京丹後市久美浜町を巡る 宗雲寺へ

和久傳の森を11時43分に出て、まだ福知山に戻るには早かったので、元来た道を戻ります。先に訪れた如意寺の手前、豪商稲葉家を過ぎると、古谷屋旅館を右手に見て、左折し道なり南に向かって車を走らせ、ナビの案内で右折すると突き当たりに常喜山 宗雲寺が見えます。駐車場は手前にあったので、11時58分にそこに車を停めました。ここは本堂裏にある庭園が京都府指定名勝でしたが、急遽きたので予約はしてません。見られるかどうかは行ってみないと分からないけど、御朱印はありそうなので、先輩に言って来て貰いました。

IMG_8983.jpg時間があればと、予備に考えていた寺院です。写真では山深そうに見えますが、そうでもなかったですね。

常喜山 宗雲寺は、久美谷川から北東へ切れ込んだ小さな谷の奥に位置する臨済宗南禅寺派の寺です。開山の千畝周竹(せんみょうしゅうちく)和尚は、もと久美浜小字多茂ノ木にあった常喜庵(じょうきあん)を1432年(永享4年)に京都近衛家の比護により、現在の宮谷後に移し常喜山 宗雲寺を建立し天台宗から禅宗寺院として復興したと伝わります。以後丹波(京都府福知山市)の天寧寺、安芸(広島県三原市)の仏通寺と共に禅宗愚中派(ぐちゅうは)の三本寺として栄えました。1582年(天正10年)松井康之が松倉城主(久美浜城)となり、父・正之の菩提を弔うために叔父の南禅寺住持266世玄圃霊三(げんぽれいさん)和尚を中興開山として招き(天正15年)に再興されました。1592年(文禄元年)の豊臣秀吉の朝鮮出兵に際しては、松井康之、与八郎親子と共に玄圃霊三和尚も外交僧として従軍しています。現存する本堂・方丈・庫裏は1801年(享和元年)に再建したもので、方丈の背後に作られた池庭もこの時期のものと考えられます。こちらの庭園は京都府指定文化財です。蓬莱石を中心に多数の石組と心字池を配し、小規模ながら枯淡な造りとなっている。北岸からの出島によってくびられた瓢箪型の池と、北岸の立石群からなる庭の中核部は矩形におさまり、小規模な構成の平庭となっています。使用されている庭石は、落ちついた青暗色の小ぶりな山石を数多く使用され、北西奥に立て据えられた守護石を中心にして周密にまとまった意匠となっています。池の北東には倉跡礎石列があり、また、庭石は残っていませんが北東隅には滝口の痕跡も認められることから、本来の庭園はさらに広かったと考えられます。

IMG_8985.jpg由緒にも書きましたが、宗雲寺(そううんじ)は戦国時代に久美浜・松倉城主となった松井康之により再興された寺院で、本堂裏にある庭園は京都府指定名勝ですが、見るには予約が必要でした。

IMG_8985.jpg駐車場は何台も止められそうです😊。車を降り先ずは「山門」をくぐります。

IMG_8986.jpg山門を入ると左手に「放生池」がありました。

IMG_8987.jpgIMG_8988.jpg次に「中門」をくぐります。私らのあとに宅配の車が止まって、ここを入って行かれたので、どなたかが在宅であることは分かりました😊。御朱印は貰えそう?。

IMG_8989.jpg中門を入って左手に「鐘楼」があります。そして、正面には・・・?。

IMG_8990.jpg本堂」がありました。ただ、非公開の本堂は閉まっています。ただ、注目は本堂前の前庭です。

IMG_8991.jpgIMG_8994.jpgIMG_8998.jpgこの前庭は「十六羅漢の庭」と呼ばれています。この庭についての解説が書いてありました。2019年(平成元年)6月、鹿野勇氏が奥様の追善のために追善供養のために発願され、庭園文化研究所の所長だった村岡正氏の作庭により、峰山庭園によって造られてようです。

IMG_8993.jpgこちらは「観音堂」で、子安観音が祀られているようです。扁額には潮音堂と書かれてました。

IMG_8995.jpgIMG_8996.jpgこちらは「禅堂場」のようです。扁額は「蟠龍窟(ばんりゅうくつ)」と書いてありました。堂内には大日如来像、文殊菩薩像と弘法大師像が祀られているようです。

IMG_8997.jpgこちらは臨済宗南禅寺派は寺院です。「本堂」には、「北丹禅窟(ほくたんぜんくつ)」の扁額が架かってました。

IMG_9006.jpgこのあと「庫裏」に入りました。先程、宅配の方が入られたので、玄関は分かった次第です。

IMG_8999.jpg玄関を入って呼鈴を押しました。なかから僧侶の方が出てこられ御朱印をお願いしました。

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御朱印には、ご本尊の釈迦牟尼仏と書いてあります。ここは臨済宗の南禅寺派でしたね。

ここで、ダメ元で「京都府指定文化財の庭園を見せて貰えませんか?」と尋ねました。「予約してないと無理ですね」と聞いてみると、以外なことに「どうぞ」と言われ、見せて貰えることになりました。

IMG_9001.jpgIMG_9002.jpgIMG_9005.jpg宗雲寺庭園」(京都府指定文化財)(名勝)は、1801年(享和元年)頃の作庭と考えられています。

IMG_9011.jpg山門前にあった庭園を紹介した看板です。そんなに手入れされた庭園ではなかったですね。

庭園を見て、ここを出て行く前に、「お賽銭させてください」と言いました。本堂前にもお賽銭箱無かったからです。ひょっとしたら本堂内に案内されるかなぁと思ったですが、本堂からお賽銭箱を持って来られました。少々残念でしたが、急に言って庭園を見せて貰ったので、少々の志納入れておきました。先輩も😊。

IMG_9007.jpgIMG_9009.jpg12時12分に玄関から出て行きました。

この寺も、鬱蒼とした木立に囲まれ由緒ある寺院でした。来て見て良かったです。そして12時15分にここを出て、福知山市に向け出発しました。

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