織田信長が父織田信秀のため追善菩提のため建立した大徳寺 黄梅院「春の特別公開」へ
大徳寺 瑞峯院の次に向かったのが、京都春秋が主催の大徳寺 黄梅院「春の特別公開」に行きました。以前の黄梅院は通常非公開でしたが、2020年(令和2年)9月頃から寺独自で公開を始められています。この時より、門を入ってからの撮影禁止も解禁されました。ただ、京都春秋んが主催の特別公開時には、撮影禁止とされてましたが、今回、特別公開の3月28日(金)~5月18日(日)について、撮影禁止を解除されました。寺独自開催では解禁されていたので、遅かったかもです😊。
大徳寺 黄梅院には、特別公開された2006年(平成18年)4月25日と、寺独自公開を始められた2020年(令和2年)9月15日(火)、2023年(令和5年)2月28日(火)に来ているので、この日で4回目の訪問となります。
この日、来たのは理由があって、4月30日(水)にNHK京都「京いちにち」で、黄梅院のことを紹介されたからです。庭園デザイナーの烏賀陽百合さんに庭園鑑賞のポイントを教えて貰ったから。最近でも2回来てましたが、庭園の見方が大変参考になりましたね、それを確かめに来たわわけです。それに撮影も許可されたのが大きいです。庭園鑑賞のポイントを教えて貰ったのを後程紹介します。


9時56分に「表門」前に着いてしまいました。大仙院と同様に、門は開いてますが結界があって入れません。

表門前の看板には、今回解禁された撮影について静止画像はOKですが、動画はNGとありました。私は動画を撮らないので問題ありません。

ここは10時過ぎに結界を外されました。表門を入ると青モミジが綺麗でした。次の門を入ると正面に拝観受付所までがあります。
そこで、拝観料1400円を納めます。ここに来て、黄梅院と興臨院の共通券を購入することにしました。共通券なら、それぞれ100円安くするのでお得感から。ただ受付所に張り紙があって「この日は法務のため本堂内の襖絵はご覧いただけません」と。襖絵残念ですが庭園を見に来たので良いかなぁ😊。

拝観料納めて最初に見るのは数寄屋建築の「向春庵(こうしゅんあん)」です。ここから長い参道を通って上がることになります。
「向春庵(こうしゅんあん)」は、5畳半小間仕立ての茶室「鳳來庵(ほうらいあん)」や、立礼席とよばれる椅子式の茶室「關庵(かんあん)」のほか、20畳の広間「玄徳軒」を有する数寄屋建築です。また、回廊で小間の茶室「一枝庵」とつながります。


綺麗な青モミジを見ながら、長い参道を歩いて行きます。前途した茶室「向春庵」、「鳳來庵」、「關庵」、「玄徳軒」は内部で続いているので、外からは分かりません。

靴を下駄箱に預け、長い廊下を庭伝いに歩いて行くと、立礼式茶室「不識庵」に入ります。
立礼式茶室「不識庵」から見た茶室「一枝庵」です。こちらも非公開で入れません。

茶室「一枝庵」は、一畳台目向板・半板入りの小間席だそうです。膝をつきあわせて茶を楽しむ一客一亭の茶室のようです。


最初に見る庭は、「直中庭(じきちゅうてい)」といいます。直中庭は、千利休が豊臣秀吉の要請で造ったとされます。



この直中庭には、池があって瓢箪の形になっています。瓢箪は秀吉の馬印でした。この池には本来水が入ってません。元々水を入れない「枯れ池」ですが、昨日雨が降ったので、少し水が溜まってました。

次に烏賀陽百合さんに教えて貰ったポイントで、加藤清正が朝鮮から持ち帰った「寄せ灯籠」で、異なる石のパーツを集めて作った灯籠です。
「直中庭」の青モミジが美しいです。新緑の青々しい緑が青空に映えます。ここは特別公開でガイドさんが居ます。

直中庭に面した、書院「自休軒(じきゅうけん)」です。この写真はガイドさんに教えて貰った金具です。こちらも瓢箪型でした。


次に書院「自休軒(じきゅうけん)」から「本堂」に移動します。渡り廊下を通りましたが、そこにも箱庭が。白砂に砂紋が描かれてました。そして本堂へ。
本堂の前に広がる白河砂と苔のお庭は「破頭庭(はとうてい」といいます。あとで詳しく見て行きます。
本堂に行くと、受付に書いてあったように、「礼の間(らいのま)」で襖絵は「芦雁図」(雲谷等顔)、「檀那の間」で襖絵は「西湖図」(雲谷等顔)は、閉まってます。見られないのは残念ですが。ただ「室中の間」は開いてました。
「室中の間」です。襖絵は、こちらも水墨壁画で、作者は雲谷等顔(うんこくとうがん)で「竹林七賢図(ちくりんのしちけんず)」でした。 ご本尊は釈迦如来です。
本堂の前に広がる白河砂と苔の庭は「破頭庭(はとうてい)」です。「白河砂(海)」と「苔(陸地)」の直線的な構成です。
中央の大きな石は「聴聞石(ちょうもんせき)」といって、「観音菩薩」と「勢至菩薩」を表しているという。何故、聴聞石というかは、本堂に祀られているお釈迦様の説法を聞いているというお姿を表しているから😊。
この「破頭庭(はとうてい)」の端に扇形の砂の文様があります。それは向から水の出口があって、水が大海に流れ込む注ぎ口になっている様子を表しています。
では、この水は何処から流れくるのか?。その水源を辿って行きます。
次に案内では、お隣の「庫裏」(重文)に入りますが、その前に本堂と庫裏の間にあったのが「閑坐庭(かんざてい)」です。渡り廊下から南側を見ています。
「閑坐庭(かんざてい)」の渡り廊下から見て北側です。こちらの石に注目します。
本堂前の水の流れを辿ると、「閑坐庭 」に出て、こちらも水の流れを表してて、舟を表している「舟石」があります。
さらに奥に行くと「作仏庭(さぶつてい)」があって、奥には「青石」二石で滝を表しています。この滝組石から水が流れ出てて?。
水は石橋の下を通り、「閑坐庭」を通り、向こうの「破頭庭」の大海にそそがれて行きます。「生々流転」あらゆるものは絶えず生まれては変化していく お庭全体で禅の教えを表しているですね。
「作仏庭(さぶつてい)」は後で見ることにし、順路通りに次は「庫裏」に入ります。

雄大な「庫裏」は、重要文化財に指定されています。切妻造板葺で、「火番寮」「典座(てんぞ)寮」「納所(なっしょ)寮」「知客寮」「旦過(たんか)寮」とそれぞれの宿舎になってますが、部屋は開いて無かったです。


「典座(てんぞ)寮」だけ開いていて、「内裏雛」が飾ってありました。2014年(平成26年)に贈られたとありました。
竈ですね、京都では「おくどさん」といいます。子供の頃には我が家にはありました。使って無かったけど😊。

「庫裏」から出ると、そこには、先程の「舟石」がありました。今日は、大仙院でも「舟石」見ましたね。次に本堂の北側に出ます。

本堂北側の前庭にある枯山水の「作仏庭」に再び来ました。この庭園の北東に滝を表す立石を配し、南に流れる小舟を浮かべ、本堂前の「破頭庭」へと連なる作りとなっているわけです。
「本堂」の北側の部屋は「書院の間」でけ開いてました。住持が書見・書簡文筆などに使用した部屋のようです。この特別公開では開いている部屋は少なかったです。

本堂の北側に対面には、茶室「東禅軒(とうぜんけん)」がありますが、こちらは非公開です。

「作仏庭(さぶつてい)」も白砂と苔が綺麗です。本堂の北側にある「眠蔵」や「衣鉢の間(えはつのま)」は開いて無かったです。
次に書院「自休軒(じきゅうけん)」の裏手を見て行きます。先程は「自休軒」から「直中庭(じきちゅうてい)」を見ていました。

この部屋は「水屋(みずや)」で、茶の支度はここでします。この昨夢軒の水屋は東側の襖の奥にあり、丸炉、水屋が備えられています。
こちらが、千利休の茶道の師である武野紹鷗(たけのじょうおう)好み茶室「昨夢軒(さくむけん)」ですがフラッシュ作動しなかったので暗いです😢。元は独立した建物で境内東南側にあり、書院建立時に移築されたという。この茶室には躙口もなく、このような様式を囲え込み式と言われています。
昨夢軒の東側の部屋です。入室はできませんが外から良く見えました。





書院「自休軒(じきゅうけん)」の裏手を見て「直中庭(じきちゅうてい)」に出て来ました。後は、元来た所に戻るだけです。


帰りも立礼式茶室「不識庵」を通ります。帰りは「不識庵」の扁額を見ることができます。

この門から書院「自休軒(じきゅうけん)」と「本堂」との間にある「中庭」が見えています。




行きのとき、スルーした重要文化財に指定されている「唐門」を忘れずに撮っておきました。建立は本堂と同時期だそうです。
先程、内部に入っていた「庫裏」を外から撮りました。外から見ても雄大です。
行きにスルーした表門の前にある石標です。右から、「萬松院殿 織田信秀公霊所」「洞春寺殿 毛利元就公家一門霊所」「小早川隆景卿墓所」「蒲生氏郷公墓地」と読み取れました。
10時24分に「表門」から出て行きました。次は共通券を購入した興臨院に向かいました。
ここは、結構多くの方が来られてましたし、外国人観光客の皆さんの姿も見えました。ガイドは日本語だけだと思いますが😊。
大徳寺 黄梅院には、特別公開された2006年(平成18年)4月25日と、寺独自公開を始められた2020年(令和2年)9月15日(火)、2023年(令和5年)2月28日(火)に来ているので、この日で4回目の訪問となります。
この日、来たのは理由があって、4月30日(水)にNHK京都「京いちにち」で、黄梅院のことを紹介されたからです。庭園デザイナーの烏賀陽百合さんに庭園鑑賞のポイントを教えて貰ったから。最近でも2回来てましたが、庭園の見方が大変参考になりましたね、それを確かめに来たわわけです。それに撮影も許可されたのが大きいです。庭園鑑賞のポイントを教えて貰ったのを後程紹介します。







そこで、拝観料1400円を納めます。ここに来て、黄梅院と興臨院の共通券を購入することにしました。共通券なら、それぞれ100円安くするのでお得感から。ただ受付所に張り紙があって「この日は法務のため本堂内の襖絵はご覧いただけません」と。襖絵残念ですが庭園を見に来たので良いかなぁ😊。


「向春庵(こうしゅんあん)」は、5畳半小間仕立ての茶室「鳳來庵(ほうらいあん)」や、立礼席とよばれる椅子式の茶室「關庵(かんあん)」のほか、20畳の広間「玄徳軒」を有する数寄屋建築です。また、回廊で小間の茶室「一枝庵」とつながります。
























本堂に行くと、受付に書いてあったように、「礼の間(らいのま)」で襖絵は「芦雁図」(雲谷等顔)、「檀那の間」で襖絵は「西湖図」(雲谷等顔)は、閉まってます。見られないのは残念ですが。ただ「室中の間」は開いてました。




では、この水は何処から流れくるのか?。その水源を辿って行きます。





「作仏庭(さぶつてい)」は後で見ることにし、順路通りに次は「庫裏」に入ります。







































ここは、結構多くの方が来られてましたし、外国人観光客の皆さんの姿も見えました。ガイドは日本語だけだと思いますが😊。
この記事へのコメント
撮影もできるようになったんですか。
どうりでここは記憶にないなと思いました。
織田信長が父の追善菩提のために
建立したという塔頭だけあって、
秀吉ゆかりのひょうたん形の枯れ池のある
千利休が手がけた庭があったり、信長亡き後も、
その後継者たちに大切にされて来た事が、
とてもよく分かるように思いました。
青モミジの美しさも印象的です。
黄梅院は、春と秋に特別公開されてて、今回から写真撮影を解禁されました。と言っても、それ以外は寺独自拝観をされてて、そのときは自由に写真撮ることができます。
それで撮影禁止も解放されたのでしょう。
見所が庭園や、今回は見られなかった襖絵など、ここでは時間たっぷりにゆったりと拝観したいものです。