彼岸花咲く大覚寺大沢池へ

この日は9月29日(金)、あと2日で10月になろうとしているのに、前日には静岡市 三重 桑名市 甲府市で猛暑日を記録。京都市も昨夜は25.7℃と熱帯夜となりましたが、昨夜の雨のあと大陸育ちの高気圧に覆われてきて、気温は高いものの湿気が低く、日陰では過ごしやすいと出ていたので、散歩がてらに大覚寺 大沢池まで行くことにしました。

参考までに、9月29日(金)の最高気温は31.5℃、最低気温は21.5℃、平均湿度が58%、最小が33%でした。風は北西で、大変涼しい風が吹いてました。ただ、9月の京都の平均気温が、27.8℃、平均比で+3.4℃もあって、これは沖縄県那覇市て同じだそうです。これを聞いて、やっぱり9月の気温は異常だったんだぁと実感します。

IMG_8161.jpg少し訳あって早く家を出たので、ゆっくりゆっくり歩いて大覚寺に向かいました。大沢池に向かう途中、北嵯峨高校の横を通ると、萩の花が綺麗に咲いてましたが、運動会か体育祭されてました。朝から元気やね。

IMG_8162.jpgIMG_8163.jpgそして、狙い通り9時ちょうどに「大沢門」に着きました。今までなら汗だくになっていたのに、汗かかなくなりましたね。拝観料300円を納め、さっさと中に入ります。

IMG_8255.jpgIMG_8256.jpgこの日は、9月30日・・・中秋の名月でした。大覚寺では『観月の夕べ』の行事を行われます。京都では有名なイベントです。

観月の夕べ』は、9月29日(金)~10月1日(日)まで。17時30分~20時00分。拝観料は300円でした。龍頭鷁首舟での大沢池遊覧と五大堂観月席でのお抹茶は、セットで「特別チケット(5000円)」を事前申込み制。ただ、販売されると直ぐに売り切れます。それにしても、舟に乗るだけで5000円は、とても出せないです😂。

IMG_8164.jpgここ大覚寺大沢池は、「日本三大名月鑑賞地」とされています。特に、この日は天気も快晴で、舟に乗り名月を愛でるには絶好でした。余談ですが、この日の中秋の名月は満月でしたね。

IMG_8165.jpgIMG_8166.jpgIMG_8167.jpg多分、夜には多くの観光客が来られたでしょう。本当は夜に行けば良かったんですが、夜から出掛けるのは、億劫で・・・それで、朝に来たわけです😊。

IMG_8168.jpgIMG_8169.jpg夜には解放される門も、今は閉まってます。五大堂の「観月台」から見る名月も良いでしょうね。

IMG_8170.jpgここから龍頭鷁首舟と名月のセットで写真を撮れますし、水面に映る月も愛でることができます。日本三大名月鑑賞地である大沢池が人気があるのも納得です。

IMG_8172.jpgIMG_8173.jpgIMG_8175.jpgIMG_8176.jpg次に天神島に向かいます。その途中には、「放生池」越しに「心経宝塔」を見られます。満開の桜の時期には、桜が放生池に映り込んで、とても綺麗です。

IMG_8178.jpg次に時代劇では、よく使われるスポットの「護摩堂」の前を通ります。

IMG_8179.jpg護摩堂の奥が「石仏群」です。20基を超える如来や菩石仏石仏があって、古いものは平安時代後期の作と伝わります。

IMG_8180.jpgIMG_8181.jpgここで、池の周りに咲いている「彼岸花(ヒガンバナ)」を見つけました。今年は10日ほど開花が遅いそうです。

IMG_8182.jpgこちらは大沢池に咲く「睡蓮」です。小さな花のため見づらいですね。

IMG_8183.jpg天神島には、菅原道真公を祀る「天神社」があります。

IMG_8186.jpgここで発見。天神島から名古曽瀧に渡れる橋が新設されそうです。これは便利ですね。

IMG_8187.jpg前にも書きましたが、この天神島(てんじんじま)には、第52代嵯峨天皇が詠まれた漢詩「嵯峨天皇詠碑」が石碑に刻まれています。

与海公飲茶送帰山一首(空海と茶を飲みて山に帰るのを送る)
御製(ぎょせい)
道俗相分経数年(僧と俗人相別れて数年を経たり)
今秋晤語亦良縁(この秋打ち解け語り合えた事は良縁)
香茶酌罷日云暮(茶を入れては飲むのをやめ日暮れる)
稽首傷離望畑烟(頭を低くたれて別れを惜しみ帰って行く雲烟を眺める)

嵯峨天皇と弘法大師空海の仲の良さが分かります。神護寺に住む空海は、度々山を降り嵯峨天皇に会いに来たそうです。嵯峨天皇と弘法大師空海がお茶を楽しまれてて、空海が神護寺に帰るとき、嵯峨天皇が別れを惜しんで作られた漢詩だそうです。

IMG_8188.jpg天神島から、奥の「菊ケ島」と、手前「庭湖石」を見ています。この夏の猛暑による影響でしょうか、池に大量の藻が発生して美観が損なわれています。

IMG_8191.jpg天神島の最後に、「茶筅塚」(右)、「嵯峨碑」(左)を撮りました。華道の先達への慰霊碑だそうです。この辺りの紅葉が綺麗でした。

IMG_8193.jpgこのあと「心経宝塔」エリアに入りました。ここで彼岸花(ヒガンバナ)を探してみます。

IMG_8195.jpgIMG_8197.jpg彼岸花(ヒガンバナ)の前にお堂を見ます。先ずは「聖天堂」から。1962年(昭和37年)頃までは、「望雲亭」西側に建っていたのを移築。内部には、歓喜天・十一面観世音菩薩が祀られています。

IMG_8196.jpg次に「大日堂」。洛東の岩倉山真性寺が廃寺となる際に移築されたもの。

IMG_8198.jpg最後に「閼伽堂(あかどう)」に寄りました。まだ「百日紅(サルスベリ)」綺麗です。弘法大師が建立した持仏堂「五覚院」の閼伽井として、弘法大師が自ら掘られた井戸と伝わります。

IMG_8199.jpg夜には、京都の物産展が出店されるみたいですね。準備されてました。

IMG_8200.jpgこのエリアの「彼岸花(ヒガンバナ)」は、これだけでした。ちょっと残念でしたね。

IMG_8201.jpg普段、あまり裏手を見ない「護摩堂」です。次は、時代劇の撮影ポイントですが、往古の大覚寺伽藍周辺に建てられた子院の一つです。

IMG_8202.jpgIMG_8203.jpg次に「もみじロード」を歩きます。ここでも彼岸花(ヒガンバナ)を探してみます。

IMG_8204.jpgIMG_8205.jpg今年は気温が高すぎて、土の中の温度が下がらないので、開花が遅れているようです。この日は、ここでの「彼岸花(ヒガンバナ)」これだけでした。

IMG_8206.jpg先程、天神島から見た橋です。ここが出来ると、このように遠回りせずに済みます。待ち遠しいです。

IMG_8207.jpg名勝「名古曽瀧跡」まで来ました。この芝生に例年なら「彼岸花(ヒガンバナ)」咲いているですけど・・・。

IMG_8208.jpgIMG_8209.jpg9月30日で、まだ蕾・・・記録的に遅いです。ただ、これだけ暑かったら仕方ないかも・・・。

IMG_8210.jpgIMG_8211.jpgIMG_8212.jpgIMG_8213.jpg日当たりが良いので、土の中の温度も高いのでしょう。開花はしてますが、蕾も多いです。

IMG_8215.jpgIMG_8216.jpgIMG_8219.jpg名勝名古曽瀧跡」です。離宮嵯峨院の滝殿庭園内に設けられたもの。水は流れてませんが、往時の名残を見られます。

IMG_8225.jpgIMG_8226.jpgこのあと、大沢池を巡り、ここを出て行きます。

IMG_8227.jpgIMG_8228.jpg「菊ケ島」にアオサギが居て、それで望遠で撮ってみました。ただ、菊ケ島も陸続きのようですね。何でしょうか?藻か水草か?。

IMG_8230.jpgIMG_8231.jpgIMG_8232.jpgIMG_8234.jpgIMG_8235.jpgIMG_8239.jpgここまで来ると、対岸に「五大堂」が見えます。その右側には「心経宝塔」も見えています。

IMG_8243.jpgIMG_8241.jpg心経宝塔を望遠すると、「愛宕山」の山頂が見えていました。

IMG_8244.jpgまた、こちらは「嵯峨天皇 嵯峨山上陵」です。標高180㍍を階段で上ります。見晴らしは、そこそこでしたね。

IMG_8247.jpg大沢池の半分を覆う、藻か水草・・・いつもの大沢池に戻ってほしいです。

IMG_8248.jpg名勝「名古曽瀧跡」を見てますが、なんだか池に見えないですね。

IMG_8250.jpgこの写真を撮って、大沢池を離れました。

IMG_8251.jpgIMG_8252.jpgIMG_8254.jpgIMG_8253.jpgIMG_8257.jpg今日は、お堂エリアに入らないので、これで「大沢門」から出て行きました。さすがに、出会ったのは1組だけでした。殆どの方は夜に来られるでしょう😊。

IMG_8259.jpg最後に、お堂エリアの入口の写真を撮って、ここを離れました。

約1時間、往復を時間をかけて、ゆっくり歩いたので、ほどよい運動になりました。ただ、早足で歩いてないのでカロリーは・・・?。後日、39月の平均気温の確定値が出て27.7℃、平年比+3.3℃でした。

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