「風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~」へ

11月3日(日)は、秋の特別公開をしていた光清寺に行きました。その翌日4日(月・祝)の最低気温が11.2℃と今季最低を記録。久しぶりに寒さを感じる朝でした。翌日の5日(火)は、14.4℃でしたが、予報では今週は初冬の寒さになると言ってます。今まで、暖かな気候でしたが、その寒さは体に堪えるでしょうね。参考までに、最高気温は22.2℃まで上がりました。

先日、訪れた鹿王院では、公益財団法人京都市文化観光資源保護財団が拝観券を貰いました。そして、この日は西本願寺の向かいにある「風俗博物館」の拝観券も貰ってて、11月1日(金)~11月30日(土)が使用期間でしたので、3連休明けの11月5日(火)に行きました。

風俗博物館は、日曜と祝日が休館です。ほぼ通年で開館されてて、今回は「~よみがえる源氏物語の世界~」がテーマ。現在放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」に合わされた企画でしょう。

開館が10時からで、私は地下鉄を乗り継ぎ烏丸線の五条駅で下車。そこから歩いて10分ぐらいで行けますが、少し早く着いてしましました😊。

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事前に調べて、8番出入り口から地上に上がると、目の前が烏丸通り。そこから南に向かって歩いて行きます。

IMG_7419.jpg烏丸通りを南に下がると、正面に「京都タワー」が見えました。そして花屋町通りの信号を渡り、東本願寺の北東角を西に向かいます。

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9時34分に「風俗博物館」前に着きました。案内には「井筒左女牛ビル5階」とありましたが、ビルにシャッターが降りており入れません。

IMG_7428.jpg時間があるので、西本願寺に行って時間をつぶします。向かいは新撰組ゆかりの「太鼓楼」です。

IMG_7429.jpg重要文化財に指定されている「太鼓楼」に寄りました。本願寺北東隅に建ち、旧来より時刻を知らせ、法要の合図として行われてました。この太鼓楼は1789年(寛政元年)に再建されたものです。

新撰組は、1864年(元治元年)の「池田屋騒動」以降、隊士が増え、壬生屯所では狭くなったこともあって、1865年(慶応元年)3月10日に、屯所を壬生から本願寺に移し、境内に「新撰組本陣」の看板を掲げ、北東にあった北集会所と太鼓楼を使用しました。

IMG_7432.jpgIMG_7457.jpgIMG_7458.jpg世界遺産 西本願寺に入りました。時間的にお堂に入るは無理でしたが、菊花展をやっているので見て行きます。

IMG_7438.jpgIMG_7449.jpgIMG_7442.jpgIMG_7454.jpg今年は、猛暑で菊の開花も難しいとメディアでは出てましたが、綺麗に咲かせていますね。

IMG_7460.jpgIMG_7462.jpgこのあとトイレ休憩をして西本願寺を出て行きました。

IMG_7465.jpg10時ちょうどに着いたら、シャッターが開きました。そして奥にあるエレベーターに乗って5階に向かいます。

私は、博物館となっていたので、館内は広いものと思っていました。降りると目の前が、風俗博物館です。狭い館内に、ギュッと展示物がある・・・そんな感じでしたね。受付で、京都市文化観光保護財団からいただいた招待券を出すと、聞いても無かったですが「写真何処撮ってもらても良いです」と。早速見て行きます。

風俗博物館は、平安時代の風俗や衣装を人形や模型を用いて具現的に展示されてます。パンフを貰ったので、①から見て行きました。

六條院移徙(『源氏物語』「少女」より)

IMG_7569.jpgIMG_7466.jpg平安時代の貴族の邸宅には、必ず庭園に池があったようです。そのように再現されていますね。

IMG_7470.jpgIMG_7471.jpgIMG_7472.jpg光源氏35歳(太政大臣)の8月彼岸の頃、慣れ親しんだ二條院を離れ、新しく完成した六條院へ移ります。その模様が再現されています。

IMG_7474.jpgIMG_7475.jpgIMG_7478.jpgIMG_7479.jpg源氏物語の世界「六條院」の「冬の御殿」には、明石の姫君の母である明石の御方が住んでました。「秋の御殿」には、源氏が後見した冷泉帝に入内した秋好中宮が住んでました。「夏の御殿」には、花散里が住んでました。「春の御殿」には、源氏最愛の女性である紫の上が住んでました。


王朝文化の粋を競う婚礼仕度・冊子作り~『源氏物語』に記された明石の姫君の婚礼仕度~(『源氏物語』「梅枝」より)

IMG_7566.jpgIMG_7565.jpgIMG_7563.jpgここでは、平安時代中期に完成した「十二単」の展示が。宮中における成人婦人の正装であるこの姿は、「女房装束」や「唐衣装」姿と言われ、今日では「十二単」と呼ばれています。

IMG_7548.jpgIMG_7550.jpgIMG_7551.jpgIMG_7553.jpgIMG_7555.jpgIMG_7557.jpgここでは「冊子作り」の再現です。①「継紙の紙を切る」、②「切った紙を継ぎ合わせる」、③「糊付けする」、④「書写をする」です。

仏名会・師走(十二月)の年中行事(『源氏物語』「幻」より)

IMG_7541.jpgIMG_7526.jpgIMG_7532.jpgIMG_7533.jpgIMG_7534.jpgIMG_7538.jpgIMG_7540.jpg12月末頃に行われる年中行事である「仏名会」。日本最古の日記、藤原道長の日記「御堂関白記」にも、中宮(藤原彰子の御所)や東宮(敦成親王)で仏名会が行われたことが記されています。

女房の日常・局 ~王朝女性の身嗜み・黒髪~

IMG_7518.jpgIMG_7519.jpgIMG_7523.jpgIMG_7525.jpg平安時代の美人の条件として重視されていたのは長い髪でした。現場物語に登場いる末摘花も、髪だけは長く豊であったなど記されていました。

平安の遊び ~偏つぎ~

IMG_7496.jpg偏つぎとは、主として女性や幼い子が漢字の知識を競いあった遊び。「源氏物語」では、「葵」の巻で、源氏が紫の君と偏つぎに興じる場面で登場します。

日本最古の物語『竹取物語』

IMG_7491.jpgIMG_7492.jpgIMG_7494.jpgこちらは「番外」でしょうか、約400年続いた平安時代の初期に書かれたとされる「竹取物語」の世界を再現されてました。

四季のかさね色目に見る平安王朝の美意識

IMG_7501.jpgIMG_7505.jpgIMG_7505.jpgIMG_7511.jpgIMG_7512.jpgIMG_7513.jpgIMG_7514.jpgIMG_7515.jpgIMG_7516.jpgIMG_7517.jpgかさね色目」とは、幾枚も重ね着をした装束の襟元や袖口に見られる色のグラデーションやコントラストのこと。「松かさね」「雪の下かさね」「(くれない)紅葉(もみじ)かさね」「黄菊かさね」「女郎花かさね」「白撫子かさね」「若菖蒲かさね」「桜かさね」「梅かさね」を紹介されてました。

産養 ~東宮妃・明石の女御の皇子誕生、若宮の披露と源氏一門の栄華~(『源氏物語』「若菜上」より)

IMG_7480.jpgIMG_7483.jpgIMG_7577.jpgIMG_7578.jpgIMG_7579.jpgIMG_7580.jpgこちらは平安時代の出産シーンを再現されています。11歳で東宮に入内した明石の姫君は、東宮妃として「明石の女御」といわれ、13歳で初めての出産を迎えることになりました。

IMG_7583.jpgここは5階で、外を見ると比叡山が見えました。私は伝導院を探したですが、方向は逆でしたね。もっと南に伝導院はありました。

IMG_7586.jpg10時14分に、ここを出ました。前途したとおり、館内は狭かったです。ただ、何組かの人が来られてました。

行きと同様に、歩いて地下鉄烏丸線五条駅まで歩きました。今日は、ここだけで帰路に着きました。

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