょう。清涼殿をみたあと次へと向かいました。

IMG_0576.jpgIMG_0573.jpg前途した門を入ると、左手に綺麗な日本庭園の「御池庭」が広がっています。1606年(慶長11年)に造営が始まり、数多くの名園を作庭した小堀遠州も関わったとされています。

IMG_0575.jpg御池庭の対面にあるのが「小御所(こごしょ)」です。1954年(昭和29年)に焼失したため、1958年(昭和33年)に復元されたものです。鎌倉時代以降に建てられた御殿で、江戸時代は武家との対面や儀式の場として使用されました。

IMG_0579.jpg小御所と御学問所の間の四角い庭を「蹴鞠の庭」と呼ばれ、ここで貴族が蹴鞠をされたようです。今日は外から見るだけでしたね。

IMG_0581.jpgその「御学問所(おがくもんじょ)」です。儀式では、雁の間に衣冠姿の公卿や殿上人などが列座した後、童髪に直衣姿の親王が上段の間から中段の間に入り着座されます。

IMG_0578.jpg御池庭は、玉石で州浜が造られています。仙洞御所に似てますね。ここでは新緑とキリシマツツジが綺麗でした。中島には「欅橋」が架かっています。

IMG_0583.jpg参観も最後の方になりました。この先に御常御殿がありますが、その前に・・・?。

IMG_0584.jpgこちらは「御池庭」の北側にあたり、ツツジが綺麗に咲いてました。

IMG_0586.jpgIMG_0589.jpg御池庭の北端の「長押門(なげしもん)」をくぐると御常御殿の前に広がる「御内庭(ごないてい)」が右手にあります。こちらもツツジが綺麗に咲いています。

IMG_0592.jpgIMG_0593.jpgIMG_0594.jpgIMG_0597.jpg"流れの庭"とも呼ばれ、鑓水を中心に、その流れに沿って築山・飛石・四季の植栽が続きます。期待してなかったけどツツジが綺麗ですも、来て良かったです。

IMG_0598.jpg参観コースは、ここまです。「御涼所(おすずみしょ)」と、その先に吹き抜けの渡り廊下を通って、茶室「聴雪(ちょうせつ)」があるそうです。ただし非公開です。

IMG_0591.jpgこの建物は「御常御殿(おつねごでん)」です。清涼殿内に設けられていた常御所が、1590年(天正18年)から天皇の住まいとなった所です。

IMG_0603.jpg御常御殿からは、案内にしたがって出口の方へ向かいます。

IMG_0605.jpg門をくぐねと、その南面にやって来ました。この時期では分かりませんが、向かって右に「白梅」、左に「紅梅」が咲きます。

IMG_0607.jpg最後に見るのが1709年(宝永6年)に御常御殿の一部が独立した「御三間(おみま)」です。七夕や盂蘭盆会など内向きの行事に使われた所です。

IMG_0615.jpgIMG_0616.jpgIMG_0617.jpg9時26分に御三間を見て、出口に方に向かいました。振り向くと「比叡山」の山頂が見えました。

IMG_0619.jpg9時30分頃に出口に行ってみると、9時30分から始まるガイドツアーに人が集まってました。

「清所門」で、番号札を返して出て行きました。今日は空いていたので、ゆっくり見学できました。ここから所用先に急いで戻り帰りました。

【京都御所】

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック