舎利殿が修復された紅葉の名所 鹿王院へ

11月24日(金)は、23日~26日(日)にかけて通常非公開の光清寺の特別公開に行く予定にしてました。拝観開始が10時からで、所用が終わってから京都バスに乗って、丸太町七本松バス停で降り、そこから歩いて向かうつもりでしたが?。

所用先からバスに乗るつもりしてました。所用も早く終わり予定していたバスに余裕で間に合いそう・・・と思いきや、この時期嵐山は、平日の早朝からでも交通渋滞に見舞われます。バスも15分ぐらい遅れて来ました。拝観時間の10時には間に合わないなぁ・・・と思っていたら、乗って1分もたたないうちにアクシデントが。詳しいことは書きませんが、バスはそこで運行できなくなり、ホント踏んだり蹴ったり。次のバスをまた20分も待つことに辟易。こうなると特別拝観は、さっさと諦めて近くの紅葉が見頃になった鹿王院に急遽予定を変更して歩いて向かったわけです。なお、今週の土曜と日曜日は家の用事があるので特別拝観には行けないことになりました😢。

IMG_0445.jpg9時38分に「山門」前に着きました。駐車場には観光タクシーや人力車が止まっています。普段は閑散としているけど、この時期は別格ですね。

普段は誰も居ない拝観受付所に人が座ってます。そこで拝観料400円を納めました。ここの紅葉は遅いので、12月に入ってからでも良いかなぁと思ってましたが、参道は綺麗に紅葉してました。ラッキーです。

IMG_0444.jpgIMG_0443.jpgIMG_0350.jpgIMG_0351.jpgIMG_0433.jpgIMG_0353.jpgIMG_0354.jpgこの山門から中門までの参道にはモミジが植わっており、秋には紅葉がこのように大変綺麗です。

IMG_0355.jpg中門」から先が見えました。真っ赤に染まった紅葉が😊。

ここには最近では、2021年(令和3年)11月8日に来てます。ただこの時、舎利殿は工事中でした。2017年(平成29年)5月5日には「春季京都非公開文化財特別公開」で、普段非公開の茶室「芥室(かいしつ)」や寺宝を。そして2016年(平成28年)11月27日には初めて実施された「夜の特別拝観」で来ています。それ以外は2009年(平成21年)12月19日、2004年(平成16年)11月22日に来てました。ただ、紅葉の時期以外は、山門から中門までは自由散策できるので、雪が積もった時なんかも来ています。

IMG_0358.jpgIMG_0359.jpgIMG_0361.jpgIMG_0364.jpg中門から庫裏までの間、紅葉が綺麗でした。先に入られた方が写真を撮られていたので堂内に入るのを少し待ちました😊。

IMG_0366.jpg9時42分に堂内に入りました。堂内ではざっと20名ぐらいの人が来られていたように思います。

IMG_0367.jpg上がると正面に庫裏では必ず祀られている「韋駄天像」がありました。「韋駄天走り」とは、いち早く走り来て仏法は妨げる邪鬼を取り除くところからこの譬があります。

IMG_0369.jpgIMG_0371.jpgIMG_0372.jpg客殿に入って庭園を見る前に、「式台玄関」から外を見てみると綺麗な紅葉が額縁のように見えました。

IMG_0373.jpg2021年(令和3年)11月8日に来た時は工事中だった「舎利殿」も見られるようになってます。背景は嵐山。借景に利用されています。

この日の最低気温は10.7℃と冷え込みは、マシでした。最高気温はも18.2℃もありましたし、寒いより暖かい感じでしたね。ただ、この日を境に明日から寒波が南下して寒くなるそうです。真冬並みと言ってました。

IMG_0374.jpgIMG_0375.jpgここから見る嵐山が綺麗です。嵐山も今が見頃ですね。客殿前に腰を下ろして庭を見ている方、多いです。

IMG_0379.jpg渡り廊下を通って舎利殿に向かいます。

CIMG5262.jpgIMG_0402a.jpg先に「本堂」です。堂内の撮影は禁止されてますが、以前は撮れました。写真も一杯あります😊。

堂内中央には本尊の釈迦如来坐像と運慶作と伝わる十大弟子像が、十大弟子像は前列右から舎利弗(しゃりほつ)、須菩提(すぼたい)、優波離(うばり)、阿難(あなん)、目連(もくれん)、迦旃延(せんえんか)。後列右より羅睺羅(らごら)、阿那律(あなりつ)、富楼那(ふるな)、迦葉(かしょう)が安置されています。後方の左には開基の室町幕府3代将軍「足利義満公衣冠束帯姿像」が、中央には「弥勒菩薩坐像」(中)、「賢渓玄倫和尚像」(右)、「虎岑玄竹(こしんげんちく)和尚像」、右に「開山普明国師像」を安置。その真下には宝篋塔があるそうです。また、入口には、かつて鹿王院が広大だった頃の境内図が架かってました。現在は撮影禁止にされているので、写真は載せませんでした。

IMG_0380.jpgIMG_0381.jpgIMG_0382.jpg次に、久しぶりの「舎利殿」です。鎌倉幕府3代将軍源実朝公が宋の国から招来した仏牙舎利(ぶつげしゃり)が多宝塔に安置されているお堂です。

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入ると正面に「涅槃図」(作者不詳・江戸前期以前の作)が架かってました。先日訪れた真如堂にも架かってましたね。

IMG_0387.jpg内陣中央の須弥壇上の大厨子には銅製鍍金の多宝塔があって、その内には水晶の玉内に仏牙舎利が奉安されてます。

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天井には「龍図」が描かれています。お堂を火災から衛るためでしょうね。

IMG_0385.jpgIMG_0389.jpgIMG_0391.jpgお堂を取り囲むよう二「十六羅漢像」が架かってます。

IMG_0396.jpg舎利殿を出て、舎利殿周りを一周しようと庭園を見てみると、水やりを始められました。私は何度か来てるので良いけど、今日、この時しか見られない人には酷な作業ですね、拝観時間外にするものでしょう💢。

IMG_0398.jpg舎利殿から本堂を撮りました。本堂も舎利殿も多くの方が見られてました。

IMG_0400.jpgこの「千両(センリョウ)」の奥が本堂です。

IMG_0401.jpg寒気が近づいて雨が降りそうな天気やのに水やりせんでも・・・と思ってしまいます💢。

IMG_0404.jpg次に茶室「芥室(かいしつ)」を見に行きます。通常非公開ですので内部には入れませんが。

IMG_0410.jpg渡り廊下を通って向かいます。こちらには誰も来られ無かったです。

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茶室芥室(かいしつ)」には二度ばかり入っています。2017年(平成29年)5月5日の「春季京都非公開文化財特別公開」と、2016年(平成28年)11月27日の「夜の特別拝観」の時でした。

この茶室は、映画俳優の大河内傳次郎が1934年(昭和9年)に贈ったもので住持の隠寮となったもの。芥室を手懸げたのは、昭和の名工 数寄屋師 笛吹嘉一郎だそうです。

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客殿に架かる「扁額」は、室町幕府3代将軍足利義満公の揮毫によるものと伝わります。

IMG_0416.jpg9時55分に、ここを出て行きました。

IMG_0417.jpg庫裏を出たら中門がありますが、この辺りの紅葉が綺麗で、少し写真を撮って行きます。

IMG_0419.jpgIMG_0420.jpgここから庭園には入れませんが、先程の水やりのホースは、ここからでした😊。

IMG_0422.jpgIMG_0424.jpgIMG_0423.jpgIMG_0426.jpgこの辺りの紅葉は綺麗でした。それより人が途切れないほど入って来られるので中門から出て行きました。

IMG_0428.jpgIMG_0431.jpgIMG_0434.jpgIMG_0436.jpg行きはスルーしたので帰りに寄りました。鹿王院の鎮守社でしょう、真っ赤な紅葉が鮮やかです。

IMG_0437.jpgIMG_0438.jpgIMG_0439.jpgIMG_0441.jpgIMG_0442.jpg10時2分に鹿王院の山門から出て行きました。入る時に見損ねた山門の扁額は「覚推山」の文字は足利義満公の筆によるもの。

今日は、とんだハプニングがありましたが、鹿王院の紅葉が綺麗だったこともあって、来て見て良かったです。今日は、これだけにして、ここから歩いて帰りました。

この記事へのコメント

2023年12月21日 18:12
昨年嵐山周辺の紅葉散策に行ったとき、人の多さと車の渋滞に驚きました。
バスに乗るより歩いたほうが速い状態で、歩くコースで案内してくれた、
京都のSugarさんに感謝しました。
地元の方はさぞ困るだろうな、と思った次第です。
鹿王院周辺は歩いたことありますが、入ったことが無く。
興味深く拝見しました。
丁度いい時期に行かれましたね。
特に舎利殿が見事で、ホント和室からの紅葉が絵画を見る様です。
銅製鍍金の多宝塔も見事で、厳かな感じになりました。
後半の紅葉にも圧倒されまくりです❣
壬生里
2023年12月26日 05:03
アルクノさんへコメントありがとうございます。

冬枯れの嵐山は、今も外国人観光客で多いです。ただ修学旅行生の姿は見えませんが。
電車もパスも冬に入っても多いので、もう辟易です。
JRは、今度のダイヤ改正で、やっとコロナ禍前に戻されるようです。それでも混雑緩和になるかなぁ。
バスは、まだコロナ禍前に戻されません。大赤字の京都市の財政で仕方ないのかも知れませんがね、困ったもんです。