小倉山 二尊院 特別大開帳 「二尊院の二十五菩薩来迎図」へ

10月30日(月)は、小倉山 二尊院で、10月28日(土)から始まった「二尊院の二十五菩薩来迎図」を見に行きました。通常入ることが出来ない本堂内で二十五菩薩来迎図を見られるとあったので、是非とも行ってみようと思っていました。

室町時代、宮廷絵所の絵師、土佐派の実質的な始祖である土佐行広が1421年(応永28年)に描いた二尊院の寺宝「二十五菩薩来迎図」全十七幅の掛け軸を、数百年ぶりに本堂にて一挙御開帳。経年劣化の為、永らく保管されてきました。約370年ぶりに修復・調査が行われ、無事に終了し、本堂内陣に十七幅すべてを飾り、荘厳な来迎図を普段は入れない本堂内陣まで入って間近で見られます。

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9時開門の時間にあわせて来たつもりが早く着いてしまいました。8時54分では門は閉まったままです。

仕方ないので門の前で、開門を待ちました。時計を見ると8時59分に門を開けられたようです。そして拝観受付所に行き、拝観料を納めました。1000円でした。普段は500円で特別分が500円と言うことですね。

IMG_9289.jpg11月下旬には真っ赤に染まる「紅葉馬場」も少し色づき始めた程度です。

IMG_9210.jpgIMG_9282.jpg石段下まで来ると、少し色づいてます。京都屈指の紅葉の名所だけのことはあります。

IMG_9211.jpgここも少し色づいてますね。この辺りの紅葉も紅葉らしいです。滅多に実施されない紅葉特別ライトアップは紅葉に映えました。

IMG_9280.jpgIMG_9212.jpg帰りに唐門を通ることにして、本堂に先に行きたかったので「黒門」を入りました。私が先に入ったつもりが、前方にガードマンさんが・・・?。

IMG_9273.jpg今日、初めて内陣に入る「本堂」(京都市指定文化財)を正面から見ています。平成の大改修で、美しさ壮麗さを取り戻しています。

室町時代の応仁の乱の兵火で諸堂が全焼の後、1521年(永正18年)に三条西実隆(さんじょうにしさねたか)が諸国に寄付を求めて再建。本堂に掲げられている第105代後奈良天皇の自筆による「二尊院」は、この再建時に与えられたものです。

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いつもは靴は下駄箱に預けますが、この日は袋に入れました。下駄箱は封鎖されてたからです。

IMG_9215.jpgそれでは、初めての仏間の内陣に入ります。写真は撮影禁止ということで、内陣に2人のガードマンさんが監視されてました。

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阿弥陀如来を中心に全ての光景が一幅に描かれているものが圧倒的に多いなか、この《二十五菩薩来迎図》は、阿弥陀如来は登場せず、二十五菩薩に地蔵菩薩と竜樹菩薩を加えた27の菩薩が来迎する様子を17幅に分けて描く非常に珍しい構成をなり、北(右)に9幅、南(左)に8幅を掛けることを想定して描いたもの。

「二十五菩薩」とは、観世音菩薩・勢至菩薩・薬王菩薩・薬上菩薩・普賢菩薩・法自在菩薩・獅子吼菩薩・陀羅尼菩薩・虚空蔵菩薩・徳蔵菩薩・宝蔵菩薩・金蔵菩薩・金剛菩薩・山海慧菩薩・光明王菩薩・華厳王菩薩・衆宝王菩薩・月光王菩薩・日照王菩薩・三昧王菩薩・自在王菩薩・大自在王菩薩・白象王菩薩・大威徳王菩薩・無辺身菩薩。

IMG_2714.jpgこの写真は3月27日に来たときのものです。ご本尊の「木造釈迦如来立像」 と「阿弥陀如来像」も初めて間近で見ることができました。

IMG_9217.jpg内陣を本堂の北側に出ました。北側には「御霊屋」があります。以前は、「御霊屋」の扁額が架かってましたが、今はありません。

IMG_9218.jpgIMG_9219.jpgIMG_9220.jpgIMG_9221.jpg「本堂」の裏手に回ります。そこには、山の斜面を利用して「六地蔵菩薩」が安置されてます。六地蔵菩薩とは「人間道」「畜生道」「天道」「餓鬼道」「修羅道」「地獄道」で苦しむ人々をすべて救済するとありました。

IMG_9222.jpgIMG_9224.jpg本堂の南側に回り込んで、非公開の茶室御園亭」前の庭を見ています。少し紅葉始まってました。

IMG_9226.jpg本堂を出て、評判の「花手水」を撮りました。このあと花の入替作業に入られました。

IMG_9227.jpgIMG_9271.jpg花手水の奥にあるのが「弁天堂」です。内陣は見えませんが九頭龍大神・宇賀神が祀られているようです。

IMG_9228.jpg今日は「二十五菩薩来迎図」の特別公開があったので、人は多かったように思えましたが、展望所には行かれないようです。私は、この急な石段を登って見に行きます。

IMG_9229.jpgIMG_9230.jpgIMG_9232.jpgIMG_9233.jpgIMG_9234.jpg頑張って登りました。登った先には正面に「湛空廟(法然上人廟)」がありました。内部には石碑が祀られており、二尊院で教えを広めた僧、湛空上人の碑が納められています。

IMG_9236.jpgIMG_9237.jpgIMG_9238.jpgIMG_9240.jpgIMG_9241.jpg次に展望所がある「時雨亭跡」まで行きます。山道で、いろいろ怖いことが書いてあるので少々怖いけど、ここに来ると必ず行きますね。

IMG_9243.jpgここには誰も居ません。「時雨亭跡」は、藤原定家卿の「百人一首撰定の遺蹟」です。ただ最近、ニュースで盛んに言われているのが・・・?。

古いことで、記憶は定かじゃありませんが、嵐山もクマが出たことがあって、竹林で駆除されたニュースを思い出しました。京都府もツキノワグマの出没や遭遇に対する注意情報が出ているので、ここは大丈夫と分かっていても、怖かったです。

IMG_9242.jpgこの日の最低気温は11.2℃と寒かったけど、最高気温は21.6℃と、ここまで来たら汗をかきました。水分補給と汗を拭うため休憩しました。後ろを気にしながら。

IMG_9244.jpgIMG_9245.jpg先ずは「比叡山」をズームで捉えました。何年か前に伐採されましたが、徐々に木々が伸びてきました。右下には仁和寺の五重塔が見えてます。

IMG_9246.jpgIMG_9247.jpg次に清涼寺(嵯峨釈迦堂)の本堂屋根をズームで捉えました。

IMG_9253.jpg最後に「大覚寺」の屋根が見えたのでズームで撮ってみました。

IMG_9252.jpgIMG_9250.jpg頭の片隅にある「クマ」のことが気になって、眺望を楽しんだら、ここを離れることにしました。

IMG_9255.jpgIMG_9256.jpgここを離れようとしたら、お一人来られました。外国人観光客でしたね。よくここまで来られました😊。

IMG_9235.jpg帰りは、この急な石段は降りません。なだらかな坂道の方を歩いて降ります。

IMG_9257.jpg降りる途中にある「三條西家のお墓」で、紅葉が始まってました。本堂を再建した「三條西実隆(さんじょうにしさねたか)」(右)「三條西公条(さんじょうにしきんえだ)」「三條西実枝(さんじょうにしさねき)」でした。

IMG_9259.jpgこの辺りは、江戸時代初期の数学者の「吉田光由のお墓」があります。京都の豪商角倉家の一族だそうです。

IMG_9261.jpg次に「角倉了以の墓」です。その隣が妻の墓。その横が長男「角倉素庵の墓」その横が妻の墓でした。

IMG_9262.jpgIMG_9263.jpgIMG_9264.jpgIMG_9267.jpgIMG_9268.jpgゆっくり降りて来て「小倉餡発祥之地」の石碑まで来ました。ここで、先程、展望所で出会った外国人観光客が先に降りて来られて、この前で休憩されてましたね。

IMG_9266.jpg急ぐこともないので、「八社宮」に寄りました。伊勢神宮松尾大社愛宕神社石清水八幡宮熱田神宮日吉神社八坂神社北野天満宮の八社を祀っています。

IMG_9270.jpg最後に「角倉了以翁の銅像」を見て、再び本堂に向かいました。さきほど、お墓を見て来ました。駒札には、翁の業績が書かれています。

EPSON190.jpg今日は、手ぶら出来たので、「秋期限定呉春」を最後にいただきました。鞄持って来たら良かったなぁ・・・。

IMG_9274.jpgIMG_9277.jpg行きに通らなかった「唐門」をくぐりました。紅葉は綺麗です。紅葉特別ライトアップも見事でした。

IMG_9278.jpg少し色づき始めた紅葉も綺麗です。あと2週間ぐらでしょう、しかし、人出は半端なく多いです。

IMG_9281.jpgIMG_9284.jpgIMG_9286.jpgIMG_9290.jpgIMG_9291.jpgIMG_9294.jpg9時47分に「総門」から出て行きました。ここにもガードマンさんが居て、話しかけられたので聞いてみました。

「土日は人多かったですか?」と。答えは「ぜんぜん」でした😊。「二十五菩薩来迎図」では、そんなに来られ無いのかも知れませんね。ただ、紅葉時は毎年、多くの方が来られます。ガードマンさんも二尊院に来たのは初めてらしく、「紅葉綺麗ですねので楽しみにしてください」と言っておきました😊。

IMG_9297.jpgIMG_9298.jpgこの近くの店が10時からのため、少し時間をつぶしてましたが、月曜日は定休日でした。ガックリ。今日はこれだけで帰りました。

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