「1月直書き御朱印授与」妙心寺塔頭 養徳院へ

仁和寺の二王門を出てきぬがけの路を東に進み、仁和寺境内の東南角を斜めに下り一条通りを目指します。途中に嵐電「妙心寺駅」を通りすぎ、妙心寺「北門」から境内に入りました。この日の目的は、仁和寺では無く妙心寺塔頭 養徳院でした

妙心寺塔頭 養徳院で、1月8日から25日まで月例直書き御朱印授与があって、この日が最終日でした。

IMG_6828.jpg9時56分頃に着きました。御朱印授与は10時からとありましたが、入ってみます。

IMG_6817.jpgIMG_6815.jpgIMG_6814.jpg入ると、いただきたい朱印をチェックして、方丈に座られている副住職さんに手渡す方式で、料金は最後に納めます。

9時59分に番号札を貰うと、1番でした。先に仏間でお参りし、座って休憩し御朱印を待つことに。

IMG_6809.jpgIMG_6810.jpgIMG_6811.jpgIMG_6813.jpg待っている間に次の方が来られましたが、私の朱印も直ぐに出来ました

1月直書き御朱印授与は、新年度の干支「虎」に因んだ御朱印で、出来映えは後程

IMG_6818.jpgIMG_6819.jpgIMG_6820.jpgIMG_6821.jpgせっかく来たので庭園を見てから帰るつもりで本堂裏まで来ると、「帯流庭」と言う名前が付いた庭園の結界が今日は無いです。

IMG_6822.jpgIMG_6823.jpgIMG_6824.jpg何度か来ていて、結界が無かったのは今日が初めてです。そそれなら中まで入って見に行きました。

2017年(平成29年)に完成した「池泉回遊式の庭」で、井戸からわき上がる水が帯のような細い流れとなり池が出来る。まさに細い流れが合わさって、やがては大きな流れとなり大海に注ぎ込む大自然を表されてます。

IMG_6825.jpg枯山水庭園にある「十三重石塔」です。この右手に墓地があります。

IMG_6826.jpgIMG_6827.jpg庭園をさって見て、10時6分に養徳院を出ました。

IMG_6829.jpg最近は時代劇が減りましたが、この妙心寺境内の石畳は、よく撮影に使われます。電柱もないからでしょう。

ここから歩いて、丸太町通りに出て市バスに乗り帰りました。帰ってから御朱印を見てみると見事でしたね。

IMG_6831.jpg虎嘯風生(とらうそぶけばかぜしょうず)」、難しいことは分からないので、養徳院のInstagramに書いてあることを、そのまま載せます。

中国の古典「易経」(「周易」)の注釈書「周易正義」(「周易注疏」)の巻一「乾」九五「飛龍在天」にある一節の言葉です。龍と虎は双璧を成す強者として描かれ、実力がある者同士のぶつかり合いには他の追随を許さないという意味です。龍虎は屏風や襖絵の題材として用いられ、また良き好敵手の意として、日本では上杉謙信を「越後の龍」と呼び、武田信玄を「甲斐の虎」と称して描かれることも多々あります。皆様の記憶にも新しい朝青龍と白鵬の両横綱時代は、多くの幕内力士が挑むも歯が立たず、この二人の戦いに周りは付け入る隙すら与えられませんでした。「横綱の品格」や「外国人力士はもっと伝統を重んじるべき」と言った一見すれば至極まっとうな批判が出ましたが、横綱の取り組みを見て、日本中の相撲ファンが活気に満ち溢れた事を見るに、私はどちらも立派に魔を祓う横綱だと思います。真剣に物事と向き合い、人生と向き合い、現状を生きる人たちの歩く道には付け入る隙が無いものです。一人一人がそのように生きていくことはとても大切なことではないでしょうか?

IMG_6832.jpg獅子吼(ししく)」・・・修行道場で老師(修行僧を育てる立場の和尚)が我々の様子を見に来ると修行僧たちの周りにピリッとした静寂と緊張感が張り詰めます。出来てない、まだまだいい加減なところがみえると「ちゃんとやれ」と怒鳴るわけでもなく、我々の目を見据えて一言仰います。「失礼いたしました」以外の言葉が出ないのです。言い訳や申し開きの言葉など挟ませない威厳がそこにある。人を導く人の獅子吼を体感した瞬間でした。強い者とはむやみやたらと吼えたりしません。真の強き人が声をあげるのは喝を入れるときだけではないでしょうか?「しっかりしろ、気を抜くな、甘えるな」的確に逃げようとする者の心を見透かした喝を戴いた時その言葉こそ正に「獅子吼」なのです。

【妙心寺塔頭 養徳院】

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