中国ゆかりの禅寺 臨済宗大本山建仁寺塔頭 西来院に新庭園が
3月22日(金)にNHK京都「ニュース630 京いちにち」を見ていたら、2013年(平成25年)11月26日に一度だけ行ったことがある建仁寺塔頭 西来院(せいらいいん)のことが取り上げられました。内容を要約すると以下の通りです。
中国とゆかりのある建仁寺塔頭 西来院で、中国から贈られた巨大な石が置かれた庭が新たに整備され、3月22日(金)に落慶法要が行われました。京都市東山区祇園にある建仁寺塔頭 西来院は、鎌倉時代に中国から来た蘭溪道隆(らんけいどうにゅう)が開いたと伝わるなど、中国とのゆかりがある寺として知られています。西来院の本堂の前には新たな庭が整備され、中国仏教協会から贈られた大きな3つの石と中国産の白砂で、仏教の聖地とされ、世界遺産にもなっている「峨眉山(がびさん)」を表現しています。3月22日(金)は、庭などの完成を記念して落慶法要が行われ、中国の僧侶15人や本堂の天井の龍の絵を描いた中国のアーティストなどが参加しました。中国仏教協会の副会長は、「日中両国の仏教の交流は長い歴史があります。これからも先人たちがまいた友情の種を大切にしていきたいです」と話しました。西来院の住職、雲林院宗碩さんは、「この寺を通して中国と日本の交流の歴史を知ってほしいです」と話しています。西来院の住職、雲林院宗碩さんは建仁寺塔頭 霊源院のご住職でもあります。
このニュースを見て、4月15日(月)に両足院と西来院と一緒に行くことにした訳です。多分、両足院だけだった行かなかったと思います。
10時17分に来ました。2013年(平成25年)11月26日以来ですが、場所は覚えてました😊。
この「山門」の右手に、人気コーヒー店「ブルーボトルコーヒー 京都カフェ」の移動式カフェ「ブルーボトル コーヒートラック」が停まってました。ここで注文して寺の縁側で飲めるわけです。
山門を入って、左手の「庫裏」に入ります。そして靴を脱いで下駄箱に預け、正面の拝観受付所に行きました。
拝観料は500円で、「寺の何処を撮って貰っても結構です」と案内されました。そして6種類の御朱印のうち、2種類をいただきました。紹介は最後に😊。
庫裏から入ると、何組かの人が、ここで珈琲を飲まれてました。この前庭を見ながら飲む珈琲は美味しいでしょう。
この前庭は「九華青蓮」と呼ばれています。ゆるやかな築山の中に9つの徳島の阿波青石が配された枯山水庭園。中央の石は釈迦如来に見立てながら、その石の配置は「蓮の花」が開いている様子を表しているそうです。
今日は「中門」からの出入りができません。2013年(平成25年)11月26日に来た時は、中門には花頭窓がありました。
以前と比べて、大きく変わった「中庭」を次に見ました。
案内に書いてあったので分かりました。黒い丸い石器は「円宗」といい、樂家を出られて彫刻家として活躍されている樂雅臣(らくまさおみ)氏の作品です。
樂家は樂焼で有名ですよね。この中庭や2つの枯山水庭園など、境内全体に1200株の「蘭」が植えられているようです。この黄色い花は、蘭の花でしょうか?。そして次に「本堂」に入ります。
本堂には誰も居なかったので、天井の龍の絵を寝転がって撮ります・・・と言うのも、ガイドさんが居て、「寝て撮って下さい」と案内されたから😊。
手前から寝転んで撮ったので、若い「白龍」が、こちらを睨んでいます。「八方睨みの龍」と言い、何処から見ても睨んでいるように見えます。
天井画の龍は、この雲龍図は、中国人アーティスト陳漫(チェンマン)さんが書かれたのもので、制作に2ケ月かかったようで、中国では知らない人がいない有名なフォトグラファーだそうです。ご住職が同じの建仁寺塔頭 霊源院の天井画も同じでした。
この屏風は、以前は建仁寺塔頭 霊源院にあった、陳漫氏作の「爱因斯坦双狮图」です。獅子が描かれた屏風ですね。
屏風側から天井画を見ると、老いた「白龍」が、こちらを睨んでました。
次に、もう一つの庭園を見てみます。こちらの庭を先般、NHKが紹介された庭園です。
方丈庭園は「峨眉乗雲」と呼び、昭和の小堀遠州と称された中根金作さんの流れを汲む中根庭園研究所による作庭です。その庭園前には坐禅座布団があるので、自由に座って坐禅を行なってくださいと😊。
本堂を取り囲むように庭園が広がっています。2013年(平成25年)11月26日には紅葉の庭を見ましたが、随分綺麗に整備されたものです。
本堂内陣の中央には開基の「蘭溪道隆(らんけいどうにゅう(坐像」が安置されています。ただ、ご本尊は地蔵菩薩だそうです。
蘭溪道隆(らんけいどうにゅう)(1213~1278)は、鎌倉時代中期の南宋から日本に禅宗を広めるために来朝。そして大宰府に着き、その後京都泉涌寺の来迎院に入り、院主の指示によって鎌倉の寿福寺に赴き、鎌倉幕府執権 北条時頼の厚遇を得て、建長寺を創建。その後、後嵯峨上皇の詔により京都建仁寺に住しました。その時の住持寺がこの「西来院」です。開基は蘭渓道隆は応永年間(11394~1428)、道隆四世の法孫大宗が清本院を再建して西来院と号したのにはじまる。応仁および天文の兵火に罹ったが、慶長年間(1596~1615)以降に再建されました。2028年(令和10年)ら開山750年遠忌を控え、記念事業の一環として、本堂ならびに庭園の改修を実施されました。
庭園を見たので、本堂の奥に行ってみます。
奥へ行くと達磨の掛け軸が。こちらは武田黙雷作の達磨図 「無功徳」 で、約120年前の掛け軸だそうです。
本堂の裏手になりますが、こちらもにも庭園がありました。
奥にも屏風があって、木村英輝氏作の「登竜門」と書いてありました。木村英輝氏の名前、何処かで聞いたことが・・・日蓮宗 本山 妙覺寺で、見てました😊。
最後に白龍のアップを撮って出ていくことにしました。
玄関を出て「式台玄関」を撮りました。
朱印帳を両足院に預けているので、「10時30分まだには戻る」と言って出てきたので、これから両足院に戻る事になりました。
10時29分頃に「山門」から出て行きました。
2013年(平成25年)11月26日の紅葉の庭からは大きく変わった庭園でした。年末まで特別公開をされるようで、機会があれば今度は珈琲をいただきたいですね。
最後に、いただいた御朱印です。文字は直接墨で書かれていました。裏が滲んでいたので。
追記、5月19日(日)現在、玄関前庭園の「シラン(紫蘭)」が見頃となったようです。庭園には「シラン(紫蘭)」を中心に中国のランなど約1200株が植えられています。シランは少し赤みを帯びた紫色のかれんな花で、丈は30~70センチと小柄。世界中を旅してさまざまな植物を収集し、「プラントハンター」として知られる西畠清順さんが植栽されました。この寺は、中国人僧侶、蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)の名にちなんでランが植えられ、ご住職が「蘭の寺」と名付けられ、これから何種ものランの花が咲きそろうそうです。
中国とゆかりのある建仁寺塔頭 西来院で、中国から贈られた巨大な石が置かれた庭が新たに整備され、3月22日(金)に落慶法要が行われました。京都市東山区祇園にある建仁寺塔頭 西来院は、鎌倉時代に中国から来た蘭溪道隆(らんけいどうにゅう)が開いたと伝わるなど、中国とのゆかりがある寺として知られています。西来院の本堂の前には新たな庭が整備され、中国仏教協会から贈られた大きな3つの石と中国産の白砂で、仏教の聖地とされ、世界遺産にもなっている「峨眉山(がびさん)」を表現しています。3月22日(金)は、庭などの完成を記念して落慶法要が行われ、中国の僧侶15人や本堂の天井の龍の絵を描いた中国のアーティストなどが参加しました。中国仏教協会の副会長は、「日中両国の仏教の交流は長い歴史があります。これからも先人たちがまいた友情の種を大切にしていきたいです」と話しました。西来院の住職、雲林院宗碩さんは、「この寺を通して中国と日本の交流の歴史を知ってほしいです」と話しています。西来院の住職、雲林院宗碩さんは建仁寺塔頭 霊源院のご住職でもあります。
このニュースを見て、4月15日(月)に両足院と西来院と一緒に行くことにした訳です。多分、両足院だけだった行かなかったと思います。
10時17分に来ました。2013年(平成25年)11月26日以来ですが、場所は覚えてました😊。
この「山門」の右手に、人気コーヒー店「ブルーボトルコーヒー 京都カフェ」の移動式カフェ「ブルーボトル コーヒートラック」が停まってました。ここで注文して寺の縁側で飲めるわけです。
山門を入って、左手の「庫裏」に入ります。そして靴を脱いで下駄箱に預け、正面の拝観受付所に行きました。
拝観料は500円で、「寺の何処を撮って貰っても結構です」と案内されました。そして6種類の御朱印のうち、2種類をいただきました。紹介は最後に😊。
庫裏から入ると、何組かの人が、ここで珈琲を飲まれてました。この前庭を見ながら飲む珈琲は美味しいでしょう。
この前庭は「九華青蓮」と呼ばれています。ゆるやかな築山の中に9つの徳島の阿波青石が配された枯山水庭園。中央の石は釈迦如来に見立てながら、その石の配置は「蓮の花」が開いている様子を表しているそうです。
今日は「中門」からの出入りができません。2013年(平成25年)11月26日に来た時は、中門には花頭窓がありました。
以前と比べて、大きく変わった「中庭」を次に見ました。
案内に書いてあったので分かりました。黒い丸い石器は「円宗」といい、樂家を出られて彫刻家として活躍されている樂雅臣(らくまさおみ)氏の作品です。
樂家は樂焼で有名ですよね。この中庭や2つの枯山水庭園など、境内全体に1200株の「蘭」が植えられているようです。この黄色い花は、蘭の花でしょうか?。そして次に「本堂」に入ります。
本堂には誰も居なかったので、天井の龍の絵を寝転がって撮ります・・・と言うのも、ガイドさんが居て、「寝て撮って下さい」と案内されたから😊。
手前から寝転んで撮ったので、若い「白龍」が、こちらを睨んでいます。「八方睨みの龍」と言い、何処から見ても睨んでいるように見えます。
天井画の龍は、この雲龍図は、中国人アーティスト陳漫(チェンマン)さんが書かれたのもので、制作に2ケ月かかったようで、中国では知らない人がいない有名なフォトグラファーだそうです。ご住職が同じの建仁寺塔頭 霊源院の天井画も同じでした。
この屏風は、以前は建仁寺塔頭 霊源院にあった、陳漫氏作の「爱因斯坦双狮图」です。獅子が描かれた屏風ですね。
屏風側から天井画を見ると、老いた「白龍」が、こちらを睨んでました。
次に、もう一つの庭園を見てみます。こちらの庭を先般、NHKが紹介された庭園です。
方丈庭園は「峨眉乗雲」と呼び、昭和の小堀遠州と称された中根金作さんの流れを汲む中根庭園研究所による作庭です。その庭園前には坐禅座布団があるので、自由に座って坐禅を行なってくださいと😊。
本堂を取り囲むように庭園が広がっています。2013年(平成25年)11月26日には紅葉の庭を見ましたが、随分綺麗に整備されたものです。
本堂内陣の中央には開基の「蘭溪道隆(らんけいどうにゅう(坐像」が安置されています。ただ、ご本尊は地蔵菩薩だそうです。
蘭溪道隆(らんけいどうにゅう)(1213~1278)は、鎌倉時代中期の南宋から日本に禅宗を広めるために来朝。そして大宰府に着き、その後京都泉涌寺の来迎院に入り、院主の指示によって鎌倉の寿福寺に赴き、鎌倉幕府執権 北条時頼の厚遇を得て、建長寺を創建。その後、後嵯峨上皇の詔により京都建仁寺に住しました。その時の住持寺がこの「西来院」です。開基は蘭渓道隆は応永年間(11394~1428)、道隆四世の法孫大宗が清本院を再建して西来院と号したのにはじまる。応仁および天文の兵火に罹ったが、慶長年間(1596~1615)以降に再建されました。2028年(令和10年)ら開山750年遠忌を控え、記念事業の一環として、本堂ならびに庭園の改修を実施されました。
庭園を見たので、本堂の奥に行ってみます。
奥へ行くと達磨の掛け軸が。こちらは武田黙雷作の達磨図 「無功徳」 で、約120年前の掛け軸だそうです。
本堂の裏手になりますが、こちらもにも庭園がありました。
奥にも屏風があって、木村英輝氏作の「登竜門」と書いてありました。木村英輝氏の名前、何処かで聞いたことが・・・日蓮宗 本山 妙覺寺で、見てました😊。
最後に白龍のアップを撮って出ていくことにしました。
玄関を出て「式台玄関」を撮りました。
朱印帳を両足院に預けているので、「10時30分まだには戻る」と言って出てきたので、これから両足院に戻る事になりました。
10時29分頃に「山門」から出て行きました。
2013年(平成25年)11月26日の紅葉の庭からは大きく変わった庭園でした。年末まで特別公開をされるようで、機会があれば今度は珈琲をいただきたいですね。
最後に、いただいた御朱印です。文字は直接墨で書かれていました。裏が滲んでいたので。
追記、5月19日(日)現在、玄関前庭園の「シラン(紫蘭)」が見頃となったようです。庭園には「シラン(紫蘭)」を中心に中国のランなど約1200株が植えられています。シランは少し赤みを帯びた紫色のかれんな花で、丈は30~70センチと小柄。世界中を旅してさまざまな植物を収集し、「プラントハンター」として知られる西畠清順さんが植栽されました。この寺は、中国人僧侶、蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)の名にちなんでランが植えられ、ご住職が「蘭の寺」と名付けられ、これから何種ものランの花が咲きそろうそうです。
この記事へのコメント
ブルーボトルコーヒーを持ち込んで、縁側から和風庭園を眺めるなんて何と粋なことでしょう。数々の庭園も実に魅力的。見応えがありますね。
本堂の天井画も圧巻です。この龍の絵を寝転んで撮るのですか。
中国人アーチストの作品というのも驚きです。
蘭溪道隆の頃から、日本人は禅を中国から学んでいたのですよね。
建長寺を思い出しました。
「九華青蓮」と呼ばれている前庭、素晴らしいですね。
釈迦如来と蓮の花を連想させる配置ですか。
仏教そのものの根幹です。
天井画の白竜、圧倒される迫力。
寝転んで撮るので得られる画像ですね。
流石、有名な中国の方が描いたものな訳です。
達磨の掛け軸も魅入ってしまいます。
今回の御朱印も価値ある一品だと思い、
素晴らしい西来院を堪能させて頂きました。
ここのご住職が西来院と霊源院を兼ねておられ、ともに天井には、中国人アーティストが描かれた龍図を見ることができます。
西来院も数年前に紅葉時に特別公開されたときに見に行ってから随分立ちましたが、本当に綺麗に整備されました。
5月12日に放送された「京都浪漫」でも、庭園ができる経緯を詳しく放送されてましたね。KBS京都の放送でしたが、BS11でも放送されたのでしょうか?
ブルーボトルコーヒーは今月でいったん終了とのことですが、秋には再開されるかもです。
ここの庭園が綺麗にされてた模様がNHKのニュース映像で見て、そのときに特別公開を知りました。
放送されたてから随分たちましたが、けっこう多くの人が来られてましたし、祇園に位置するので外国人観光客も多かったですね。
現在は、蘭の花が見頃だと、これもニュース映像で流れてました。中国から訪れた蘭溪道隆(らんけいどうにゅう)は、けっきょく中国に帰ることができなかったようです。
中国由来の寺ということで、中国から石をもってきたりして、随分綺麗に整備されました。また再訪を考えています。