「松尾大社展 みやこの西の守護神」京都文化博物館へ

5月17日(金)は、当初は行く予定が無かった京都文化博物館で開催中の「松尾大社展 みやこの西の守護神」に行きました。

松尾大社(まつのおたいしゃ)には「神像館」があって、松尾大社に現在所蔵されています御神像21体などが展示されており、庭園の拝観で神像館も見られます。何度も行ってたので当初は、今回の展覧会に行くつもりは無かったです。ただ、調べてみると、今回展示されている9割が初公開!!とありました。それなら行ってみようと思い見に来たわけです。

バスが早く着いたので、寺町通りから三条通りを通りました。この三条通りは、かつて京都の中心として賑わいました。現在は四条通りの方が賑やかですけど・・・。明治時代に入り文化や金融の中心となり発展した三条通りにはレトロ建築が点在しています。それを見ながら西に向かって歩いて行くと、旧日本銀行京都支店で重要文化財に指定されて京都文化博物館 本館に着きました。

IMG_9403.jpg9時57分に着きました。展覧会は別館でされているので、高倉通りを上がった先に玄関があります。

玄関に行くと、自動扉は開きません。そして10時なって係の方が開けられました。入って直ぐの受付で入館料1600円を払い、案内にしたがつて4階に上がります。受付で写真撮影の有無を聞くと、「撮影OK」と書かれたもの以外はNGと案内されました。

EPSON257.jpgEPSON258.jpg
音声ガイドは佐々木蔵之介さんです。京都上京区の佐々木酒造で生まれ育った生粋の京都人です。ただ貸出料金が700円で勿体ないから止めました。

IMG_7909.jpg入口に大きな松尾大社全景の写真でしたが、撮影NGと言われたので、本物の松尾大社境内の写真です😊。最初は「プロローグ 受け継がれる信仰」と説明が書いてありました。

松尾社(現在の松尾大社)は平安京遷都より前に鎮座する古社であり、渡来系氏族である秦氏によって建立されました。その祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)と市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)の二柱です。神々の系譜や縁起をまずは紐解き、どのような神が信仰されてきたのかを詳らかにします。とありました。以下、展覧会の解説はHPから。

第1章 名所としての松尾大社
洛西の古社である松尾社は古代から現代に至るまで、多くの人々に崇敬されています。今回の展示では時代を遡る形で、松尾社の信仰の有り様をみていきます。第1章では洛中洛外図をはじめ多くの絵画作品や名所記に登場する松尾社を取り上げます。また松尾社は酒・醸造の神として名高く、全国の酒造社との関わりや、造酒神として伝承が成立していく姿を追います。

IMG_9405.jpgこちらが写真撮影OKの「流行酒銘録 現代」(松尾大社蔵)です。

この階で見たかったのは、「松尾大社亀牛玉宝印(ごおうほういん)」で、この版木を今回の展覧会で初公開されました。松尾大社は鎌倉時代から亀の牛玉宝印を用いていたとされ、現在伝わっている版木は江戸時代に作られました。2匹の亀の胴部にそれぞれ「松尾社 牛玉宝印」「神璽 牛玉宝印」と彫られています。この展覧会の期間中に、松尾大社では切り絵御朱印を授与されるそうです。

IMG_9544a.jpg
特別朱印は、「松尾造り」と呼ばれる独特の本殿のほか、松尾大社の信仰に関わる白虎と酒樽をかたどった水色の切り絵に、牛玉宝印を写した朱色の印を押してます。限定1000枚、初穂料は1枚千円だそうです。多分、期間中に私は貰いに行きます😊。

第2章 天下人と松尾大社
松尾社は朝廷のほか、歴代の将軍家や天下人からも篤く崇敬を受けていました。特に武家においては武神として敬われています。鎌倉幕府の源頼朝をはじめ室町幕府の足利尊氏や織田信長・豊臣秀吉らの朱印状、さらには徳川将軍家からの朱印状や文書を保管する箱などが現存しています。この章では天下人と松尾社との関係を明らかにします。

「織田信長朱印状 1577年(天正5年)11月27日」は、松尾大社神像館の壁紙で見られます。他に「豊臣秀吉朱印状 1585年(天正13)11月21日」や「徳川家康禁制 1600年(慶長5年)9月21日」など。

IMG_9406.jpgIMG_9407.jpg次に4階から3階にエスカレーターで降ります。

第3章 所領と神事
中世の松尾社では伯耆国東郷荘をはじめとする多くの社領によって神事が維持されてきました。代表的な荘園としては、丹波国雀部荘や越中国松永荘、摂津国山本荘があげられます。こうした荘園が退転していくなか、境内近郷の膝下社領で神事を維持していきます。この章では松尾社が神事を維持していく営みとしての社領経営と、それに支えられた具体的な神事をみていきます。

IMG_9408.jpgIMG_3948.jpgこちらも写真撮影OKでした。下の写真は実際の松尾大社の模様です。

源頼朝書状 6月17日」 「山城国松尾神社近郷絵図」(室町時代14世紀)など。そして江戸幕府初代徳川家康、2代徳川秀忠、3代徳川家道、4代徳川家綱、5代徳川綱吉、8代徳川吉宗、9代徳川家重、10代徳川家治、11代徳川家斉、12代徳川家慶、14代徳川家茂のもありました(多分😊)。

第4章 信仰の顕在
松尾社の信仰の具象化として御神像があります。平安時代前期に作られたと考えられる男神像(老年)、男神像(壮年)、女神像はそれぞれ大山咋神、その御子神、市杵島姫命に比定されています。この他、摂社・末社にも神像が祀られていました。神仏習合の影響を受けて作られた御神像は松尾社の信仰対象のまさに具体的な形です。

展覧会最後にに展示されているのが、普段は松尾大社神像館で見られるものです。ここのは何度か見ているので座ってゆっくりさせて貰いました。

男神像(壮年)(平安時代 9世紀)(重文)」「男神像(老年)(平安時代 9世紀)(重文)」「女神像(平安時代 9世紀)(重文)」「僧形神像(平安時代 12世紀)」「女神像(平安時代 12世紀)」(櫟谷社・宗像社旧安置)が展示されてしました。この展覧会期間中、ここに出張されてます😊。本展の歳台の見所ですね。神社の神像は平安時代に神仏習合の影響を受けて多く作られたのだそうです。2種の男神像は、御祭神である大山咋神とその御子神とも、秦氏の祖先の姿とも言われます。

9割の展示品が初公開!! お酒の神様の本当のところ。京都市西京区に鎮座する松尾大社(まつのおたいしゃ)初めての神宝展です。松尾大社は渡来氏族である秦氏が創建に関わった神社で、平安京遷都以後は都の守護神のひとつとして崇められました。市内にも多くの氏子を持ち、酒・醸造の神として全国の酒造会社の崇敬もあつめています。わが国最古級の神像彫刻として国の重要文化財に指定されている御神像や、初公開となる源頼朝や織田信長ら中世の古文書をはじめ、祭礼や酒神としての歴史、酒造りについて史資料を集め展観します。

IMG_9409.jpg会場を出た所にあったポスターです。私自身は、このアニメ存在すら知らなかったので、展覧会のポスターを読みました。

ある日突然、神様たちの御用を聞いてまわる“御用人”に任命されたフリーター・良彦の東奔西走の日々を描いた、メディアワークス文庫の人気作『神様の御用人』。10周年を迎える同シリーズの第7巻で松尾大社摂社の月読神社が登場するご縁から、この度松尾大社展とのコラボが決定しました。

ここを出たら常設展示の2階へ案内されました。2階は日本の歴史についての展示のため興味ありましたが、ざっと見て出て行きました。

IMG_9410.jpgIMG_9412.jpg2階出たとこにある「紫式部像」です。これは以前来たときもあったので、NHK大河ドラマ「光る君へ」の影響じゃないでしょう。

IMG_9413.jpg2階から1階へエスカレーターで降りて来ました。ここ別館から本館に出て帰ります。

IMG_9414.jpgIMG_9415.jpgIMG_9416.jpgIMG_9417.jpg本館」では、今日から始まるイベントのため、多くの方が来られてました。それを横目に出て来たわけです。

ここから四条烏丸まで歩きました。この日の最高気温は、26.1℃まで上がったので暑かったです。朝が涼しいかった(最低気温が13.1℃)ので中袖で来ましたが、もちろん腕をまくりましたね。予定はありませんが、この期間中には松尾大社を訪れたいと思います。

この記事へのコメント