琵琶湖に浮かぶ竹生島に鎮座する都久夫須麻神社(竹生島神社)へ

西国三十三ヵ所第30番札所である「観音堂」をお参りし、次に都久夫須麻神社(竹生島神社)に向かいました。その前に、重要な建物があって、これは見逃せません。

IMG_6635.jpgこの観音堂と都久夫須麻神社を繋ぐ廊下を「舟廊下」と言い、重要文化財に指定されています。

舟廊下は朝鮮出兵のおりに豊臣秀吉のご座船として作られた日本丸の船櫓(ふなやぐら)を利用して作られたところから、その名がついています。 これも唐門、観音堂と同時期に桃山様式で作られたものです。

IMG_6636.jpgIMG_6577.jpgIMG_6578.jpgIMG_6579.jpgIMG_6638.jpgIMG_6639.jpgこの舟廊下を抜けると都久夫須麻神社の本殿前に出ます。

IMG_6584a.jpgいったん外に出ましたが、誰も来られそうにも無かったので、舟廊下を逆方向から見てみます。

IMG_6640.jpgIMG_6583.jpg港から正面の急な石段を登らなくても、このように逆方向からでも観音堂や本堂に行ける訳です。

渡り廊下を抜けると都久夫須麻神社(竹生島神社)の本殿前に出て来ます。

IMG_6641.jpgIMG_6585.jpg御祭神は、市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)(弁財天)、宇賀福神(うがふくじん)、浅井比売命(あざいひめのみこと)(産土神)、龍神(りゅうじん)の四柱の神様が祀られています。

国宝の本殿は、桁行5間梁間4間の入母屋造りの檜皮葺、前後に軒唐破風をつけ、周囲に庇をめぐらした建築物です。1602年(慶長7年)豊臣秀頼による復興の際に、元の本殿の外廻りに京都から移した建物を入れ込んだ特殊な構造です。両開き桟唐戸・壁・内法長押上には、菊や牡丹などの極彩色の彫刻が施され、内部の柱や長押等は梨子地で蒔絵の施しがあります。折上格天井は、菊・松・桜・桃・楓などの金地箸色画で、襖の草花図とともに桃山時代後期の日本画壇の中心であった狩野光信の札と伝わります。

IMG_6642.jpg本殿前から向かいにある「龍神拝所」を見ています。そこでは「かわらけ投げ」が有名ですが、やるかどうか・・・?。

IMG_6652.jpg都久夫須麻神社(竹生島神社)の全景です。人が多くて、なかなか撮れなかった1枚です。

IMG_6590.jpg石段下に神社があったので見てみました。向かって左から見ていきます。扁額から「天忍穂耳神社」(あめのおしほみみじんじゃ)で、ご祭神は天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)。「大己貴神社」(おおなむち じんじゃ)で、御祭神は大己貴命(おおあなむちのみこと)と分かりました。

IMG_6643.jpg次が向かって右側を。日本三大弁天の「厳島神社」「江島神社」です。御祭神は、厳島大神と江島大神でしょう。御利益は開運招福だそうです。

IMG_6644.jpg何故か遠くから犬の鳴き声がしてました。理由は、ここまで来たら分かりました😊。


IMG_6645.jpgIMG_6589.jpgIMG_6646.jpg次に向かって左側に移動し「白巳社」です。竹生島神社の摂社で、ご祭神は宇賀神です。御徳は金運・財運だそうです。

IMG_6591.jpgお隣が「弁財天社」で、琵琶を持つ弁財天が祀られています。ここの立て札には「日本五弁天」として「安芸国 厳島大神」「大和国 天川大神」「近江国 竹生島大神」「相模国 江島大神」「陸前国 黄金山大神 金華山」の名が書かれていました。

IMG_6597.jpg社号には「竹生島 八大龍王拝所」と書かれている「龍神拝所」に入ります。

IMG_6600.jpgIMG_6651.jpgここの拝殿には琵琶湖に面し、突き出した所に竜神拝所があります。ここは竹生島の中で一番の絶景です。

ここでは土器(かわらけ)に願い事を書き、湖面に突き出た宮崎鳥居へと投げる{「かわらけ投げ」を楽しめます。また、投げたかわらけが鳥居をくぐれば、願い事が成就するとも言われています。

IMG_6650.jpgこの綺麗な景色を見ていると、長浜港と彦根港から来た観光船が竹生島に近づいて来ました。

IMG_6604.jpg今日は一人で来ているので、「かわらけ投げ」しませんでした。

IMG_6593.jpg先程見た「弁財天社」の奥を進むと、下に降りられる石段があるので、ゆっくり降りて行きます。見上げると「舟廊下」の造りが良く分かります。

IMG_6608.jpg舟廊下を支える「懸造り」を下から見ています。狭い崖の上に良くも建てたなぁ・・・と。

IMG_6653.jpg正面に見えているのが西国三十三所観音堂です。

IMG_6610.jpgその観音堂を見下ろす位置にあるのが「黒龍堂」です。黒龍は八大龍王の一尊。1970年(昭和45年)大阪の岡橋氏により建立されました。

IMG_6655.jpgIMG_6656.jpgIMG_6657.jpg先程拝所から見ていた、観光船が竹生島に着いたようです。多分、彦根からかなぁ・・・それにしても、多くの方が上陸されてます。

IMG_6659.jpgIMG_6661.jpgあの大人数の方が通り過ぎるのを、売店前のベンチに座り待ちました。

IMG_6667.jpgIMG_6671.jpg左が彦根からの船、右が長浜からの船で停泊していたので撮りました。

IMG_6673.jpg11時になると、彦根行きの観光船が出航して行きました。彦根には40分もかかります。

IMG_6672.jpgIMG_6674.jpg帰りの船は11時10分に出ますが、まだ竹生島に着いてません。間に合うのかなぁ・・・。

IMG_6676.jpgIMG_6677.jpg11時5分になって、ようやく迎えの船が見えました。

行きと違って、この便では多くの方が降りられました。乗客が全て降りにれたのを確認され、私らが乗船し直ぐに出港されます。時計の針が11時10分になってました。

IMG_6680.jpgIMG_6681.jpgIMG_6682.jpgIMG_6683.jpg行きは所用時間20分ですが、帰りは30分でした。ただ着いたのは11時38分でしたね。少し早く着いてくれました。

IMG_6684.jpgIMG_6685.jpg今津港から歩いてJR近江今津駅に向かい11時43分に着きました。

IMG_6686.jpgお昼前のこの時間のわりには、学生さんが駅に入って行かれます。多分、滋賀県立高島高等学校の学生さんでしょう・・・知らんけど😊。

IMG_6687.jpgIMG_6689.jpg帰りは、近江今津駅を12時10分に発車する、新快速姫路行きに乗ります。駅に上がると既に電車が止まってました。電車に乗る前に少しベンチに座って居ると、結構風が強く感じました。

湖西線は、強風で度々止まります。そんな事を実感できました。

IMG_6690.jpg12両の電車の大半が学生さんです。学生さんは、駅に止まる毎に降りて行かれたので、直ぐに空きましたね😊。

近江今津駅を12時10分に発車した新快速電車は、山科駅に12時53分に着きました。次は京都駅ですが、ここで下車します。

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