但馬地方を行く 山陰海岸国立公園 国指定天然記念物「玄武洞公園」へ

絹巻神社を出て、円山川に架かる港大橋を渡ります。この時、日本海が見えました。渡ると円山川の西岸を南に進みます。これは行きと同じで、行きと同様に城崎温泉駅の前を通りました。この駅は、二度ばかり利用しているので懐かしいです。そのまま車は下り、車一台分しか通れない城崎大橋を渡ります。1台分しか通れないので、向こうから車が来ないか確認する必要があります。今度は円山川の東岸を南に下ると数分で、玄武洞公園に10時50分頃に着きました。車は玄武洞ミュージアム前に止められました。ただ、観光バスで来られて団体さんが来られてましたね。

玄武洞公園に行ったのは、1980年(昭和55年)2月29日(金)の43年前でした。当時は、山陰線の玄武洞駅から、円山川を渡し船で渡ったように記憶していますし、先輩もそう記憶されてました。43年の月日が経って、車で行けるようになったようですね。古いアルバムを出して見てみると、雪が積もっています。それも結構な雪が。多分、会社の課内旅行で城崎にて蟹を食べに行った帰りに寄ったのでしょう、殆ど覚えてませんが😊。

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私が43年振り、先輩もそれぐらい久しぶりの訪問です。着いて見て、随分変わったなぁ整備されたなぁ・・・が感想でした。

2020年(令和2年)12月12日(土)に放送されたNHK「ブラタモリ」で、「城崎・豊岡~”影の主役は”玄武岩?~」が放送され、タモリさんが玄武洞に行かれました。城崎温泉駅がオープニングで、次に場面が変わったのが、ここだったように覚えています。

07_03_003.jpg石段を上がると広場があって、団体さんや先輩がトイレ休憩に行かれました。私は、この隙に玄武洞公園内に入ります。(団体さんが映るので、この写真だけ借り物です)

IMG_5941.jpgこの石段を登った先の右手に受付があります。入園料は500円でした。43年前は入園料必要だったかなぁ・・・?。

IMG_5942.jpg困ったことに、この時間・・・10時57分では、まともに正面から太陽の光を浴びるので猛烈に眩しいです😂。

玄武洞公園の中心は最も大きい「玄武洞」で、節理の美しい「青龍洞」、小さいけれど間近で節理が見られる「白虎洞」、羽を拡げたような「北朱雀洞」「南朱雀洞」、それぞれ特徴のある5つの洞は、景勝地として知られてきました。特に「玄武洞」と「青龍洞」は節理の美しさや学術的な重要性から、1931年(昭和6年)に国の天然記念物に制定されました。なお、1963年(昭和38年)には、玄武洞は山陰海岸国立公園に含まれ、2007年(平成19年)には日本の地質百選にも選ばれました。

IMG_5944.jpgIMG_5945.jpgIMG_5946.jpgかつて採石場として人工的に作られた洞穴があります。タモリさんは、ここだけ見られたようでした。私も先輩も、当時はここだけしか見てません。

ブラタモリでも言われてましたが、1925年(大正14年)の「北但大震災」で大きく崩れたようですが、豊岡市の街並みの石垣や、城崎温泉街を流れる大谿川(おおたにがわ)の護岸工事に、ここの玄武岩が使われたようです。玄武岩は、溶岩が冷え固まった火山性の石。色が黒ぽっく硬いのが特徴です。

IMG_5947.jpgここから見える石は、全部玄武岩です。溶岩が冷えると堆積が縮まり柱状に割れてしまう。柱状節理という。縦の割れ目の他に、横の割れ目もできたことが玄武洞の玄武岩の特別なところだそうです。

玄武洞は、地磁気の逆転の発見の場とも言われてました。ここの玄武岩には、溶岩が冷え固まる過程で地磁気が記憶されており、世紀の大発見と言われたそうです。玄武とは中国の伝説上の神獣。四神の一つで、北の方角の守り神です。玄武洞の名前は、江戸時代に、ここから守り神の玄武を想像し付けられました。玄武岩の名前が付いたのは、そのあとのこと。玄武洞の石だからこそ玄武岩なんです😊。

IMG_5949.jpg次に初めて見る「青龍洞」に向かいます。プラタモリでも、ここから先は紹介されなかったです。

IMG_5950.jpg何故か、ここに「成田山不動尊」が祀られてます。

IMG_5951.jpgIMG_5952.jpgIMG_5953.jpgここから「円山川」の上流を見ています。今から300万年前から1万年前の頃は、この辺りは火山活動が盛んでした。案内版にも書いてありますが、プラタモリでも紹介されました。

玄武岩は固く、風化や浸食がされにくい岩石のため、円山川の下流は急峻な地形となり、6000年前の縄文時代には豊岡盆地一帯は海でした。ただ、長い年月をかけて、上流から流れ込んだ土砂がこの地形によって溜まって行き、海を埋め立てて行って現在のような湿地帯になったそうです。豊岡市や城崎温泉は、玄武岩が無かったら、海のままだったかも知れません。この日、プラタモリのお題であった「城崎・豊岡~”影の主役は”玄武岩?~」は、正にそうのような長い歴史があったことを詳しく案内されてましたね😊。

IMG_5955.jpg玄武洞から青龍洞に向かう散策道の脇には、アジサイが咲いてます。

IMG_5956.jpgそして歩いて平坦な道を歩くこと、約2分で「青龍洞」に着きました。

IMG_5957.jpgここも正面から強烈な日差しを浴びます。眩しこと眩しいこと・・・写真も逆光になるので、先輩共々ぼやいてました😂。

IMG_5959.jpgIMG_5960.jpgIMG_5965.jpgこの玄武洞公園内で、もっとも美しい「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」が見られます。柱状節理とは、岩石に見られる規則正しい割れ目を節理といい、それが柱状になったもの。

IMG_5968.jpgIMG_5967.jpg最後に、もう一度「青龍洞」を撮って出て行きました。

IMG_5972.jpg玄武洞に戻ってくると、団体さんがガイドさんから案内されてました。写真は観覧受付所を撮りました。帰りは、ここを通りません。

IMG_5971.jpgIMG_5973.jpgIMG_5974.jpg玄武洞から次の白虎洞までは、かなりの登りが続きます。この日、日本海側はフェーン現象で大変暑かったので、体に堪えました。

IMG_5975.jpgそして、最後にこの石段を上がります。先が見えないので、ここは疲れました。

IMG_5976.jpg白虎洞」に着きました。青龍洞から歩いて5分もかかりました。

IMG_5978.jpgここも眩しかったですね。快晴のお昼に来るのは、お勧めできません。白虎洞は、玄武洞や青龍洞に比べて小さかったです。

白虎洞では、水平方向に延びた柱状節理が見られます。玄武洞の柱状節理に比べ、ここでは細いです。この付近では、溶岩が早く冷めたでしょう。

IMG_5981.jpgIMG_5980.jpg最後の「北朱雀洞」「南朱雀洞」を見るために、また石段を上がります。ただ、直ぐに下るですけど。

IMG_5982.jpgIMG_5983.jpgIMG_5984.jpg石段を下って最初に見るのが「南朱雀洞」です。今まで、見て来た、どの洞より規模は小さいですね。

IMG_5985.jpgIMG_5986.jpg南朱雀洞の岩石では、節理が見られず、表面がごつごつしているのは、溶岩流の先端に当たる部分でした。溶岩の表面が急に冷やされたため柱状節理があまり形成されなかったようです。

IMG_5987.jpg南朱雀洞の直ぐ隣が「北朱雀洞」です。南と北が並んでます。

IMG_5989.jpgここではマグマの内部が熱く、あとから溶けた溶岩が押し出され表面を破壊するため、塊状の溶岩の集となります。この近くで見ると、マグマの中に含まれるガスの抜けた穴が見られます。

IMG_5993.jpgここは高台にあるので、眼下に玄武洞ミュージアムが、その先の円山川が見えました。これから下ります。

IMG_5994.jpgIMG_5995a.jpgIMG_5996.jpgIMG_5997.jpgIMG_5998.jpgかなり登ったので、下りは、このようなクネクネした石段を降りていきます。膝が悪いので下りが堪えます。

IMG_6001.jpg11時17分に下に降りてきました。予定どおり、向かいにある「玄武洞レストラン&カフェ」に向かいます。

IMG_5999.jpg予約はしてませんが、お昼はここでと決めてました。レストラン&カフェは向かって左の建物です。

この日、お昼に食事する所は、いろいろ探しました。ただ、火曜日が定休日の店が多かったので、最終的にここに決めたわけです。ただ予約はしてません。入れるかどうか行ってみるしか・・・?。

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