臨済宗大本山天龍寺塔頭 大亀山 宝厳院「2025年 春の特別拝観」へ
3月20日(木・祝)の最低気温0.0℃。真冬に逆戻りしたかのような大変寒かったです。3月17日(月)から「春のお彼岸」に入ったので、恒例の墓参りに。朝早く行きましたが、多くの方が墓参りに来られてました。墓参を済ませると嵐山を散策するつもりでしたが、天龍寺の境内に入って、見頃となった梅の花を見に行こうと寄り道します。

この日は冷え込んだので、愛宕山は雪が降ったようで白く染まっています。













天龍寺北側の塔頭寺院である「水摺大弁財天」から「松巌寺」に至る土塀沿いに白梅が、まさに満開でした。

拝観受付所のある「庫裏」の前まで来ました。今日は祝日のため多くの方が入って行かれます。今日は天龍寺曹源池庭園には入りません。
天龍寺の法堂から南に向かって歩き、大堰川に出るつもりです。紅葉の名所「宝厳院」は、「2025年 春の特別拝観」を3月15日(土)から開始されたので、このような看板が出ています。


宝厳院の前には「五百羅漢」があって、その回りには綺麗に梅の花が咲いてました。そして宝厳院の庭園を見てみると、梅の花が綺麗に咲いているのが見え、嵐山に行く予定を変更し、宝厳院の庭園を見て行くことに。
臨済宗大本山天龍寺塔頭 大亀山 宝厳院「2025年 春の特別拝観」は、2025年3月15日(土)~6月30日(月)、午前9時から、拝観料は700円です。別途、茶席500円、本堂拝観500円があります。
8時57分に着いたので、開門まで少し待ちました。私が待っていると1分前の8時59分に受付していただきました。
拝観料の700円と茶席500円を拝観受付所で納め庭園内に入ります。「紅葉」時には行列必至ですが、入った時は私だけでした。


拝観ルートは、時計回りなんですけど、まだ誰も居なかったので、綺麗に咲いている梅の花を撮ることにしました。

ここは出口付近のため、帰りにじっくり撮ることにして、これだけ写真を撮ってから本来の拝観ルートに戻りました。
余談ですが、この後に入って来られたのは、ほぼ外国人観光客でした。その外国人観光客は、入ったら直ぐに目に付く梅の花を見に来られ、拝観の逆ルートで巡られます。別に反対でも何にも問題はありませんが😊。

拝観ルートに戻る前に珍しい「ネコヤナギの花穂(雄花)」見つけました。


最初は「苦海」と呼ばれる小石が敷き詰められた海を見ます。こんなに空いている庭園に入るのは初めてです。

この苦海を先を争って手前にある石の舟で渡ります。奥の巨石は「鯉魚石」で「龍門瀑」を表しています。

獣たちが石の舟で渡った様子を「獣石群」で表し、対岸にある釈迦如来(三尊石で表現)のもとに説法を聞きに行く様子を表しています。


苦海を離れて苑路を進むと左手に「迎え松」と書かれた立札があります。さらに奥には「送り松」があとで見られますが、意味が・・・?。
次に苑路の右手を見ると「ラッパ水仙」が咲いてました。
その先に巨石があって立札がありますが、「草木瓜(くさぼけ)」と書いてあるので、巨石とは関係ないようです。

次に注目するのは「破岩の松」です。この不思議な松は現在、枯死してしますが、岩の割れ目から松の種が芽を吹き、成長とともに岩を砕いて樹高が10㍍近くになったと言います。


この先の苑路の両脇に、今が見頃の白色の「馬酔木(あせび)」が咲いていました。先程訪れた天龍寺の看板にも見頃の花として紹介されてましたね。
この先に茶席があって、お茶券も購入してましたが、庭園を一周してから入ります。このまま苑路を進むのは、空いているから😊。

次に巨石が見えてきました。「碧岩」(みどりいわ)です。約2億年前の海底に堆積した微生物やプランクトンが水圧で圧縮されて出来た「岩石(チャート)」です。大堰川上流の山手より産出されたようです。


碧岩を超え左手に本堂前にある「十三重塔」を撮りました。ここから見えている「本堂」は後程、寄ります。

左手(東側)を見ると非公開の「書院」があります。2015年(平成27年)8月5日の「第40回 京の夏の旅」で、一度だけ入りました。


モミジの美しさの他に、苔が輝いて見えます。そして「豊丸垣(ほうがんがき)」です。竹を利用した独特の垣根で、豊丸とは茶人の名前だそうです。

次に苑路を進むと巨石が見えて来ました。「獅子岩」です。正面から見ると獅子が吠えているように見える不思議な巨石です。


先に述べたように、非公開の「書院」です。ここから見事な紅葉を見てみたいですね。

こちらは、「獅子岩」を後ろから見ています。よく見たらライオンの尻尾に見えてきました😊。


先程、境外でみた「五百羅漢」、ここでは「嵐山羅漢」と紹介されてます。苔庭にも羅漢を見られました。

この苔生した巨石は「坐禅石」です。宝厳院は、臨済宗天龍寺派の寺院で、ここで坐禅されたのでしょうか?。


先程は、逆光で見た「豊丸垣(ほうがんがき)」です。どちらが正面かわかりませんが、綺麗に撮れました。



最初に案内したように、非公開の茶席「青嶂軒(せいしょうけん)」まで来て、綺麗な梅の花を撮るつもりが、逆行で来られて海外の方が居たのでスルーしました。最初に写真を撮って置いて良かったです。

庭園2周目は、真っ直ぐに茶席に向かいました。
茶席のある「無畏庵」は、大正時代の建物で近年修復されたようです。私は茶券を購入してましたが、茶券が無くても、ここで支払うことができます。



暖かくなってきたので、縁側でいただくことにします。海外の方は、このとき全てスルーされてました。
菓子は「鼓月」さんの落雁です。何度かいただいてますが、相変わらず美味しいです。



お菓子は縁側でいただきましたが、部屋の中に入ってみました。こちらは日本国歌で知られる「さざれ石」でした。
花粉症が酷いので、早々にマスクして9時17分に出ました。結局誰も来られ無かったです。ここを出たら本堂に行ってみます。

綺麗に咲いている「馬酔木(あせび)」を見て「無礙光堂(むげこうどう)」の前を通ります。
そして、こちらが「本堂」です。ご本尊は十一面観音菩薩、脇仏には三十三体の観音菩薩、足利尊氏が信仰したと寺伝にある地蔵菩薩像が祀られています。



宝厳院では「本堂」に入るのに、別途500円が要ります。襖絵は、「風河燦燦三三自在」で、田村能里子画伯筆の作品です。
今日も本堂には入りません。こちらは、本堂前にあった「亀石」です。
本堂前まで来たので、ここから出口に向かいます。庭園内も、そこそこ人が増えて来たので。

本堂から茶席前を通って、再び苑路に戻り、出口に向かいます。
出口にある「表門」の前に授与所があつて寄って行くことに。
ご住職直筆を印刷にした「切り絵御朱印」がありました。ここでは直書きは無いとのことです。



帰りに「紅葉のトンネル」に寄りました。紅葉時には、ここを通り抜けます。こんなに誰も居ないのは紅葉時には皆無です😊。
9時30分頃に宝厳院の庭園を出ました。紅葉は見事ですが、桜も少しだけあります。次は紅葉ですね。
この日の最高気温は11.5℃でした。厚着で来たので汗ばんだので、今日はここだけで帰りました。






















臨済宗大本山天龍寺塔頭 大亀山 宝厳院「2025年 春の特別拝観」は、2025年3月15日(土)~6月30日(月)、午前9時から、拝観料は700円です。別途、茶席500円、本堂拝観500円があります。

拝観料の700円と茶席500円を拝観受付所で納め庭園内に入ります。「紅葉」時には行列必至ですが、入った時は私だけでした。





余談ですが、この後に入って来られたのは、ほぼ外国人観光客でした。その外国人観光客は、入ったら直ぐに目に付く梅の花を見に来られ、拝観の逆ルートで巡られます。別に反対でも何にも問題はありませんが😊。
















































































この日の最高気温は11.5℃でした。厚着で来たので汗ばんだので、今日はここだけで帰りました。
この記事へのコメント
塔頭寺院もたくさんあるし、そのお寺が
それぞれ立派なお庭を持っていて、
びっくりさせられます。宝厳院のお庭は
広々として気持ちがいいし、梅の花もきれいですね。
最初に御覧になった道沿いの白梅も
素晴らしいと思いました。
宝厳院は、圧倒的に紅葉が綺麗です。素晴らしい紅葉で、その時期には大変な混雑で、行列必至です。
春の特別公開では新緑がメインでしょう、紅葉時ほどは混みません。
ゆっくり綺麗な庭園を観賞できるのが良いです。