法金剛院ゆかりの「文徳天皇 田邑陵」と「嵐電鳴滝駅」へ

7月21日(日)は、気象台から「近畿地方・中国地方が梅雨明けしたとみられる」と発表されました。いずれも平年より2日、去年と比べて5日遅い梅雨明けです。そのためでしょうか、11時頃には京都市で37℃を記録するほど猛暑日となりました。この日はの最低気温は27.0℃の熱帯夜、最高気温は37.9℃の猛暑日を、熱中症警戒アラートが発表されました。

7月18日(木)に、法金剛院の「観蓮会」に行き、由緒を読んでいたら、第55代天皇の文徳天皇の名が出て来ました。その文徳天皇の御陵が、法金剛院から西に行った常磐にあることを知っていたので、7月21日(日)の早朝に猛暑を避け行ってみることにしました。

バスは始発に乗りました。それにしても朝から暑いです。前途したとおり最低気温が27.0℃の熱帯夜でしたね。バスは「常磐野小学校前」で下車し、ほぼ北に向かって歩いて行きます。

IMG_2775.jpgIMG_2761.jpg歩いて5分か6分ぐらいで着きました。それでも汗が噴き出てきますね、文徳天皇の御陵は住宅街の片隅にありました。

IMG_2762.jpgIMG_2763.jpgIMG_2764.jpg先ずは西に向かって緩やかに登って行きます。宮内庁が管理されているので参道は綺麗です。

IMG_2765.jpgそして、次に北に向かって歩いて行きます。

IMG_2766.jpgIMG_2767.jpg事前に調べて知ってましたが、左手には「瓢箪池」が見えました。

IMG_2768.jpgIMG_2769.jpgこちらが「文徳天皇 田邑陵(たむらのみささぎ)」です。結構大きな円墳で、陵墓・陵形は円丘だそうです。下からは見えませんが。

文徳天皇(もんとくてんのう)は、827~858年。第55代天皇で、在位は850~858年。仁明(にんみょう)天皇の第一皇子。母は藤原冬嗣(ふゆつぐ)の娘順子(じゅんし)。842年(承和9年)の「承和の変」で皇太子恒貞(つねさだ)親王が皇太子の座を剥奪されたので、かわって皇太子となり、文徳天皇は、即位後は次の皇太子に紀静子(きのしずこ)の産んだ第一皇子の惟喬(これたか)親王をたてようとしたが、藤原氏の反対にあい、生後9ケ月の惟仁(これひと)親王(後の清和天皇)を皇太子にたてた。天皇は巡幸遊覧を好まず政治に励み、また『続日本後紀』の編纂を開始したが、病弱で万機を廃することが多く、政治の実権は藤原良房(よしふさ)にゆだね32歳で崩御。

現在、放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」では、第64代の圓融天皇から描かれました。藤原道真を始め、藤原氏の絶頂期のようですが、この文徳天皇の時代に「承和の変」が起こり、藤原良房は、文徳天皇となった直後に娘の藤原明子が、惟仁親王を授かり、強引に皇太子とし、将来の外祖父(がいそふ)になるための布石を打ちます。このあと藤原氏は300年にわたって政権中枢に君臨するわけですね。

IMG_2770.jpgこの文徳天皇陵を調べていると、この墳墓と文徳天皇の年代が合わないようです。明治期に宮内庁が天皇の御陵を決めたようですが・・・?。

IMG_2771.jpg
IMG_2772.jpgIMG_2774.jpg
6時52分に出て行きました。このあと東に向かって歩いて行きます。

ここから東に歩き、嵐電鳴滝駅を通って向かった先が「鳥羽天皇皇女 暲子内親王墓」です。

IMG_2783.jpg
6時58分に着きました。こちらは周りが住宅です。この時間では正面から眩しいぐらいの朝陽を受けました。

IMG_2784.jpgIMG_2785.jpgIMG_2786.jpgIMG_2787.jpgIMG_2788.jpg鳥羽天皇皇女 暲子内親王のことは知りませんでした。ただ調べると、2012年(平成24年)のNHK大河ドラマ平清盛」では、佐藤仁美さんが演じてましたね、随分前の話で私は忘れてました😢。

暲子内親王(しょうしないしんのう)は、1137~1211年。平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての皇族。初めて后位を経ずに女院となり、八条院(はちじょういん)と号した。暲子内親王は、平安末〜鎌倉初期の女院(にょいん)。第74代天皇の鳥羽天皇の第3女。母は藤原長実(ながざね)の女美福門院得子(びふくもんいんとくし)。1138年(保延4年)に内親王、1146年(久安2年)に准三宮となる。1157年(保元2年)に出家、法名は金剛観(こんごうかん)。1161年(応保元年)第78代天皇の二条天皇の准母として院号宣下。后位を経ずに院号を得た初例とされる。八条東洞院(ひがしのとういん)を居所とし、膨大な荘園を継承し、八条院領(八条女院領)を形成した。

IMG_2789.jpg
もう忘れてましたが、美福門院得子を松雪泰子さんが、二条天皇を冨浦智嗣さんが演じてました。毎回楽しんで見ていたのに・・・😢。

話しが変わって、この「鳥羽天皇皇女 暲子内親王墓」の近くに、嵐電鳴滝駅」があります。帰りは嵐電に乗りました。私の記憶では、この駅を利用するのは、2度目か3度目の筈、ほぼこの駅を利用することはありません。

IMG_2776.jpg文徳天皇 田邑陵」から来たので、嵐電鳴滝駅」には西側から入ります。

IMG_2777.jpgこちらのホームが「帷子ノ辻駅」行きです。この時6時57分で、電車は6時59分に来ます。ただ、ホームには誰も居ません。

IMG_2778.jpg嵐電北野線は単線です。複線のように見えますが、ここで電車が擦れ違うためです。

IMG_2779.jpgこちらのホームが北野白梅町駅です。こちらのホームから電車に乗ったことは無いかも知れません。降りたことはあるかも・・・。余談ですが、このホームの後ろ側にスーパーがあって、ずっと以前に行ったことがあります・・・今は無くなってますが。

IMG_2780.jpgご覧のように、次の電車は6時59分発です。この時、6時57分ですが、この電車には乗りません。

IMG_2781.jpg
IMG_2782.jpgまもなく電車が来るのは分かってましたが、「鳥羽天皇皇女 暲子内親王墓」に私は向かいました。この御陵は、ここから直ぐです。(目の前でした😊)

IMG_2790.jpgIMG_2791.jpg電車が行ってしまった7時00分に戻ってホームの掲示板を見ると、次は7時20分発でした。まさか、この猛暑で20分も待つことになるとは・・・。

私もこのホームから電車を利用するの久しぶりで、時刻は調べてきました。当初の予定では7時20分発を利用するつもり・・・ただ、次が7時30分発で、10分間隔と思い込んでたのが間違いのもと。7時10分発と思ってからです。それにしても暑かった・・・。

IMG_2793.jpgIMG_2794.jpgIMG_2796.jpgIMG_2797.jpg待つこと10分、北野白梅町駅行きの電車がやって来ました。この電車には2名乗って行かれました。

IMG_2799.jpg7時10分に北野白梅町駅行きの電車が出て行きました。汗を拭い、水分を補給して、あと10分待ちます。

IMG_2800.jpg次に7時20分発の北野白梅町駅行きの電車が入ってきましたが、ここで対向車を待ちます。この電車には学生さんが2名乗られました。

IMG_2802.jpgそして待つこと20分、やっと電車が来ました。車内は当然のことながらガラガラです。もちろんここから乗ったのは私だけ。20分待って誰も来られませんでした。

電車は帷子ノ辻駅に7時24分に着きました。次に嵐山駅行きの電車を待ちます。発車は7時29分でした。

IMG_2803.jpgIMG_2804.jpg7時28分に電車が乗りました。車内は、ほとんど外国人観光客です。座れないことも無かったけど、座らずに写真を撮ることに。発車前に7時31分発の四条大宮駅の電車が入ってきました。

IMG_2805.jpg次に「有栖川駅」に7時30分頃に入りました。

IMG_2806.jpg有栖川駅を7時31分に出て、次に前方を見ると「愛宕山」が見えました。有栖川駅、私が若かった頃は「嵯峨野駅」でしたね。

IMG_2807.jpg次の「車折神社駅」で私は降ります。7時31分頃ホームに入って行きました。

7時30分頃でしたが、もう30℃超えていたかもです。暑いです。午前11時には京都市はは37℃を超えました。用事が無ければ、直接帰りましたが、このあと所用を済ませて、今度は市バスに乗って帰りました。

この記事へのコメント

2024年08月21日 20:57
早朝の天皇陵巡り。
歴史をひも解き、かつての時代背景に思いを馳せながら、回るのは楽しいことだと思います。その途中で、美しく神々しい光景に出会えるのもいいですね。
空いた嵐山電鉄の姿に微笑ましく感じます。
2024年08月21日 22:25
宮内庁のいう文徳天皇 田邑陵、魅力的な環境に
あるんですね。古墳までの整備された道や、
辺りの眺めが素晴らしいと思いました。
学問的調査の裏付けがない宮内庁の古墳比定が
正確で無い事は、歴史の専門家や歴史ファンの間で
よく知られた話です。この文徳天皇の場合も
きっとその一つでしょう。平安時代の天皇は火葬
ですから、古墳時代のような大きな古墳が
築かれるはずはありません。古墳の主については、
文徳天皇という伝承もあるというくらいに
大まかに理解しておけばいいんじゃ無いでしょうか。
壬生里
2024年08月25日 04:45
ミクミティさんへコメントありがとうございます。

京都の夏が暑すぎて、日中に出掛けることはキツイですし、熱中症のリスクもあります。
秋まで、拝観は無理な状況で、それなら、現在放送中の「光る君へ」ゆかりの天皇陵でも、巡ろうかなぁと、最近は早朝に巡っています。
早く涼しくなって、綺麗な庭園を見て回りたいものです。
壬生里
2024年08月25日 04:48
yasuhikoさんへコメントありがとうございます。

京都の夏が暑すぎて、それで早朝に出掛ける所を巡っています。
いろいろ行ってるんですが、そのたびに、その時代の背景なんかが分かって面白いです。
京都の天皇陵も、土日は入れなかったりする所や、山登りが必須の所もあります。涼しくなったら巡る予定です。