臨済宗相国寺派 北山 鹿苑寺(金閣寺)「不動堂石不動明王御開扉」へ

今年の2月3日(月)は立春です。毎年、節分は2月3日だと思っていたら、今年は2月2日(日)でした。世界文化遺産 臨済宗相国寺派 北山 鹿苑寺(金閣寺)では、毎年2月3日に「不動堂石不動明王御開扉」が行われます。毎年節分に合わされてましたが、今年も2月3日(月)に実施されました。拝観時間は9時00分~10時45分、12時00分~15時00分で拝観料は200円とありました。参考までに10時45分~12時00分は開扉法要のため入室できません。

2月3日(月)は、中国の春節の期間に入っているので、普段から混雑している鹿苑寺(金閣寺)の混雑は想像できました。ただ今日は昼から用事があったので、その時間に合わせると、鹿苑寺(金閣寺)には10時頃行くのがベスト。今日は混雑必至で鹿苑寺(金閣寺)に向かうことに。

正式には鹿苑寺ですが、ここからは金閣寺と書きます。最近では1月27日(月)に来て、そこに貼ってあったポスターを見でこの日の、「不動堂石不動明王御開扉」を知りました。1月27日(月)で空いていたので、金閣寺第一駐車場に車を止めるように指示されましたが、予想通り第一駐車場は観光バスが一杯止まっています。ガードマンさんからは第二駐車場に行くよう指示され9時44分に入りました。

第二駐車場から参拝順路は「黒門」を通って境内に入りますが、ショートカットで総門に向かいます。1月27日(月)に来ているので、その時に見てない所を撮って行きます。

IMG_3291.jpg先ずは「馬繋」から。さいわい誰も居なかったので撮れました。馬で来られた参拝者は、ここで馬を繋いだのでしょう。

IMG_3292.jpg臨済宗相国寺(しょうこくじ)派の山外塔頭寺院で1994年(平成6年)に世界文化遺産に登録された石碑が総門前にあります。

室町幕府3代将軍足利義満が1397年(応永4年)に営んだ山荘・北山殿を義満の没後、禅寺に改めたもので、義満の法号「鹿苑院殿」にちなんで鹿苑寺と名付けられた。お釈迦様の骨を祀った舎利殿が特に有名で、通称「金閣」と呼ばれている。金閣は、「法水院(ほっすいいん)」と呼ばれる寝殿造の初層、「潮音洞(ちょうおんどう)」と呼ばれる武家造の二層、「究竟頂(くっきょうちょう)」と呼ばれる禅宗仏殿造の三層から成り、公家文化と武家文化を折衷した建築様式は、北山文化の象徴とされる。二層、三層は漆塗の上に金箔が張られ、屋根の上には中国の伝説の鳥、鳳凰が輝いている。初層に義満公坐像と宝冠釈迦如来像が、二層に岩屋観音坐像と四天王像が、三層に仏舎利がそれぞれ安置されている。1950年(昭和25年)に放火により焼失したが、1955年(昭和30年)に再建され、1987年(昭和62年)に漆の塗替えや金箔の張替え修理が行われた。壮大な池泉回遊式庭園は、特別史跡及び特別名勝に指定されている。舎利殿の北側には義満ゆかりの銀河泉(ぎんがせん)・厳下水(がんかすい)・龍門滝(りゅうもんたき)があり、また、萩の違い棚と南天の床柱で名高い茶室・夕佳亭(せっかてい)もある。

IMG_3294.jpg9時50分ら「総門」を入りました。普段は急ぐので、総門から拝観受付所まで急ぐので周りの風景を見る時間はありません。

IMG_3296.jpg総門を入って右手に「舟形(一文字蹲踞)」があります。いつもはスルーですが、今日は見て回ります。

IMG_3297.jpg左手には「鐘楼」が。こちらも久しぶりに見たように思います。

IMG_3299.jpgそして、再び右手に「庫裏」があります。こちらは非公開ですね。禅宗特有の様式の建物で、明応・文亀年間(1492~1504)の建物だそうです。

IMG_3300.jpg唐門」です。こちらの右側が「方丈」への入口があって、左手に「拝観受付所」があります。

1月27日(月)の拝観受付所は右側にありました。今日は、人が多いので左側に拝観受付所がありました。拝観料は500円で、いつものようにお札を貰います。それを見せて庭園内に向かいました。

IMG_3301.jpgここから庭園に入る「参拝門」をくぐります。ここから一目散に舎利殿が見える所まで急ぎますが、今日はある所に寄って行きます。

IMG_3302.jpgIMG_3303.jpg参拝門を入って、少し進んだ右手にひっそりありました。「浄蔵貴所塔」です。何度か来ている金閣寺で初めて知りました。

平安時代の天台密教僧である浄蔵(じょうぞう)(891~964)の供養塔。浄蔵は幼い頃から聡明で7歳より仏門を志し、12歳にして出家した。加持、祈祷にすぐれ、神通力で八坂の塔の傾きを直すなど様々な奇跡を起こしたことで有名である。この塔にお参りすると浄蔵の不思議な力によって願い事が叶うとされている。

IMG_3306.jpgIMG_3307.jpgIMG_3308.jpgこの先に舎利殿が見えるので皆さん、ビューポイントに殺到とれ、この左手にある風景に誰も目をとめません。私も初めて見たし知りました。こちらは「南池跡」と書いてありました。

室町幕府第3代将軍足利義満が、出家後に政務を執った「北山殿」の庭園の一部。発掘調査の結果、室町時代前期に築造された庭園の中島や築山(堤)などの地形と、建物基礎が見つかった。その後「応仁・文明の乱」では、西軍の陣地となり、南池跡の堤は防御用の曲輪として利用された推測される。

そして次にビューポイントに行きますが、もの凄い人混みです。中学旅行生の他に中国からの観光客が多いように言葉で分かりました。せっかく来たので、人混みにこれから割って入ります。

IMG_3309.jpg今日は天気が良いので、金色輝く「舎利殿(金閣)」が映えます。

IMG_3311.jpgIMG_3312.jpgIMG_3314.jpg初層に義満公坐像宝冠釈迦如来像が安置されているので望遠にしましたが、やっぱり写らないですね。

IMG_3315.jpgIMG_3316.jpgIMG_3317.jpg鏡湖池(きょうこち)」に写る「舎利殿(金閣)」を狙って撮ってみました。池に映っても綺麗です。

IMG_3320.jpgIMG_3322.jpgIMG_3323.jpgやっぱり「舎利殿(金閣)」は青空に映えます。混雑してましたが天気が良くて見応えありました。

このあと2月8日(土)から特別公開が始まる「方丈」や「陸舟の松」を撮りたかったですが、人だかりで断念しました。狭いし割って入るのを諦めた次第です。

IMG_3326.jpgIMG_3328.jpg鏡湖池(きょうこち)」に浮かぶ大小の島々を撮ってみました。

IMG_3331.jpgIMG_3330.jpgIMG_3333.jpgIMG_3335.jpgIMG_3336.jpgここから「舎利殿(金閣)」を見てみると、屋根の庇裏まで金箔が貼られているのが分かります。もちろん鳳凰も金色に輝いてて綺麗です。

IMG_3338.jpgIMG_3339.jpgIMG_3340.jpg「舎利殿(金閣)」の舟着場まで、やって来ました。ここからは天気が良いので逆光となります。

IMG_3341.jpgIMG_3342.jpgIMG_3346.jpgIMG_3347.jpgIMG_3349.jpgこの先は進入禁止のため鏡湖池を見るのは、ここまでです。

IMG_3351.jpg鏡湖池を離れると突き当たりに売店があって、外国人観光客で人だかりです。その売店の奥に「榊雲(しんうん)」があって春日大神をお祀りしているようで金閣寺の鎮守社とされてるようです。

IMG_3352.jpgIMG_3353.jpgこのあと順路に従って進むと「銀河泉」があります。室町幕府3代将軍足利義満公がお茶の水用に使ったと伝わります。

IMG_3355.jpg次に見るのが室町幕府3代将軍足利義満公が手洗いに用いたとされる「厳下水(がんかすい)」です。

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IMG_3356.jpgこちらは「金閣寺垣」と「虎渓橋」です。山畔に石段があり、この小さな石橋を中国の故事、虎渓三笑にちなんで虎渓橋(こけいきょう)といいます。その両側に低い竹垣があり、右と左の組み方が違うのが特徴です。これが金閣寺垣と称され小竹垣の代表とされています。

IMG_3359.jpg金閣寺垣の先に「龍門瀧」があります。鯉が滝を登ると龍になるという「登竜門」にちなんだもので、今にも跳ね上がろうとする龍の姿が、動きのある「鯉魚石」で表されています。

IMG_3361.jpg次に石段を上がりますが、外国人観光客で一杯で、なかなか進みません。その手前には石仏群がありました。金閣寺の前は鎌倉時代の公卿、西園寺公経の別荘でした。その面影をこのあと見に行きます。

IMG_3362.jpg石段を登る前に振り返ると「舎利殿(金閣)」が見えました。これから石段あがりますが、狭いのでなかなか進まない・・・。

IMG_3364.jpgIMG_3365.jpg石段を上がりきると金閣寺北側の一番高い所にあるのが「安民沢(あんたくみん)」と呼ばれる池があります。ここで修学旅行生の集団が話しを聞かれてて、ますます前方に進めない・・・。

IMG_3366.jpg池中の小島には、「白蛇塚」という西園寺家の鎮守という多宝塔が建っています。数少ない西園寺家の遺跡をとどめているといいます。

IMG_3367.jpgIMG_3368.jpgここから振り返ると「舎利殿(金閣)」が見えており、この眺望を「見返り金閣」といいます。ここから先は、舎利殿見えません。

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この先に茶室「夕佳亭(せっかてい)」がありますが、予想通り人で一杯でした。茶室はスルーしましたが、「貴人橸(きんじんとう)」だけ撮りました。昔、高貴な人が座られた腰掛け石を室町幕府がここに移設したそうです。

人混みのため、このあと有料エリアを出ました。そして、この日の目的である「不動堂」に向かいました。空いているかなぁ?。この日は、普段堂内に入れませんが、この奥にある石室まで行ける「不動堂石不動明王御開扉」がありました。

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堂内に上がるとき、靴を袋に入れます。その左側に拝観受付所があって200円を納めます。朱印付き由緒書きも貰えました。

不動堂は、金閣寺の前身である西園寺の別荘時代に不動堂の名が有り、西園寺家の北山第(きたやまてい)から足利義満の北山殿への変遷を伝える堂宇。不動明王立像を安置する石室の礼堂として建立されたと考えられる。境内の東北端に位置し、「お火炊き」など独自の民間信仰を今に伝える。礼堂の建立は天正年間(1573~92)に宇喜多秀家によって再建されたと伝わる。

初めて入りましたが、堂内の左手から奥に進むと、驚くことに石室があって、そこに秘仏不動明王立像が安置されていました。堂内の奥にあったですね、入ってみないと分からないです。お参りを済ませ出て来ました。

不動明王立像(石不動)は、弘法大師作と伝えられる石造りで、首から上の病に御利益があると伝わる。江戸時代には既に秘仏とされ、現在でも普段は本尊を安置する石室の入口は扉で閉ざされている。そして毎年、節分(2月3日)と五山の送り火(8月16日)の両日だけ御開帳されます。

いつも外から見ていた不動明王立像はお前立ちでした。そし礼堂内には不動尊の脇侍として矜羯羅童子像と制多迦童子像が安置されており、それぞれ知恵と福徳を司るそうです。ここを出て、家族が入院中ということで、護摩木を奉納して行きます。

IMG_3382a.jpg護摩木には、名前と年齢と願い事を書いて奉納しました。護摩木は300円でした。

IMG_3383.jpgIMG_3384.jpgIMG_3385.jpg帰りは、金閣寺の入口にある「黒門」から出て来ました。ここから駐車場に戻ります。

IMG_3386.jpg駐車場に戻る前、前方に「左大文字」が見えました。こんなに近くにあるですね。

IMG_3387.jpg「金閣寺 第二駐車場」戻り、精算すると、9時44分~10時46分で、400円でした。別に怒ってないでけど、前の他府県ナンバーの車が精算にモタモタしていて、それで2分たってしまいましたね。何度も言うけど別に怒ってないです😊。

今日はお昼を金閣寺の近くで済ませてから、入院している病院に向かうつもりです。ここから予定しているレストラン(予約はしてない)に向かいました。そして、ちょうど11時になりそうでしたので、通りがかった「和食さと 平野神社店」に入りました。ここに来たのは初めてです。

IMG_3390.jpgIMG_3389.jpgちょうど平野神社「西鳥居」の前にありました。この時間では駐車場もガラガラです。

IMG_3391.jpgIMG_3392.jpg11時少し前でしたが、入ると席に案内して貰いました。ここでは端末で注文するみたいで、教えて貰いながら注文。料理を待ちます。

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最近は多くなったので、驚きはしませんが、ロボットが料理を運んできました😊。

IMG_3396.jpgIMG_3400.jpgIMG_3401.jpgIMG_3402.jpgいろいろ料理を選べる「お昼の選べるさと和膳」(込988円)にしました。どれも美味しくいただきました。

私が出る11時40分頃には駐車場も多くの車が止まるようになりました。まだ時間が早かったので、少し遠回りをして病院に向かいました。

この記事へのコメント

2025年03月08日 19:57
金閣寺は長らくご無沙汰中ですが、やはり人気スポットで混んでるみたいですね。
恥ずかしながら浄蔵の墓所が、ここにあるとは全く知りませんでした。。機会があったら是非行ってみたいです。天台僧で修験道や陰陽師を語る上では、安倍晴明以上に活躍を語られる、はずせない人物ですからね。
ドラマや映画ではむさいおじいさんとして登場しますが、実際には声も綺麗ですらっとした高身長で、晴明の相棒だった道雅の鬼の笛を吹けた名手だったそうです。
今度金閣寺に行く時は、チャンと見なきゃ>
壬生里
2025年03月11日 06:17
つとつとさんへコメントありがとうございます。

凄く混んでいる金閣寺で、拝観受付所を出て、皆さん一目散に、舎利殿(金閣)が見えるビューポイントに向かわれ、浄蔵貴所塔は、ほぼスルーです。注意して行かないと、多分、気づかないと思いますね。
天気が良かったら、金色に輝く舎利殿(金閣)が青空に映えます。
ただ、外国人観光客や修学旅行生が多いので、写真が撮れるスポットまで、なかなか行けないかもです。
混雑必至、行列必至で出掛けてください。( ^_^)
2025年03月13日 21:44
少しご無沙汰しました。
輝く金閣の景観、何度か見ていますが、やっぱり素晴らしい。
何度見てもいいですね。今は外国人が入り乱れて、押し合いながら眺めるの
でしょうか。う~ん、それも仕方がないのかも。
それから境内には金閣だけでなくいろんな見所がありますよね。
それも何年も経つと記憶が薄れてしまいます。
今回拝見して、少し記憶が蘇ってきますが、浄蔵貴所塔は知りませんでした。
壬生里
2025年03月15日 16:58
ミクミティさんへコメントありがとうございます。

何時行っても金閣寺は人が多いですが、冬の間は少しマシです。最近も金閣寺の前を通りましたが、多くの海外の方が入って行かれました。舎利殿(金閣)は、やっぱり青空の日に行ったほうが良いですね。凄く綺麗でした。ただビューポイントは、凄く混んでますが。
浄蔵貴所塔は、それを目的にしてないと、通り過ぎるでしょう、私もそうでした、目の前にビューポイントがあるので、どうしても急いで行ってしまいますね。