文豪も愛した平安神宮の八重紅枝垂れ桜
3月31日(金)は、朝から曇り空。ただ雨の心配はありません。昨日までの快晴の天気は昼からしか望めないけど、いつものように早朝に家を出て、紅枝垂れ桜が見頃となった平安神宮に向かいました。
平安神宮には地下鉄東西線を利用しました。東山駅で電車を降り地上には1番出入口から出ると、そこは三条通りです。出て、直ぐに左手(東側)に行くと、最初の路地を上がり、そのまま進むと白川沿いに出ます。
綺麗な桜を見ながら、北に向いて歩いて行きます。
仁王門通りに出ると、平安神宮の大鳥居が見えます。
神宮通りに架かる慶流橋で、東側と西側から満開の桜を撮りました。
8時17分に平安神宮の「大鳥居」(国の登録有形文化財)をくぐりました。高さ24.4㍍もあります。平安神宮には、ここから真っ直ぐに北に上がります。
8時22分に「應天門」(重文)に着きました。 平安神宮の建物が重要文化財に指定されたのは2010年(平成22年)12月24日、最近です😊。
應天門の西側には「手水舎」があります。柄杓はコロナ禍によりありません。
門を入り「大極殿(外拝殿)」を見ると、神苑受付所には、既に行列が出来ています。
8時30分開苑の24分に着きました。行列は、このぐらいです。並んでいる間に話しかけられ、お二人とも、すごい遠方から来られてましたね。
余談ですが、私が訪れた翌日の、4月1日(土)にNHKBSPで「生中継!みやびな京都 平安神宮の桜」が20時から放送されました。出演者は、内藤剛志さん、トラウデン直美さん。内藤さんは岡崎近辺に住んでおられ、トラウデン直美は、この岡崎で生まれ育ったと言われてました。また、他に、横山由依。横山さんは京都府木津川市出身とご自分で言われしてました。そして、京都と桜が大好きな俳優 近藤芳正さん。近藤さんはVTR出演。あと、いけばな未生流笹岡の家元 笹岡隆甫さんも出られてました。
拝観入口は、平安京朝堂院の様式を模した「白虎楼」(重文)の横から入ります。8時30分少し前に受付が始まりました。
並んでいたので、私は8時32分に入れました。3分ぐらいかかったかなぁ。拝観料は600円でした。
最初は「南神苑」と呼ばれるエリアを巡ります。平安神宮の桜は八重紅枝垂れ桜で、京都で、良く知られている桜は、円山公園の枝垂れ桜、醍醐寺の太閤枝垂れ桜で、どちらも一重咲きの枝垂れ桜です。
京都では珍しい八重紅枝垂れ桜は、別名「里帰り桜」と言われています。それは・・・?。
1200年以上の歴史を誇る仙台市にある鹽竃(しおがま)神社。伊達家の信仰が深く、伊達政宗以降の仙台藩藩主が神官を務めてきた由緒ある神社。江戸時代に伊達家が京都から枝垂れ桜を持ち帰り植えたのが、この神社でした。この桜が京都御所から下賜された八重紅枝垂れ桜(原木から出た芽を育てたもの樹齢30年)で、今も大切に育てられています。伊達家は京都では僅かしかなかつた八重紅枝垂れ桜を持ち帰った。その後、明治時代に初代仙台市長の遠藤庸治(えんどうようじ)が、この八重紅枝垂れ桜を市内の至る所に植え増やしました。仙台を代表する桜の名所、榴岡(つつじがやか)公園もその一つです。4月中旬には144本もの紅枝垂れ桜が咲き乱れるようですね。遠藤市長は、1895年゜(明治28年)創建したばかりの平安神宮に寄贈したそうです。およそ300年の時を経て里帰りした八重紅枝垂れ桜。杜の都で育まれた桜が平安神宮で京都の人々を楽しまさせてくれてます。
先に紹介した「生中継!みやびな京都 平安神宮の桜」で、この八重紅枝垂れ桜の歴史を知りました。まさか仙台から里帰りしていたとは知らなかったです。
南神苑では、この先に最古の電車が展示してあります。私は知っているので、そちらに向かいます。
多くの方が入られた神苑ですが、ここまで来られる方は居ません。
この日、何気なく見に来た日本最古の路面電車「京都市交通局二号電車」(重文)でしたが、翌日、「生中継!みやびな京都 平安神宮の桜」で、横山由依さんから紹介されました。
この、平安神宮の神苑に何故、路面電車があるのか?。1911年(明治44年)に造られた国産路面電車の車両は、現存する最古の車両で、2020年(令和2年)に、国の重要文化財に指定されました。1895年(明治28年)に創業した京都電気鉄道電車で、この年に平安神宮が創建し、第4回内閣勧業博覧会が、この平安神宮周辺で開催されました。そこに来られるお客様用に電車が使われたと伝わります。この車両は平安神宮創建と深い関わりがあるのとのことで、京都市から払い下げを受け、記念として保存展示されています。
「生中継!みやびな京都 平安神宮の桜」では、ここで内藤剛志さんが、文豪谷崎潤一郎の「細雪」(昭和18年連載開始)を朗読されました。
「まことに ここの花をおいて 京洛の春を 代表する花は ないといってよい。」名作「細雪」の一節で、京都を愛し、平安神宮の桜を愛した文豪谷崎潤一郎は、平安神宮近くに住み、桜が咲く頃には何度も足を運んだといいます。谷崎のお墓がある法然院の墓地には、谷崎自身が植えた、平安神宮の八重紅枝垂れ桜が、春には見事な綺麗な花を咲かせます。
南神苑の出口にある茶室「燈心亭」で「在釜」されてました。多分、10時からだと思います。興味ありましたがスルーです。
次に「西神苑」に入ります。
白虎池を中心とした庭園で、池の西側に出島、北側には神苑唯一の滝があります。ここでは花菖蒲が有名で初夏の頃に咲き誇ります。
次に、本殿の裏手を通ります。暫くは何もありません。
「中神苑」に出ました。ここでは杜若(カキツバタ)が有名です。
この中神苑もあっさり通過です。この平安神宮神苑のメインは、東神苑です。
中神苑を抜けて、いよいよ「東神苑」に入ります。
東神苑は、「栖鳳池(せいほういけ)」の畔に八重紅枝垂れ桜が咲き乱れます。
正面に「尚美館」、左に「泰平閣(橋殿)」を見ています。
以前に比べ、枝を剪定されたため、花の勢いはイマイチです。2018年(平成30年)台風第21号による被害でしょうか?。
ここから「尚美館」と、八重紅枝垂れ桜をセットで撮れました。
「尚美館」の右横には、平安京朝堂院の様式を模した「蒼龍楼」(重文)が見えました。
今日の空模様は曇りになることは分かって来ましたが、少しは晴れてくれないかなぁ・・・と。
こちらは「栖鳳池」と「蒼龍池」を繋ぐ「せせらぎ」は幅2㍍。苑路を横切った飛び石を渡す。流れの底には小石が敷き詰められ、鮮やかな水音をたてて流れ落ちます。
この庭を作庭されたのは、植治の屋号でも知られる7代目小川治兵衛です。南禅寺界隈の別荘群の庭園や無鄰菴など名実ともに明治〜大正の近代期を代表する作庭家です。
「泰平閣(橋殿)」の手前までやって来ました。
橋には多くの方が写真を撮られています。ここもゆっくり休憩することは出来ないです。
栖鳳池の周りに人が多いです。最盛期の桜の状態を知っているので、やっぱりイマイチ感はありますね。
「泰平閣(橋殿)」を出て、振り向いて撮りました。
ここを出る前に「尚美館」横の八重紅枝垂れ桜を撮りました。
こちらはソメイヨシノでしょうか?。八重紅枝垂れ桜とソメイヨシノが同時に咲くことは無いかも知れませんが。
出口付近にある非公開エリアの入口です。何度も来てますが、ここを入ったことはありません。
8時51分に神苑を出ました。
今日は、もう一箇所行ってみたい所があって、お参りする時間がありません。このまま平安神宮を出て行きます。
次の目的地に向かって歩いていると、前方に大の字が見えました。五山の送り火の如意ヶ嶽です。
次の目的地は9時開園ですが、そんなに急ぐ必要はありません。ゆっくり歩いて向かいました😊。
平安神宮には地下鉄東西線を利用しました。東山駅で電車を降り地上には1番出入口から出ると、そこは三条通りです。出て、直ぐに左手(東側)に行くと、最初の路地を上がり、そのまま進むと白川沿いに出ます。
綺麗な桜を見ながら、北に向いて歩いて行きます。
仁王門通りに出ると、平安神宮の大鳥居が見えます。
神宮通りに架かる慶流橋で、東側と西側から満開の桜を撮りました。
8時17分に平安神宮の「大鳥居」(国の登録有形文化財)をくぐりました。高さ24.4㍍もあります。平安神宮には、ここから真っ直ぐに北に上がります。
8時22分に「應天門」(重文)に着きました。 平安神宮の建物が重要文化財に指定されたのは2010年(平成22年)12月24日、最近です😊。
應天門の西側には「手水舎」があります。柄杓はコロナ禍によりありません。
門を入り「大極殿(外拝殿)」を見ると、神苑受付所には、既に行列が出来ています。
8時30分開苑の24分に着きました。行列は、このぐらいです。並んでいる間に話しかけられ、お二人とも、すごい遠方から来られてましたね。
余談ですが、私が訪れた翌日の、4月1日(土)にNHKBSPで「生中継!みやびな京都 平安神宮の桜」が20時から放送されました。出演者は、内藤剛志さん、トラウデン直美さん。内藤さんは岡崎近辺に住んでおられ、トラウデン直美は、この岡崎で生まれ育ったと言われてました。また、他に、横山由依。横山さんは京都府木津川市出身とご自分で言われしてました。そして、京都と桜が大好きな俳優 近藤芳正さん。近藤さんはVTR出演。あと、いけばな未生流笹岡の家元 笹岡隆甫さんも出られてました。
拝観入口は、平安京朝堂院の様式を模した「白虎楼」(重文)の横から入ります。8時30分少し前に受付が始まりました。
並んでいたので、私は8時32分に入れました。3分ぐらいかかったかなぁ。拝観料は600円でした。
最初は「南神苑」と呼ばれるエリアを巡ります。平安神宮の桜は八重紅枝垂れ桜で、京都で、良く知られている桜は、円山公園の枝垂れ桜、醍醐寺の太閤枝垂れ桜で、どちらも一重咲きの枝垂れ桜です。
京都では珍しい八重紅枝垂れ桜は、別名「里帰り桜」と言われています。それは・・・?。
1200年以上の歴史を誇る仙台市にある鹽竃(しおがま)神社。伊達家の信仰が深く、伊達政宗以降の仙台藩藩主が神官を務めてきた由緒ある神社。江戸時代に伊達家が京都から枝垂れ桜を持ち帰り植えたのが、この神社でした。この桜が京都御所から下賜された八重紅枝垂れ桜(原木から出た芽を育てたもの樹齢30年)で、今も大切に育てられています。伊達家は京都では僅かしかなかつた八重紅枝垂れ桜を持ち帰った。その後、明治時代に初代仙台市長の遠藤庸治(えんどうようじ)が、この八重紅枝垂れ桜を市内の至る所に植え増やしました。仙台を代表する桜の名所、榴岡(つつじがやか)公園もその一つです。4月中旬には144本もの紅枝垂れ桜が咲き乱れるようですね。遠藤市長は、1895年゜(明治28年)創建したばかりの平安神宮に寄贈したそうです。およそ300年の時を経て里帰りした八重紅枝垂れ桜。杜の都で育まれた桜が平安神宮で京都の人々を楽しまさせてくれてます。
先に紹介した「生中継!みやびな京都 平安神宮の桜」で、この八重紅枝垂れ桜の歴史を知りました。まさか仙台から里帰りしていたとは知らなかったです。
南神苑では、この先に最古の電車が展示してあります。私は知っているので、そちらに向かいます。
多くの方が入られた神苑ですが、ここまで来られる方は居ません。
この日、何気なく見に来た日本最古の路面電車「京都市交通局二号電車」(重文)でしたが、翌日、「生中継!みやびな京都 平安神宮の桜」で、横山由依さんから紹介されました。
この、平安神宮の神苑に何故、路面電車があるのか?。1911年(明治44年)に造られた国産路面電車の車両は、現存する最古の車両で、2020年(令和2年)に、国の重要文化財に指定されました。1895年(明治28年)に創業した京都電気鉄道電車で、この年に平安神宮が創建し、第4回内閣勧業博覧会が、この平安神宮周辺で開催されました。そこに来られるお客様用に電車が使われたと伝わります。この車両は平安神宮創建と深い関わりがあるのとのことで、京都市から払い下げを受け、記念として保存展示されています。
「生中継!みやびな京都 平安神宮の桜」では、ここで内藤剛志さんが、文豪谷崎潤一郎の「細雪」(昭和18年連載開始)を朗読されました。
「まことに ここの花をおいて 京洛の春を 代表する花は ないといってよい。」名作「細雪」の一節で、京都を愛し、平安神宮の桜を愛した文豪谷崎潤一郎は、平安神宮近くに住み、桜が咲く頃には何度も足を運んだといいます。谷崎のお墓がある法然院の墓地には、谷崎自身が植えた、平安神宮の八重紅枝垂れ桜が、春には見事な綺麗な花を咲かせます。
南神苑の出口にある茶室「燈心亭」で「在釜」されてました。多分、10時からだと思います。興味ありましたがスルーです。
次に「西神苑」に入ります。
白虎池を中心とした庭園で、池の西側に出島、北側には神苑唯一の滝があります。ここでは花菖蒲が有名で初夏の頃に咲き誇ります。
次に、本殿の裏手を通ります。暫くは何もありません。
「中神苑」に出ました。ここでは杜若(カキツバタ)が有名です。
この中神苑もあっさり通過です。この平安神宮神苑のメインは、東神苑です。
中神苑を抜けて、いよいよ「東神苑」に入ります。
東神苑は、「栖鳳池(せいほういけ)」の畔に八重紅枝垂れ桜が咲き乱れます。
正面に「尚美館」、左に「泰平閣(橋殿)」を見ています。
以前に比べ、枝を剪定されたため、花の勢いはイマイチです。2018年(平成30年)台風第21号による被害でしょうか?。
ここから「尚美館」と、八重紅枝垂れ桜をセットで撮れました。
「尚美館」の右横には、平安京朝堂院の様式を模した「蒼龍楼」(重文)が見えました。
今日の空模様は曇りになることは分かって来ましたが、少しは晴れてくれないかなぁ・・・と。
こちらは「栖鳳池」と「蒼龍池」を繋ぐ「せせらぎ」は幅2㍍。苑路を横切った飛び石を渡す。流れの底には小石が敷き詰められ、鮮やかな水音をたてて流れ落ちます。
この庭を作庭されたのは、植治の屋号でも知られる7代目小川治兵衛です。南禅寺界隈の別荘群の庭園や無鄰菴など名実ともに明治〜大正の近代期を代表する作庭家です。
「泰平閣(橋殿)」の手前までやって来ました。
橋には多くの方が写真を撮られています。ここもゆっくり休憩することは出来ないです。
栖鳳池の周りに人が多いです。最盛期の桜の状態を知っているので、やっぱりイマイチ感はありますね。
「泰平閣(橋殿)」を出て、振り向いて撮りました。
ここを出る前に「尚美館」横の八重紅枝垂れ桜を撮りました。
こちらはソメイヨシノでしょうか?。八重紅枝垂れ桜とソメイヨシノが同時に咲くことは無いかも知れませんが。
出口付近にある非公開エリアの入口です。何度も来てますが、ここを入ったことはありません。
8時51分に神苑を出ました。
今日は、もう一箇所行ってみたい所があって、お参りする時間がありません。このまま平安神宮を出て行きます。
次の目的地に向かって歩いていると、前方に大の字が見えました。五山の送り火の如意ヶ嶽です。
次の目的地は9時開園ですが、そんなに急ぐ必要はありません。ゆっくり歩いて向かいました😊。
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