やっと秋がやって来た? 妙心寺塔頭 退蔵院へ
9月21日(土)から22日(日)にかけて、秋雨前線が通過し22日(日)の最低気温が熱帯夜の26.3℃もあったのが、翌日の23日(月)の最低気温は21.7℃まで下がりました。蒸し暑い空気が、大陸育ちの高気圧に覆われ、乾いた空気に入れ替わったので、やっと秋の訪れを感じるようになりました・・・やっとやっとです😊。
23日(月)は晴れてたのに、30℃を切る29.0℃が最高気温でした。晴れたのに30℃を切ったのは、私の調べて6月5日(水)以来じゃないかなぁ。エアコンも一日中使わなかったのも久しぶりでした。
9月24日(火)の朝も涼しかったです。今季最低の20.8℃でした。朝方は窓を開けていると、寒いぐらいの空気が入ってきます。そんな涼しい朝で天気も良かったので、何処か出掛けたいところ、家族の用事があったので、午前中は出掛けることができません。ただ、9時30分頃から空き時間ができたので、車で何処かに行くとにしました。ただ11時までに戻る必要があったので、遠くには行けません。それで妙心寺塔頭 退蔵院に行くことにしたわけです。
用事がある妻に乗せて貰い10時5分に「南総門」前で、降ろしてくれました。
妙心寺の境内には「南総門」から入りました。私の前に、数名の外国人観光客が入って行かれました。妙心寺は海外の方少なかったですが・・・?。
私は、真っ直ぐ退蔵院に向かいました。先に妙心寺の境内に入られた海外の方は、別の方向に、ただ退蔵院の門前には、数名の外国人観光客が・・・。
「山門」の写真は、帰りに撮りました。退蔵院には、今年は「大紅枝垂れ桜」を見に、4月12日(金)に来て以来です。
正面の庫裏の前に拝観受付所があるので、拝観料600円を納めます。以前はJAFの割引があったんですが、今はありません。
今日は、基本通り回ります。先ずは「方丈(本堂)」に上がります。
方丈に入るの前に、1966年(昭和41年)に国の重要文化財に指定された唐破風造りの「袴腰(はかまごし)の大玄関」をくぐります。
誰も居なさそうで、先に「方丈(本堂)」の全景を撮りました。
方丈の「室中の間」です。「仏間」には、本尊として開祖である無因宗因禅師(妙心寺第三世)像が祀られていると、以前教えて貰いました。
方丈形式なら、次は「檀那の間」と「衣鉢の間」でしょう。開いているので入りました。
入ると、本物は京都国立博物に寄託されている、国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」(複製)を見ました。日本最古の水墨画で、画僧・如拙筆と伝わるものの案内です。
上の文字(漢字)は、室町時代に居た京都の高僧31名の、禅問答のやり取りが書かれています。また、剣豪宮本武蔵も、ここで修行されていたことで、宮本武蔵が使っていた刀の鍔には鯰と瓢箪が描かれていたそうで、武蔵の修行時には、この絵が飾られていたのでは無いか・・・と推察される。次に「瓢鮎図(ひょうねんず)」の鮎と言う文字に注目です。中国では、鮎と文字が鯰を表すそうで、中国では鮎は香魚(こうぎょ)と言うそうです。鯰と言う漢字は、日本独特の和製漢字だそうです。
ここでの注目は、お庭です。ここに来たら、外せない庭園とは・・・?。
名勝・名跡「枯山水 元信の庭」です。約450年前に画聖・狩野元信と言う絵師が作庭した庭園です。
この枯山水庭園は、常緑樹しか植えられておらず一年中変わらずの「不変の美」を表しています。造られた経緯について、元信は先ず、頭に描いた庭を襖絵にしました。その襖絵を元に庭が造られたと言います。水が滝より大海に流れ込むまでの様子を白砂によって表現されています。作庭当時は、借景に双ケ岡が見えていたそうですが、今は住宅が建ち並び見えません。
方丈から中庭越しに「書院」を見てみると、修学旅行生の団体さんが、多分坐禅の研修を受けに来られてました。書院は非公開です。
2021年(令和3年)10月25日(月)に「一日1組限定 精進料理ランチ付きお部屋貸切プラン」では、通常非公開の「囲いの席」(かくれ茶室)を見せて貰いました。学生さんも見たのかな?😊。
方丈から降りて靴を履き、「元信の庭」を下から見てみました。コロナ禍のあと、方丈の室内を開放される前は、こうして庭を見てました。
余香苑の入口に着きました。この退蔵院のメインでしょう。
「余香苑(よこうえん)」入口の門を入ります。この門にある鯰の彫刻は忘れずに見ました。
今年の4月12日(金)に来た時は、この「大枝垂れ桜」は、見事な満開でした。
入ると左手にある白砂の「陽の庭」を見て奥に進みます。対象的な「陰の庭」は帰りに寄ります。
奥に進むと、向こうに「藤棚」が見えます。私は、この光景が好きで、何度も来てしまいます。
「四阿」と「織部灯籠」です。その灯籠前の彼岸花が、まだ蕾でした。
私が訪れた6日あとに(9月30日)、Instagramで、ここの彼岸花が開花したことが分かりました。半月ばかり開花が遅かったと書いてありました。
このとき、10時14分になっていたので、売店で茶席をお願いしました。茶席を利用するのは、2022年(令和4年)7月5日(火)以来です。
ここを入る前に、外国人観光客が数名が「山門」前に居ました。誰かと連絡を取られているようで、多分、入って来られるでしょう。茶席に入る前に、庭園の写真だけ押さえておます。
この庭園を見る前に、ある張り紙を見てました。池に阿泡が浮いているのは、鯉の産卵のためだそうです。
先に見て置いて大正解でした。私が茶席に入っている間に、来られました海外の方が。それも10名ぐらい。
1963年(昭和38年)に着工し、3年の月日を費やして完成した庭園の元は、竹藪でした。1960年(昭和35年)その竹が花を咲かせました。100年に一度花が咲き、咲くと竹は枯れてしまうと言われているので、当時のご住職が、庭に造り替えようと言うことで、中根金作氏にお願いして造られた庭園です。
茶席「大休庵」です。2021年(令和3年)10月25日(月)には、ここで精進料理をいただきました。
今日は暑かったので、エアコンが効いて涼しかったです。汗も引きますね。暫くしてお菓子持って来られました。
抹茶は、熱いのと冷たいのを選べます。もちろん暑いので、冷たいのにしました。お菓子は「是什麼」です。
これをいただいている間に、海外からの観光客の皆さんが庭まで来られました。珍しいそうに、茶席覗いていかれましたが、誰も入って来られ無かったです。
ここが涼しかったのと、帰りも迎えに来て貰うことになっていたので、ここでゆっくりさせて貰いました。
茶席「大休庵」を出て、トイレに行き、そこで聞くのが「鹿威(ししおどし)」です。ただ姿が見えないですね。
迎えに来て貰う予定の妻と連絡がつかないので、庭園の椅子に座って待つことにしていたら・・・?。
ぼんやり庭を見ていたら、蚊に刺されました。見たら腕に蚊が止まってて、後で腫れて来たので血を吸われてしまいました。
海外の方も座って庭を見てましたが、蚊大丈夫だったのかなぁ。売店横の休憩所に入って、外を見ると「鹿威(ししおどし)」が見えました。ズームしたけど木々が邪魔で写ってないですね。
帰りに「水琴窟」に寄りました。この蹲踞の下に瓶を伏せ込み、手水に使われた水が瓶に反響して、異なる音色を楽しむことができるので、今日も聞きました。
ここも行きはスルーした「陰の庭」に寄りました・・・と言うより、ここを通過しないと出口に出られません。
「陽の庭」には7個の石が 「陰の庭」には8個の石が配しされており、すべてを足すと15個になり、仏教では15に意味があって完全とか完璧と言う意味を表すと言われています。
「余香苑」入口の門です。帰りも鯰の彫り物を忘れずに見ました。ここで海外の方と一組擦れ違いました。言葉が話せたら教えて差し上げるのにね。
10時48分に「山門」を出ました。ここ妙心寺は海外の方が少なかったけど、ここも来られるようになったようですね。静かな雰囲気が・・・。
11時頃に待ち合わせしているので「仏殿」にお参りしました。薄暗いですが、内部は見えます。
南から「三門」「仏殿」「法堂」と並んでいます。法堂には小学生の修学旅行生の姿が見えました。
三門の東側には「明智風呂」(重文)があります。現在、修繕費用をクラウドファンディングで募集中です。目標は1300万円だそうです。
2018年(平成30年)の「第52回 京の冬の旅」で登った「三門」(重文)です。
その三門の対面には「勅使門」があります。この時、10時55分になったので、「南総門」前で待つことに。
ここから境内を見ていると、修学旅行生の姿が目立ちます。まだ、暑いので少々気の毒な気がしますが、楽しんで貰いたいです。
23日(月)は晴れてたのに、30℃を切る29.0℃が最高気温でした。晴れたのに30℃を切ったのは、私の調べて6月5日(水)以来じゃないかなぁ。エアコンも一日中使わなかったのも久しぶりでした。
9月24日(火)の朝も涼しかったです。今季最低の20.8℃でした。朝方は窓を開けていると、寒いぐらいの空気が入ってきます。そんな涼しい朝で天気も良かったので、何処か出掛けたいところ、家族の用事があったので、午前中は出掛けることができません。ただ、9時30分頃から空き時間ができたので、車で何処かに行くとにしました。ただ11時までに戻る必要があったので、遠くには行けません。それで妙心寺塔頭 退蔵院に行くことにしたわけです。
用事がある妻に乗せて貰い10時5分に「南総門」前で、降ろしてくれました。
妙心寺の境内には「南総門」から入りました。私の前に、数名の外国人観光客が入って行かれました。妙心寺は海外の方少なかったですが・・・?。
私は、真っ直ぐ退蔵院に向かいました。先に妙心寺の境内に入られた海外の方は、別の方向に、ただ退蔵院の門前には、数名の外国人観光客が・・・。
「山門」の写真は、帰りに撮りました。退蔵院には、今年は「大紅枝垂れ桜」を見に、4月12日(金)に来て以来です。
正面の庫裏の前に拝観受付所があるので、拝観料600円を納めます。以前はJAFの割引があったんですが、今はありません。
今日は、基本通り回ります。先ずは「方丈(本堂)」に上がります。
方丈に入るの前に、1966年(昭和41年)に国の重要文化財に指定された唐破風造りの「袴腰(はかまごし)の大玄関」をくぐります。
誰も居なさそうで、先に「方丈(本堂)」の全景を撮りました。
方丈の「室中の間」です。「仏間」には、本尊として開祖である無因宗因禅師(妙心寺第三世)像が祀られていると、以前教えて貰いました。
方丈形式なら、次は「檀那の間」と「衣鉢の間」でしょう。開いているので入りました。
入ると、本物は京都国立博物に寄託されている、国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」(複製)を見ました。日本最古の水墨画で、画僧・如拙筆と伝わるものの案内です。
上の文字(漢字)は、室町時代に居た京都の高僧31名の、禅問答のやり取りが書かれています。また、剣豪宮本武蔵も、ここで修行されていたことで、宮本武蔵が使っていた刀の鍔には鯰と瓢箪が描かれていたそうで、武蔵の修行時には、この絵が飾られていたのでは無いか・・・と推察される。次に「瓢鮎図(ひょうねんず)」の鮎と言う文字に注目です。中国では、鮎と文字が鯰を表すそうで、中国では鮎は香魚(こうぎょ)と言うそうです。鯰と言う漢字は、日本独特の和製漢字だそうです。
ここでの注目は、お庭です。ここに来たら、外せない庭園とは・・・?。
名勝・名跡「枯山水 元信の庭」です。約450年前に画聖・狩野元信と言う絵師が作庭した庭園です。
この枯山水庭園は、常緑樹しか植えられておらず一年中変わらずの「不変の美」を表しています。造られた経緯について、元信は先ず、頭に描いた庭を襖絵にしました。その襖絵を元に庭が造られたと言います。水が滝より大海に流れ込むまでの様子を白砂によって表現されています。作庭当時は、借景に双ケ岡が見えていたそうですが、今は住宅が建ち並び見えません。
方丈から中庭越しに「書院」を見てみると、修学旅行生の団体さんが、多分坐禅の研修を受けに来られてました。書院は非公開です。
2021年(令和3年)10月25日(月)に「一日1組限定 精進料理ランチ付きお部屋貸切プラン」では、通常非公開の「囲いの席」(かくれ茶室)を見せて貰いました。学生さんも見たのかな?😊。
方丈から降りて靴を履き、「元信の庭」を下から見てみました。コロナ禍のあと、方丈の室内を開放される前は、こうして庭を見てました。
余香苑の入口に着きました。この退蔵院のメインでしょう。
「余香苑(よこうえん)」入口の門を入ります。この門にある鯰の彫刻は忘れずに見ました。
今年の4月12日(金)に来た時は、この「大枝垂れ桜」は、見事な満開でした。
入ると左手にある白砂の「陽の庭」を見て奥に進みます。対象的な「陰の庭」は帰りに寄ります。
奥に進むと、向こうに「藤棚」が見えます。私は、この光景が好きで、何度も来てしまいます。
「四阿」と「織部灯籠」です。その灯籠前の彼岸花が、まだ蕾でした。
私が訪れた6日あとに(9月30日)、Instagramで、ここの彼岸花が開花したことが分かりました。半月ばかり開花が遅かったと書いてありました。
このとき、10時14分になっていたので、売店で茶席をお願いしました。茶席を利用するのは、2022年(令和4年)7月5日(火)以来です。
ここを入る前に、外国人観光客が数名が「山門」前に居ました。誰かと連絡を取られているようで、多分、入って来られるでしょう。茶席に入る前に、庭園の写真だけ押さえておます。
この庭園を見る前に、ある張り紙を見てました。池に阿泡が浮いているのは、鯉の産卵のためだそうです。
先に見て置いて大正解でした。私が茶席に入っている間に、来られました海外の方が。それも10名ぐらい。
1963年(昭和38年)に着工し、3年の月日を費やして完成した庭園の元は、竹藪でした。1960年(昭和35年)その竹が花を咲かせました。100年に一度花が咲き、咲くと竹は枯れてしまうと言われているので、当時のご住職が、庭に造り替えようと言うことで、中根金作氏にお願いして造られた庭園です。
茶席「大休庵」です。2021年(令和3年)10月25日(月)には、ここで精進料理をいただきました。
今日は暑かったので、エアコンが効いて涼しかったです。汗も引きますね。暫くしてお菓子持って来られました。
抹茶は、熱いのと冷たいのを選べます。もちろん暑いので、冷たいのにしました。お菓子は「是什麼」です。
これをいただいている間に、海外からの観光客の皆さんが庭まで来られました。珍しいそうに、茶席覗いていかれましたが、誰も入って来られ無かったです。
ここが涼しかったのと、帰りも迎えに来て貰うことになっていたので、ここでゆっくりさせて貰いました。
茶席「大休庵」を出て、トイレに行き、そこで聞くのが「鹿威(ししおどし)」です。ただ姿が見えないですね。
迎えに来て貰う予定の妻と連絡がつかないので、庭園の椅子に座って待つことにしていたら・・・?。
ぼんやり庭を見ていたら、蚊に刺されました。見たら腕に蚊が止まってて、後で腫れて来たので血を吸われてしまいました。
海外の方も座って庭を見てましたが、蚊大丈夫だったのかなぁ。売店横の休憩所に入って、外を見ると「鹿威(ししおどし)」が見えました。ズームしたけど木々が邪魔で写ってないですね。
帰りに「水琴窟」に寄りました。この蹲踞の下に瓶を伏せ込み、手水に使われた水が瓶に反響して、異なる音色を楽しむことができるので、今日も聞きました。
ここも行きはスルーした「陰の庭」に寄りました・・・と言うより、ここを通過しないと出口に出られません。
「陽の庭」には7個の石が 「陰の庭」には8個の石が配しされており、すべてを足すと15個になり、仏教では15に意味があって完全とか完璧と言う意味を表すと言われています。
「余香苑」入口の門です。帰りも鯰の彫り物を忘れずに見ました。ここで海外の方と一組擦れ違いました。言葉が話せたら教えて差し上げるのにね。
10時48分に「山門」を出ました。ここ妙心寺は海外の方が少なかったけど、ここも来られるようになったようですね。静かな雰囲気が・・・。
11時頃に待ち合わせしているので「仏殿」にお参りしました。薄暗いですが、内部は見えます。
南から「三門」「仏殿」「法堂」と並んでいます。法堂には小学生の修学旅行生の姿が見えました。
三門の東側には「明智風呂」(重文)があります。現在、修繕費用をクラウドファンディングで募集中です。目標は1300万円だそうです。
2018年(平成30年)の「第52回 京の冬の旅」で登った「三門」(重文)です。
その三門の対面には「勅使門」があります。この時、10時55分になったので、「南総門」前で待つことに。
ここから境内を見ていると、修学旅行生の姿が目立ちます。まだ、暑いので少々気の毒な気がしますが、楽しんで貰いたいです。
この記事へのコメント
日中の気温が30℃を下回ったというだけで、
何だか感激しちゃいますね。秋晴れの空の下、
妙心寺・退蔵院の庭が、とても気持ちよく
眺められます。「瓢箪ナマズ」って、
想像しただけで何だか楽しい画題ですね。
10月も下旬になったのに、まだ夏日を記録するほど。京都では、夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜の日数が過去最高を更新しました。四冠達成?。
たしかに朝は涼しくなりましたが、まだまだ日中は暑さが続きそうです。ホント異常ですよね。
妙心寺退蔵院の庭は、いつ見ても綺麗で、度々訪れています。この日も美味しいお菓子をいただき、綺麗な庭を眺めて、ほっこりした時間をすごせました。