第59回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開「建仁寺 西来院」へ
2月14日(金)は、第59回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開の建仁寺 西来院に行くため、久しぶりにバスに乗って向かうことに。今朝の最低気温は0.1℃と、大変寒かったです。天気予報では、暖かくなると言ってたので、ダウンを着ないで冬物のジャンバーを着ていったのを、外に出た途端、失敗したなぁと思いました。それほど寒かったです😢。
京都市文化観光資源保護財団から「京の冬の旅の招待券」を2枚いただいてて、1月22日(水)に「地蔵院(椿寺)」で使い、もう一つを2月10日(月)に「金閣寺 方丈」で使うつもりでしたが、団体さんが入って混雑していたのと、方丈内の庭園も撮影禁止とされていたので、入るのを止めました。招待券の期限は2月28日(金)までとなっていたので、この日に「建仁寺 西来院」で使うことにしたわけです。

バスで京阪神宮丸太町駅まで行き、そこで準急に乗るわけです。ただ15分に一本しか来ないので、待ってる間、寒いこと寒いこと。特に特急の通過時は寒くて震えました😊。
京阪神宮丸太町駅から準急で三条まで行き、そこで特急に乗り換え祇園四条で降りました。そこから通い慣れた建仁寺まで歩いて行きます。建仁寺で所用のため、こちらに来ていた妻と待合せし、2人で建仁寺 西来院に向かいました。
10時21分に「山門」下に着きました。相変わらず祇園は海外からの観光客多いです。

ここに来るのは2024年(令和6年)4月15日(月)以来です。あまり特別感はありませんが😊。
遠目から見て、数名入って行かれました。ご覧のように曇ってて風が強く寒いです。これから暖かくなるとは思えないです。

山門を入って左手に「庫裏」があって、靴を下駄箱に預けてから上がった先にある拝観受付所に行きました。
私は、前途した京都市文化観光資源保護財団からいただいた招待券を出し、妻の分だけ拝観料800円を払います。そして受付の右に移動し、茶券を購入1000円でした。看板に「樂雅臣(らくまさおみ)氏作成の茶碗に触れて頂く呈茶席があります」と書いてあったから。雅臣氏は樂家15代吉左衞門の次男として生まれ、現在彫刻家として知られています。

私は、一度来ているので、先に呈茶席に向かいました。入るとお二人が。一人はここのご住職、雲林院宗碩さんでした😊。

床の間の掛け軸は、織田信長の書状だそうです。お点前も本格的なものでしたが作法は気にしなくて良さそうです。



お菓子は、とらやの最中「御代の春」(こし餡)と「御代の春」(白餡)でした。さすがに虎屋さん美味しかったです。
そして本格的なお点前での抹茶をいただきます。器は期待していた樂雅臣さんではなく、細川護熙元総理の作だと聞きました。
こちらは紹介が無かったけど、見た目ですが、樂雅臣さんのでは無いように思います。少し残念でした。



お茶席の奥には、樂雅臣さんの作品が展示されてたので、見に行きました。この作品、樂雅臣氏の「輪廻シリーズ」です。
あとで天井画を見ますが、天井画の白龍図を描かれた陳漫(チェンマン)氏は、本業であるカメラマンとしても活躍されており、今回「京の冬の旅」では、写真作品や新たな絵画作品も展示されていたので見て行きます。


この作品は、2024年(令和6年)4月15日(月)に来た時は無かったものです。そして天井画を見ます。
2024年(令和6年)4月15日(月)に見ているので、ここはあっさりと。ガイドさんより「寝転んで撮って貰っても結構です」と案内されましたが😊。



画家の木村英輝氏が描き、俳人の黛まどか氏が俳句を書いた「俳句涅槃図」です。よくよく見ると、世界の大スターが描いてあります。ジョン・レノンとオノヨーコ、アインシュタイン、マイケル・ジャクソン、マリリン・モンロー、ベートーヴェン等々😊。

俳句涅槃図の両隣には、2024年(令和6年)4月15日(月)でも見た、木村英輝氏作の「登竜門」がありました。

本堂内陣の中央には開基の「蘭溪道隆(らんけいどうにゅう)坐像」が安置されています。ただ、ご本尊は地蔵菩薩だそうです。
この「京の冬の旅」期間限定で公開されている「蘭渓道隆頂相」(掛け軸)などの寺宝も、この方丈で見られました。


方丈庭園は「峨眉乗雲」と呼び、昭和の小堀遠州と称された中根金作さんの流れを汲む中根庭園研究所による作庭です。中国仏教協会の奉納により「峨眉山」から運んだ巨石を3つを据えてるそうです。
蘭溪道隆(らんけいどうにゅう)が中国四川省の峨眉山の出身地ということで、遙々中国から運ばれて行きました。方丈に安置されている蘭溪道隆坐像に故郷を懐かしんで貰うためでしょう。





次に中庭を見ます。白砂から芽が出ているのが「紫蘭(シラン)」と黄色い花を咲かせる「エビネ」、そして「亀甲竹(キッコウダケ)」が植えられた庭。
その庭に、黒い丸い石を刳り抜いた石器を「円宗」といい、樂家を出られて石の彫刻家として活躍されている樂雅臣(らくまさおみ)氏の作品。四角い井戸が大地を表し、円い「円宗」が天地を表すことから「天地の庭」と呼ばれています。
この中庭で撮影会のようなことをされてて、ガイドさんに聞いてみたら「中国人観光客が着物を着て撮影している」とのことでした。最近多くなったとも言われてました。


最後に「九華青蓮」の庭を見ます。この床に座って庭を見ていたら、床が暖かいので聞いてみたら、床暖房されてるようです。今日は寒いので助かります😊。



ゆるやかな築山の中に9つの徳島の阿波青石が配された枯山水庭園。中央の石は釈迦如来に見立てながら、その石の配置は「蓮の花」が開いている様子を表しているそうです。
これは前回に聞いた話しです。今回のガイドさんは、地蔵菩薩との案内を受けました。参考まで追記させて貰います😊。後日、KBS京都で「京都浪漫」が西来院について放送され、この巨石を地蔵菩薩と紹介されました。答えは地蔵菩薩だったんですね。



この屏風は、2024年(令和6年)4月15日(月)でも見ています。陳漫氏作の「爱因斯坦双狮图」ですが、今回ガイドさんより面白い話しを聞きました。
作者の陳漫氏は、アインシュタインが大好きで、この獅子の鬣、アインシュタインがモデルだそうです😊。気づかなかったけど、阿形吽形になっているのも分かりました。
最後に、陳漫氏の作品を見て、出て行くことにしました。
10時51分に玄関から出て行きました。祇園に海外の方が多いので、ここにも外国人観光客入って行かれます。ガイドは日本語なんですけど。



まだ時間が早かったので、久しぶりに建仁寺に入ってみようとも思いましたが、目新しい公開が無いので止めました。

特別感は無いかなぁと思ってましたが、招待券で入ったので来て良かったです。
このあと、何処かで食事して行きます。以前に比べ、外国人観光客が増えたので、祇園では高くて行けません。歩きながら探します。とりあえず外国人観光客が殺到している花見小路通りは足早に素通りです。
京都市文化観光資源保護財団から「京の冬の旅の招待券」を2枚いただいてて、1月22日(水)に「地蔵院(椿寺)」で使い、もう一つを2月10日(月)に「金閣寺 方丈」で使うつもりでしたが、団体さんが入って混雑していたのと、方丈内の庭園も撮影禁止とされていたので、入るのを止めました。招待券の期限は2月28日(金)までとなっていたので、この日に「建仁寺 西来院」で使うことにしたわけです。


京阪神宮丸太町駅から準急で三条まで行き、そこで特急に乗り換え祇園四条で降りました。そこから通い慣れた建仁寺まで歩いて行きます。建仁寺で所用のため、こちらに来ていた妻と待合せし、2人で建仁寺 西来院に向かいました。






私は、前途した京都市文化観光資源保護財団からいただいた招待券を出し、妻の分だけ拝観料800円を払います。そして受付の右に移動し、茶券を購入1000円でした。看板に「樂雅臣(らくまさおみ)氏作成の茶碗に触れて頂く呈茶席があります」と書いてあったから。雅臣氏は樂家15代吉左衞門の次男として生まれ、現在彫刻家として知られています。


















2024年(令和6年)4月15日(月)に見ているので、ここはあっさりと。ガイドさんより「寝転んで撮って貰っても結構です」と案内されましたが😊。












蘭溪道隆(らんけいどうにゅう)が中国四川省の峨眉山の出身地ということで、遙々中国から運ばれて行きました。方丈に安置されている蘭溪道隆坐像に故郷を懐かしんで貰うためでしょう。






その庭に、黒い丸い石を刳り抜いた石器を「円宗」といい、樂家を出られて石の彫刻家として活躍されている樂雅臣(らくまさおみ)氏の作品。四角い井戸が大地を表し、円い「円宗」が天地を表すことから「天地の庭」と呼ばれています。








これは前回に聞いた話しです。今回のガイドさんは、地蔵菩薩との案内を受けました。参考まで追記させて貰います😊。後日、KBS京都で「京都浪漫」が西来院について放送され、この巨石を地蔵菩薩と紹介されました。答えは地蔵菩薩だったんですね。




作者の陳漫氏は、アインシュタインが大好きで、この獅子の鬣、アインシュタインがモデルだそうです😊。気づかなかったけど、阿形吽形になっているのも分かりました。








このあと、何処かで食事して行きます。以前に比べ、外国人観光客が増えたので、祇園では高くて行けません。歩きながら探します。とりあえず外国人観光客が殺到している花見小路通りは足早に素通りです。
この記事へのコメント
さすが京都は、こうした特別拝観の
お堂やお庭が、街中に当り前のように
存在してるから素晴らしいですね。
織田信長の書状を掛け軸に
仕立ててるなんて、もうそれだけでも
ため息ものです。抹茶一つにしても
楽さんの茶碗で頂けるとは…。
外れでも、細川護熙さんの茶碗ですからね。
文化の厚みの違いを実感しました。
西来院も二度目でしたので、呈茶での樂雅臣さんの器でしたが、まさかの細川護熙元首相のものでした。それでも満足でしたし、虎屋さんのお菓子はさすがに美味しかったです。
このような特別公開でも海外の方も来られてて、今や祇園を歩いている人のほとんどは海外からの観光客のように思えます。