日本一の落差を誇る那智の滝を神として祀る世界文化遺産 熊野三山 熊野那智大社へ

世界文化遺産 熊野三山 熊野那智大社は、青岸渡寺のお隣にあります。過去に青岸渡寺に行けば、必ず熊野那智大社にも寄ってました。今回の旅行で、熊野三山の最後の神社です。

往古、日本の初代天皇とされる神武天皇東征のおり、この那智の地に上陸された神倭磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)(神武天皇)が那智の大滝を神として祀られたのが那智信仰の始まりとされています。その後、神倭磐余彦命は熊野の神使である八咫烏の導きにより大和の地に赴かれ、橿原神宮で初代天皇に即位されました。那智大社は、317年(仁徳天皇5年)、この那智山中腹に社殿が創建され、御瀧本より熊野の神々を遷座して祀られたと伝えられおり、御祭神は熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)と申し、我が国最初の女神伊弉冉尊(いざなみのみこと)を主神として十三所の神々を祀り、全国の熊野神社四千余社の御本社である熊野三山(本宮大社・速玉大社・那智大社)の一社であり、「日本第一大霊験所 根本熊野三所権現」として崇められています。

IMG_9616.jpg青岸渡寺から熊野那智大社に入るのは、この門からです。

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入ると御神木がありました。こちらは帰りに寄ります。

IMG_9618.jpgIMG_9619.jpgIMG_9620.jpg朝早く来たけど、授与所が混んでいたので、先にお参りを済ませました。

御祭神は「第一殿 瀧宮」に大己貴神(おおなむちのかみ)、「第二殿 証誠殿」に家都御子大神(けつみこのおおかみ)(素戔嗚尊)、「第三殿 中御前」に御子速玉大神(みこはやたまのおおかみ)(伊弉諾尊)、「第四殿 西御前」に熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)(伊弉冉尊)、「第五殿 若宮」に天照大神、「第六殿 八社殿」に天神地衹八神。

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熊野那智大社の「御朱印」いただきました。

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烏牛王神符」もいただきました。那智御瀧の水で墨を摺り、神職によって一枚一枚奉製された御札で古くから魔除けの御札として各家庭に祀られているものです。

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拝殿前でお参りしたあと、「御縣彦社(みあがたひこしゃ)」にもお参りしました。社殿前には「八咫烏の銅像」もありました。

御縣彦社の御祭神は、建角身命(たけつぬみのみこと)で、八咫烏を祀るお社です。八咫烏は神倭磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)(神武天皇)を熊野から大和(奈良県橿原市)まで道案内をしたといわれる烏であり、熊野の神様の使いとされています。無事に道案内を終えた八咫烏は熊野に戻り、熊野那智大社で石に姿を変えて休んでいると伝わります。日本サッカー協会のシンボルマークに八咫烏が使われていますが、これは日本のサッカー産みの親である、那智勝浦町の出身の中村覚之助氏にちなんで、選定されたといわれています。八咫烏は導きの神様として、願い事を成就に導く利益があると崇敬を集めています。

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こちらの神社の御朱印は授与所でいただきました。

IMG_9626.jpg境内から見えている鳥居は「二の鳥居」です。その向かって左の横の建物は「長生殿」とありました。

IMG_9627.jpgIMG_9651.jpg手水舎」は、ここにありました。

IMG_9632.jpgIMG_9628.jpgIMG_9633.jpg一の鳥居から石段を上がってくると、ここに出てくるのでしょう。

IMG_9635.jpg一の鳥居が何処にあるのか知らないので、少しだけ石段を降りて「二の鳥居」を撮りました。

IMG_9650.jpgIMG_9649.jpg境内から眺望を見ていると、下に「一の鳥居」が見えました。

IMG_9636.jpgIMG_9630.jpg宝物館」に、来年の絵馬が架かってました。昨日に設置されたのを、NHK和歌山のローカルニュースを昨夜見てました。

IMG_9638.jpg境内の片隅にあったのが「和歌山県指定文化財 天然記念物ヤマザクラの名木」です。

IMG_9639.jpgこちらの建物は「社務所」です。

IMG_9640.jpgIMG_9641.jpgさほど広くない境内の全景です。ここから青岸渡寺へ戻ります。

IMG_9654.jpgIMG_9642.jpg先程、戻る途中で手水を使ったので、もう一度、お参りさせて貰いました。

IMG_9648.jpg正面眼下の家並みは那智山の集落で、その昔は宿坊方院跡等があり、その先が那智谷、右方の杉並木は世界遺産「大門坂」、そして遙かに太平洋を望みます。

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最後に、和歌山県指定 天然記念物「那智の樟」です。この樟は、樹齢約850年と推定され樹高は27㍍、幹周り8.5㍍もあります。根幹部は空洞化しています。平安末期の武将平重盛(平清盛の嫡男)のお手植えと伝わります。

IMG_9646.jpgこの樟では「樟霊社胎内めぐり」ができます。根幹部の空洞を通り抜け、備え付けの「護摩木」(300円)「祈願絵馬」(500円)に願意・氏名を記入し、これを奉持して胎内に入り出口の護摩木・絵馬欠けに納めるそうです。

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こちらが出口です。私が居る間は、誰もされませんでした。

このあと、青岸渡寺を通って、駐車場に戻りました。つづく。

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