世界文化遺産 龍安寺 令和6年度 細川護熙筆「雲龍図」襖絵特別公開へ
1月17日(金)の前日は、第59回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開の天龍寺へ行きました。天龍寺では珍しく空いていたので、この時期は修学旅行生や海外からの観光客が少ないのかと思い、同じ世界遺産の龍安寺で特別公開されている「仏殿・西の庭」を見に行くことにしました。
世界文化遺産 大雲山 龍安寺は、8時00分から拝観をされていますし、従来は拝観開始から観光客が押し寄せいつも混雑しています。特に海外の方に人気があるのでしょう、大型観光バスに乗って来られる団体さんで、ここ最近は空いている風景を見たことがありません。この「京の冬の旅」では、拝観開始は10時からです。それで、9時30分頃に龍安寺に着くように車で家を出ました。天気予報では降水確率20%でしたが、家を出てからずっと小雨が降り続いているようで、車のフロントに雨粒が付きます。ただ傘を差すかどうかは微妙な天候でした。
9時27分に龍安寺第二駐車場に車を入れました。龍安寺の駐車料金は無料です。第一駐車場に大型観光バス2台止まってました。思っていたより少ないです。


この日の最低気温は2.9℃と寒かったです。駐車場から拝観受付所のある「山門」まで誰とも出会いませんでした。
拝観料は600円でした。以前と比べ100円値上げされたようです。「山門」前には「京の冬の旅」の看板が出てました。

山門を入って参道を歩いて行きます。この辺りの秋の紅葉が綺麗なんですけど、今はすっかり葉が落ちて「鏡容池」が綺麗に見えています。

人の少ない参道を歩いて行くと、「龍安寺垣(りょうあんじがき)」が見えて来ました。ここの垣の特徴は透かしの部分に割竹を菱形に張っていることであり、 上部を割り竹で押さえます。 丈の低いのが特色だそうです。

この時、9時35分でした。この先に「石庭」の入口があります。ただ、時間が早いので、弁天島に寄って行くことにします。



弁天島に通じる「太鼓橋」です。小雨が降ったので、滑りやすく怖かったです。怖いけど橋の上から鏡容池を撮りました。

この島には「弁財天」が祀られています。お参りさせて貰いました。


弁天島を出てら、左手に「手水盤」がありました。何度か来ているのに初めて気づきました。

天神島には寄りましたが、そろそろ石庭に向かいます。写真は左手にあった「石の大仏」です。

この石段を上がると「庫裏」があって、石庭への入口です。石段の両側には「龍安寺垣」がありました。
ここから石段を上がらずに確かめたいことがあって、そちらに向かいます。
今日の「京の冬の旅」で特別公開される「仏殿・西の庭」の拝観入口を確かめに来ました。ここでは受付されてないので、ここでは無さそうです。参考までに、この門は、仏殿に通じています。
「庫裏」を入って右手に受付があるので、山門前で購入したチケットを見せ半券を切られます。
靴を下駄箱に入れ、スリッパに履き替え上がります。龍安寺は海外の方が多いので、間違えられた困るので靴に目印を入れて置きました😊。
玄関にある屏風には寺西乾山筆漢詩「飲酒」陶淵明作と書いてありました。また、「仏手柑(ぶっしゅかん)」も展示されてました。
寺西乾山(漢学者)筆「雲關(うんがく)」と書かれた大きな屏風を見て、奥の石庭へと行きます。
予想通りと言うか、いつもの風景ですが、石庭前には多くの人が座って庭を見ています。この日の目的の一つである令和6年度 細川護熙筆「雲龍図」襖絵特別公開(2024年(令和6年)9月1日~2025年(令和7年)3月31日を先に見て行きます。
この襖絵を見るのは、2024年(令和6年)1月31日(水)以来です。海外の方にも人気があるのか、さかんに写真撮られてました😊。
「開基細川勝元公650年遠忌記念 細川護熙元首相揮毫襖絵奉納 雲龍図襖絵特別公開」として、「第一期」(令和5年4月1日~8月31日)は、見に来ました。「第二期」(令和5年9月1日~10月31日)、そして現在は「第三期」(令和5年11月1日~令和6年3月31日)が公開中です。「第一期」では、襖絵40面のうち、16面が公開でした。「第二期」が襖絵40面の公開。そして「第三期」は32面の公開で、龍は第2~8の公開、第1と第9の公開はありません。細川護熙元首相より奉納された「雲龍図」40面には龍の誕生から成長、そして老いに至るまでの生涯が、9匹の龍を通じて描かれています。
私は、32面まで見ましたが、今日で40面すべて見ることができます。そしたら中央の部屋から。
正面が「第六の龍」。荒れ狂う雲烟(うんえん)の中で知恵の真珠を掴み、満足感に満ちた表情をうかべている玉龍が描いてあります。
右が「第四の龍」。雷神の神通力によって暗黒の断崖に捕縛され、苦痛の表情で自由の身になろうと、岩をつかんでもがいている龍を。
左が「第五の龍」。誰も通り抜けたことのない巨大な大波と戦っている龍を描いてあります。
方丈建築でいう「室中の間」から向かって右の「礼の間(下間二の間)」に移動しました。そこには「第三の龍」が。波濤と雲烟の中を天へと上昇していく昇り龍が描いてあります。

「第二の龍」。龍門の奥深い峡谷と断崖の中から湧き出て現れたところを描いている。龍門を登り切った鯉は龍になるとの伝説から。

次に「礼の間」の奥、「書院の間(下間一の間)」に移動です。何度も来ている龍安寺で、この部屋を見るのは初めてですし、用心のためか係の方が常駐されてました。
ここは「第一の龍」。誕生したばかりの幼い龍を描いてあります。また、額に書いてある書は「大勇猛心」で、勇猛な心。勇み進んで屈しない心。朱印にある「不東」は細川氏の雅号で、玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)が経典を求めて西域に旅立つ際、目的を果たすまで故郷(東)へ戻らないとした不退転の覚悟を表す語。

滅多に見られない部屋が開いているので、じっくり見せて貰いました。障壁画は、皐月鶴翁(さつきかくおう)が描いた北朝鮮の金剛山(クムガンサン)の襖絵も一部残されてて、見ることが出来たのは本当に良かったです。

方丈形式では「衣鉢の間(上間一の間)」に来ました。ここでは「第九の龍」です。黄色く灰色の髭を持ち、岩場に悠然と身体を休めているが、眼の鋭さは衰えていない。その姿は有徳の老師や崇高な仙人を思わせる。

この部屋の屏風は「異風(いふう)」細川護熙筆です。異風とは、反骨的・風変わりな頑固者の意。先祖が代々藩主であり、細川氏自身も知事を務めた肥後(熊本県)の方言で、異風者と使われる。

最後の「檀那の間(上間二の間)」に移動です。正面は「第七の龍」。第八の龍より教えを受けている若い龍。下から老龍を仰ぎ見ながらも、口を大きく開き、全身をひるがえす躍動感あふれる姿が描かれています。
最後の龍は正面の「第八の龍」。歯を失い、痩せて白い髭を賢者のような老龍。雲間からしずかに教えを授けている。
細川護熙筆「雲龍図」を見終わったのが9時48分。あと12分もあったので、ここで方丈の縁側に座って「石庭」を眺めることに。不思議な石の配列を何も考えないで、じっとしてました。
そして、時計の針が9時55分になって、もう一度方丈の襖絵と石庭の写真を撮ってから、「京の冬の旅」拝観受付所に向かいました。
世界文化遺産 大雲山 龍安寺は、8時00分から拝観をされていますし、従来は拝観開始から観光客が押し寄せいつも混雑しています。特に海外の方に人気があるのでしょう、大型観光バスに乗って来られる団体さんで、ここ最近は空いている風景を見たことがありません。この「京の冬の旅」では、拝観開始は10時からです。それで、9時30分頃に龍安寺に着くように車で家を出ました。天気予報では降水確率20%でしたが、家を出てからずっと小雨が降り続いているようで、車のフロントに雨粒が付きます。ただ傘を差すかどうかは微妙な天候でした。
























ここから石段を上がらずに確かめたいことがあって、そちらに向かいます。





予想通りと言うか、いつもの風景ですが、石庭前には多くの人が座って庭を見ています。この日の目的の一つである令和6年度 細川護熙筆「雲龍図」襖絵特別公開(2024年(令和6年)9月1日~2025年(令和7年)3月31日を先に見て行きます。
この襖絵を見るのは、2024年(令和6年)1月31日(水)以来です。海外の方にも人気があるのか、さかんに写真撮られてました😊。
「開基細川勝元公650年遠忌記念 細川護熙元首相揮毫襖絵奉納 雲龍図襖絵特別公開」として、「第一期」(令和5年4月1日~8月31日)は、見に来ました。「第二期」(令和5年9月1日~10月31日)、そして現在は「第三期」(令和5年11月1日~令和6年3月31日)が公開中です。「第一期」では、襖絵40面のうち、16面が公開でした。「第二期」が襖絵40面の公開。そして「第三期」は32面の公開で、龍は第2~8の公開、第1と第9の公開はありません。細川護熙元首相より奉納された「雲龍図」40面には龍の誕生から成長、そして老いに至るまでの生涯が、9匹の龍を通じて描かれています。
私は、32面まで見ましたが、今日で40面すべて見ることができます。そしたら中央の部屋から。








ここは「第一の龍」。誕生したばかりの幼い龍を描いてあります。また、額に書いてある書は「大勇猛心」で、勇猛な心。勇み進んで屈しない心。朱印にある「不東」は細川氏の雅号で、玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)が経典を求めて西域に旅立つ際、目的を果たすまで故郷(東)へ戻らないとした不退転の覚悟を表す語。










そして、時計の針が9時55分になって、もう一度方丈の襖絵と石庭の写真を撮ってから、「京の冬の旅」拝観受付所に向かいました。
この記事へのコメント
人がいないのが、なんだか不思議な感覚で。
冬枯れの鏡容池も趣あってゆったりと散策されましたね。
それにしても、細川護熙元首相の襖絵。その数と迫力、凄いですね~。
モノトーンでこれだけの迫力を出せるのですから。
それをこれだけたくさん飾る龍安寺も立派と思いました。
石庭、また観たくなります。
龍安寺は圧倒的に石庭が有名で、特に海外の方に人気があり、連日多くの方が来られています。
あまり方丈に興味を引かれる方は少ないように思いますが、細川護熙元首相が奉納された襖絵を、これで全部見ることができました。
来て見て良かったです。