臨済宗妙心派塔頭 ​養徳院 7月の月例直書き御朱印授与へ

7月2日(土)は、前日も訪れた臨済宗妙心派塔頭 ​養徳院に「7月の月例直書き御朱印授与」に行きました。昨日は、「うちわ御朱印」、今日が「月例直書き御朱印」で、昨日行った時に聞くと、前日では貰えないと言われたので、この日に来た訳です。

6月28日(火)に妙心寺東林院へ、7月1日(金)に妙心寺養徳院、大雄院、桂春院に、7月2日(土)に養徳院に来たので、今週は3回妙心寺に来たことになりました。ただ、この日は前日に引き続き京都市は猛暑となっており当初は諦めていたんすが、体力と体調を考えて、車で養徳院の門前まで車で行くことを思いつき、我が家の車が空くのを待って養徳院まで乗り付けました。

IMG_3261.jpg11時30分に「山門」前に着きました。この日の最高気温は38.6℃と今季最高を記録。暑くて暑くて・・・。

IMG_3262.jpg
この日は「うちわ御朱印」と「月例直書き御朱印」の日程が重なっています。門を入ると多くの方が御朱印を待っておられました。

番号札は48番。「うちわ御朱印」の人が9時10時11時台で、各10名と計算すると、月例直書き御朱印だけで18名が来られたのかなぁ?。床几に人が多いので、朱印帳を預け外で待つことにしました。ただ待つだけでは暑いので、少し散歩。帰りに妙心寺北門に出られるかどうか歩いて確かめ、これで安心して帰れます。

IMG_3263.jpgIMG_3264.jpgIMG_3267.jpgIMG_3268.jpgIMG_3269.jpg約15分で戻って、昨日も見た庭園を撮りました。番号札は47番まで来てたので、次は私の番です。そして、少し待って御朱印ができました。

EPSON082a.jpg蓮生泥中(はすでいちゅうにしょうず)」
7月ごろから9月にかけて蓮が日本各地で咲き出します。蓮の花を見たさに日本各地の名所を訪れる方も多いのではないでしょうか。「花より団子」という言葉がありますが、我々人間はいつまでたってもこの言葉の通りな所が抜けきらないもんです。若しくは「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とも言えるかもしれません。良いこと、楽しいことの有難さは当たり前だと言わんばかりにすぐ忘れます。しかしながら苦しみ、憎しみ、怒り、飢えなんて感情は親の仇と言わんばかりに引きずって生きている。泥の中にありながら力いっぱい根を張って、美しい花を咲かす蓮。その様な進化を遂げただけと言えばそれは人間の知識の浅はかさでしょう。「あの人は頭がいいから」「あの人は力持ちだから」「あの人は顔が可愛いから」なんて言って現実から目を背けて、自分と向き合わない人間のたわ言です。自分と向き合うことの大切さを蓮から学ぶことが出来るのです。泥中にありながら見るものを魅了する蓮は生まれます。時代や出生のせいにせず今をしっかり歩んでいきましょう。

EPSON084.jpg
祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)」
祇園祭が今年は神事のみならずコロナ以前のように行われるそうですね。山鉾が立ち並ぶ京の町は夏の訪れを感じさせる京都の情景です。祇園祭の「祇園」とはそもそも仏教の言葉が由来となっております。神仏習合の時代、八坂神社は比叡山に属し祇園社という名称でした。その「祇園」という言葉はお釈迦様が説法を行った場所であり、仏教の聖なる場所「天竺五精舎」に数えられる「祇園精舎」から来ているのです。須達多という大富豪が祇陀太子という人から土地を譲り受けお寺を建立したのがこの「祇園精舎」です。祇樹給孤独園精舎(ぎじゅぎっこどくおんしょうじゃ)というのが正式名称で須達多は身寄りのない人々に食事を与えそのために財をなげうつことを惜しまなかったことから給孤独者と呼ばれていました。祇陀太子が持っていた林に給孤独者が私財を投じて建てた精舎(寺院)であるから祇園精舎となったのです。なぜこのような場所を須達多が作ろうかと思ったのか。当時お釈迦様は各地を歩き、教えを説いておられましたが、雨季は虫や植物などを多く踏みつけて殺生してしまうため、雨季だけは建物内で修行するようになっておりました。しかし教団にはその為にふさわしい施設を欠いていたのです。このことから須達多はお釈迦様と修行者、その教えを聞きたい大衆の為に祇園精舎を立てることを発願したのです。さて、祇園祭は祇園御霊会と昔呼ばれておりました。疫病は恨みを残して死んでいった人々の怨霊がそうさせると信じられており、その怨霊を鎮めるために行われていた行事が今の祇園祭の起源なのです。「人々が穏やかな日々を」という思いのもと京都で行われる祇園祭には須達多の持っていた命を慈しむ心に通じるものがあるのではないでしょうか。人々の無病息災を祈る心、その心と共に今年は鉾を眺める祇園祭としたいものです。

IMG_3271.jpgIMG_3270.jpg11時45分に山門から出て行きました。出ると門前に止めていた車に乗って、妙心寺を出て帰宅しました。

余談ですが、この日は猛烈に暑かったです。そして、翌日には京都市に大雨警報が出されるほどの大雨が降りました。同じ時間に、猛暑か大雨かどちらが良いかと考えたら猛暑の方が良かったなぁ・・・と。昨今の気候は、極端ですね。さすがに2日続いて猛暑で出掛けたので体重は少し減りました。

追記、8月と9月の「月例直書き御朱印授与」は、酷暑のため中止が発表されました。

この記事へのコメント

2022年07月27日 15:58
妙心寺さんは、まだ若い頃、
宿泊したことがあるので、懐かしい
気がしました。うちわ御朱印は魅力的ですね。
壬生里
2022年07月27日 19:59
yasuhikoさんへコメントありがとうございます。

妙心寺で宿泊は、大心院さんでしょうか。綺麗な庭園を有する塔頭寺院があるので、度々訪れています。