旧嵯峨御所大覚寺門跡で写経奉納

2月18日(火)が最長寒波の始まりで、2月25日(火)まで続きました。20月20日(木)から2月23日(日)には最低気温が氷点下を記録。24日(月・祝)には9時頃から雪が降り始めて、公式には京都で2㌢の積雪となりました。ただ最高気温が6.0℃まで上がったので、我が家の周りでは雪は直ぐに溶けましたが😊。当日行われた「大阪マラソン」では、生中継中に雪が舞ったほどです。大阪に長年勤めてましたが、雪が降ったのは1度か2度ぐらいでしたね、それほど大阪で雪を見るのは稀です。

25日(火)は、当初予定しいたことが中止になってしまいましたが、その予定していたことと合わせて、食事を予約してました。食事をキャンセルしても良かったですが、当初1月に行くつもりにしてましたが、用事ができたのでキャンセルしてて、2度もキャンセルするのは店に申し訳ないので、行くことにしました。

その食事の前に、旧嵯峨御所大覚寺門跡で家族が長いこと入院していることもあって写経奉納をしようと思い、寒いなか向かったわけです。と言うのも、この日の最低気温は1.4℃と、氷点下では無かったですが寒い朝でした。ちなみに最高気温は10.9℃まで上がり、2月17日(月)以来、久しぶりに10℃以上となりました。

旧嵯峨御所大覚寺門跡で写経をするのは2024年(令和6年)7月29日(月)以来です。この時は猛烈に暑かったけど、この日は逆に大変寒い一日でした😂。

IMG_4344.jpg大覚寺に向かう途中、愛宕山を見ると、山頂では雪で真っ白です。

IMG_4345.jpg9時に入りたかったけど、大覚寺門前に8時59分着きました。

IMG_4346.jpgIMG_4347.jpg次に、俳優の内藤剛さんが訪れたことで名前が分かった「御殿川(ごてんがわ)」に架かる石橋を渡ります。この御殿川で必殺シリーズでは走られるわけです😊。余談ですが、雪が凍ってて、ここでは足元を注意しました。少々滑りましたね。

IMG_4348.jpgお堂エリアの拝観入口にある「総門」を入ります。

IMG_4349.jpg雪が残る参道を進み玄関から入ります。拝観料は、祇王寺で共通券を購入してました。

IMG_4350.jpg平日で、こんなに寒いので来る人も少ないだろうし、普段は預けない下駄箱に靴を入れ上がります。

IMG_4351.jpgIMG_4352.jpgIMG_4353.jpg最初は「式台玄関」からです。「大玄関 松の間」の障壁画は狩野永徳、そこには輿が展示されてました。輿(九曜菊紋入)は後宇多法皇が使用されたとあります。

IMG_4357.jpg今日は確かめたいことがあって大覚寺に来ました。それで真っ先に「宸殿」に入ったわけです。

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現在、東京国立博物館で「大覚寺展」が開催中です。1月21日(火)~3月16日(日)までて、障壁画100面一挙公開とありました。多分、こちらは本物だと思いますが・・・?。

IMG_4358.jpgIMG_4359.jpg先ずは「牡丹の間」から。18面の襖絵(複製)は、宸殿でもっとも広い33畳敷きの部屋を飾っています。狩野山楽筆で本物は重要文化財です。

IMG_4362.jpg次の間が「柳松の間」。襖10面、腰障子6面、壁貼付絵2面、伝狩野永徳筆。複製です。

「牡丹の間」も「柳松の間」も、普段と何も変わってません。ここは複製が展示されているので、東京国立博物館では、やっぱり本物でしたね、ただ、本物を見に東京まで行くつもりはないですね。交通費が勿体ないし、近くなら行ってみたいけど。

IMG_4360.jpgIMG_4361.jpg宸殿前の「前庭」を見ると、北向きの塀沿いに雪が残ってました。勅使門の屋根にも雪があります。寒いはずです。

IMG_4365.jpgIMG_4363.jpgIMG_4364.jpgこの「宸殿」は、皇后東福門院和子(江戸幕府2代将軍徳川秀忠の娘)が使用していた女御御所の宸殿を賜ったもので、入口の格子には「蔀戸(しとみど)」があって、「蝉の装飾」があります。御所の建物だった名残が見られました。

IMG_4366.jpg宸殿」から、あとで写経で入る「五大堂」を見ています。まだ、ここにも少し雪が残っています。

IMG_4367.jpgIMG_4368.jpg宸殿北側の部屋は帰りに見ることにして、「宸殿」と「正寝殿」(非公開)の間にある「中庭」にも雪が残っています。やっぱり北向きは雪が溶けにくいですね。

IMG_4369.jpg次に「村雨の廊下」を通って「心経前殿(御影堂)」に向かいます。

IMG_4370.jpgIMG_4371.jpgIMG_4373.jpg心経前殿(御影堂)」に9時7分に着きました。正面に見えているのは屋根に雪が残る「勅使門」、手前が白砂庭園で「石舞台」があります。

IMG_4374.jpgIMG_4376.jpg心経前殿(御影堂)」の内陣正面は心経殿を拝するため開いています。大覚寺の歴史上特に重要な嵯峨天皇(第52代天皇)、弘法大師(秘鍵大師)、後宇多法皇(第91代天皇)、恒寂入道親王(大覚寺の初祖)の尊像が祀られているので、お焼香をしてお参りしました。

IMG_4377.jpg次は「御霊殿(安井堂)」に入りました。内陣の格天井鏡板に花鳥などを描き、その奥の内々陣の折上の鏡天井に壮麗な雲龍が描かれています。中央には鳳輦(ほうれん)に坐す僧形の第108代天皇の後水尾天皇が祀られておりお参りしました。

IMG_4380.jpgIMG_4381.jpgIMG_4382.jpgIMG_4383.jpgIMG_4385.jpgIMG_4387.jpg9時16分「五大堂」に入り写経を申し込んで席に着きました。

2024年(令和6年)7月29日(月)には、一般写経(1000円)にしましたが、今日はギャテイ写経(500円)にしました。理由はバスに乗る時間があるからです。要領は分かっているので、先にお焼香をしてお参りしてから写経し、書き終わってお線香をあげ奉納させて貰いました。家族が早く退院できるようにと。

IMG_4389.jpgIMG_4390.jpgIMG_4391.jpgIMG_4392.jpg写経を奉納してから「観月台」に出ました。雪が積もっていたので、床が濡れているので素足禁止と書いてありました。私はスリッパを履いてます。

IMG_4393.jpgIMG_4395.jpg五大堂から見た「五社明神」です。大沢池エリアの拝観者は、見たところ誰も居ないようです。私は今日、降りません。

IMG_4396.jpgIMG_4397.jpg次に向かったのが、「心経前殿(勅封心経殿)」です。ここは60年に一度開扉され、前回開いた2018年(平成30年)10月19日(金)に「勅封般若心経戊戌開封法会」に行かさせて貰いました。

IMG_4398.jpgIMG_4399.jpgIMG_4400.jpg行きも通りましたが「村雨の廊下」です。天皇など高貴な方々が雨に濡れないように移動できるよう、回廊で結ばれた回廊のことですね。

IMG_4401.jpgIMG_4402.jpg行きにスルーした宸殿裏を見ていきます。最初が「鶴の間」で、狩野山楽筆で複製です。

IMG_4403.jpg中庭越しに見ている「正寝殿」で、通常非公開です。後宇多上皇が院政を敷いた場所です。

正寝殿特別拝観  日程:令和7年6月21日(土)~8月3日(日) 時 間:9時~16時50分(16時30分受付終了) 料 金:一律500円※別途お堂エリア参拝料(大人500円)

IMG_4404.jpgIMG_4405.jpgIMG_4406.jpg最後に「紅梅の間」です。襖絵13面に、紅梅図(重要文化財)が描かれています。こちらも複製です。

IMG_4407.jpgIMG_4408.jpgIMG_4409.jpgIMG_4412.jpgここで、バスの時間まで休憩しました。

IMG_4413.jpgIMG_4414.jpg最後に宸殿に行き「右近の橘」と「左近の梅」を見ました。例年なら梅は咲いている筈なのに、まだ蕾が固そうです。

IMG_4417.jpgIMG_4418.jpg9時42分に玄関から出て行きました。寒いので堂内は空いてました。

IMG_4419.jpgIMG_4420.jpgIMG_4421.jpg帰りに寄った「明智門」です。寺伝では明智光秀が居城としていた、亀山城の一部を移築したものとされてます。

IMG_4423.jpgIMG_4424.jpgここからバスに乗るのは2度目です。事前に調べてきた時刻に充分間に合い、次の目的地に向かいました。

最高気温が10.9℃しか上がらなかったほど寒かったけど、私以外にも写経に来られてました。次は桜が咲く頃に来ようかと思っています。

この記事へのコメント

2025年03月26日 22:09
愛宕山に雪が…。寒い日だった事が
よく分かります。そんな外出の大変な日に
写経に出かけられた訳ですから、
これはご利益も大きいんじゃ無いでしょうか。
そう言えば、東博で今「大覚寺展」をやってますね。
驚いたのは、宸殿・蔀戸の蝉の装飾。
細工の細かさもですが、こういうところに
蝉のデザインが登場するのかとびっくりしました。
壬生里
2025年03月27日 04:54
yasuhikoさんへコメントありがとうございます。

東京国立博物館での大覚寺展、本物の宸殿襖絵見てみたかったなぁ。今年の冬の寒さは厳しかったですか、この日も寒かったです。
写経も何度かしてますが、静かに、一文字一文字書いていくと、何か心がすっきりします。
まもなく大覚寺大沢池に桜が咲き誇ります。また再訪したいですね。
2025年04月13日 12:45
少しご無沙汰しておりました。
実は、私も京都へ行ってきました。目的は、初めて京都の桜を見るために。
はい、大覚寺も行きました。大沢池の周囲の桜、素晴らしかったです。
とはいえ、「宸殿」をはじめ格式ある大きな伽藍も圧巻でした。
見応えがありました。五代堂では写経もされたのですね。
そういう時間がいいですね。
明智門は見逃してしまったと思います。
壬生里
2025年04月13日 19:53
ミクミティさんへコメントありがとうございます。

また大覚寺 大沢池の桜のレポート楽しみにしています。( ^_^)
大覚寺では6月21日(土)~8月3日(日)から正寝殿特別拝観をされるので、久しぶりに見に行くつもりです。以前は通常拝観されていたのにね。
大沢池も以前は自由に入れてました。有料にされてから、随分綺麗に苑路なんか綺麗に整備されましたが。
大覚寺は紅葉よりも桜の方が、絶対見所がありますね。