熊野詣において湯垢離場として栄えた日本最古の湯「湯の峰温泉」へ

熊野本宮大社を出たのが14時50分頃で、今日の旅館に入る時間が17時の予定で、たつぷり時間があります。私が今日リクエストした所は、すべて回りました。あとは運転手さんのお勧めの所に行ってくれるようにお願いし出発したわけです。

運転手さんの案内で、着いたのが湯の峰温泉で、15時頃に着きました。

湯の峰温泉は四世紀ごろに熊野の国造、大阿刀足尼(おおあとのすくね)によって発見され、後に歴代上皇の熊野御幸によってその名が広く知られる様になりました。

ここに来るまで湯の峰温泉のことは知りませんでした。私は運転手さんの案内について行くだけです😊。最初に案内してくれたのは、湯の峰温泉のほぼ中心地に位置する「公衆浴場」と「つぼ湯」です。

IMG_9561.jpgIMG_9564.jpgつぼ湯は熊野詣の湯垢離場として世界遺産に登録されました。世界遺産に登録された入浴できる温泉です。

つぼ湯は、天然岩のお風呂を板で囲っただけの、2~3人が入るといっぱいになるつぼ湯は、30分交替制なので、個人かグループで入れます。このつぼ湯は、日によっては7回湯の色が変化するといわれています。公衆浴場の番台で番号札を受け取り、順番を待って入浴します。

IMG_9562.jpgIMG_9563.jpgここから、案内によると「熊野古道」を歩けるらしいです。時間はありますが、写真は入口だけにしました。

IMG_9565.jpg川沿いには湯筒があり、ゴポゴポと湧き出る90度の熱湯で卵や野菜を茹で、温泉卵などを楽しむ事が出来ます。

IMG_9566.jpgここから、ゴポゴポと熱風と温泉の独特な匂いが漂います。

IMG_9567.jpg川沿いには温泉旅館が建ち並んでいます。風情があって、良いですね。交通の便が悪そうで、自家用車でないと来られ無いかもです。

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「公衆浴場の番台」前にあった、「湯胸薬師東光寺」です。お寺の由緒が書いてありました。

本尊の薬師如来は熊野七薬師の1つで湯胸薬師と呼ばれています。1月8日の本尊薬師如来開扉法要で特別に拝見することができます。伝承によると、お薬師さんは湯口の湯の花が化石となってできたもので、その高さは約3㍍。約1800年前、湯の峰温泉が発見された当時、ちょうど胸のあたりからお湯が出ていたので、湯胸薬師と呼ばれ、この地を湯の胸温泉と呼ぶようになりました。その後、湯の峰と転化したといわれています。毎年1月8日、八日薬師祭が行われます。湯の峰温泉のお湯を献湯し、湯の峰温泉の繁栄と参拝者の諸願成就の祈願、厄払いなどをします。祭りのしめくくりには、餅投げが行われます。

IMG_9570.jpgIMG_9571.jpg15時10分頃に、駐車場に戻り出て行きました。以外なことに、ここは和歌山県田辺市なんですね。

次に熊は「川湯温泉」を通りました。全国でも珍しい、川底から絶えず湧き出す70度以上の源泉に、熊野川の支流大塔川が混ざり合い、程良い温泉が出来上がります。この時期は、広大な大露天風呂「仙人風呂」が、現れます。冬の風物詩と呼ばれ親しまれる仙人風呂は12月から翌年2月までご利用でき、ライトアップもあります。

余談ですが、帰ったその日にNHK関西ローカルニュースで、仙人風呂を紹介されました。昨日、見たばかりだったのでね。この日も水着を着て多くの方が入浴されてました。女性の方も数名居ましたね。ここの入浴は、水着が必須だそうです。

川湯温泉から、本日宿泊を予定している温泉まで、約60分ぐらいかかります。さすがに早朝に出て来たから疲れました。予定の17時より、随分早く着きそうですが、運転手さんには勝浦温泉に向かってくれるようにお願いしました。つづく。

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