第50回記念「京の夏の旅」先斗町歌舞練場へ

現在上映中の話題作、映画「国宝」が邦画実写歴代2位の快挙と大ヒットしてるようですが、私自身は見てません。上映時間の3時間がネックで、テレビで見られるまで我慢するつもりです😊。その国宝のロケ地として使用されたのが、先斗町のランドマークである先斗町歌舞練場です。

第50回記念京の夏の旅」で初公開されたのが先斗町歌舞練場でした。7月14日(月)から公開が始まって、9月30日(火)まで特別公開されたんですが、本当は直ぐにでも行きたかったですが、今年の夏の猛暑に負けて、なかなか行けてませんでした。涼しくなるのを待ってと思ってところ、長期予報では10月まで暑いらしいです。涼しくなるのを諦めて、9月10日(水)に行くことにし、熱中症に気をつけ行ってきました。参考までに、この日は熱中症警戒アラートは出てませんでした。

9月10日(水)の天気予報は、最高気温が34℃と、猛暑日が解放されるようでした。降水確率は午前30%、午後60%と雨が降りそうで、それで気温も押さえられるのでしょう、しかし、最低気温が26.3℃もあって、朝から暑かったです。9月も10日になったのに、まだまだ暑い日が続くなんて異常な猛暑が終わる気配が無いのがウンザリです😒。

先斗町歌舞練場は、三条京阪から歩いて5分程度です。三条京阪まで市バス1本で行けないことは無かったですが、時間がかかるので乗り換えを選択。市バスと地下鉄を乗り継いで京都市営地下鉄三条京阪駅まで行きました。

余談ですが、京都市営地下鉄が「三条京阪」、京阪電鉄が「三条」なんですね、外国人観光客の間違いが特に多いそうです。私は、京阪三条で外国人の方に銀閣寺の行き方を聞かれました。三条から出町柳まで行き市バスに乗り換えかなぁと思いましたが、英語話せないので・・・😊。

IMG_6329.jpg地下鉄三条京阪駅を降りて地上に上がり鴨川に架かる三条大橋を渡ります。すると前方に先斗町歌舞練場が見えています。ズームで撮って見ると・・・。

IMG_6330.jpgあとでガイドさんから話しを聞く、先斗町歌舞練場の屋根に「蘭陵王(らんりょうおう)」が4つ見えてました。全部で5つあるそうですが、この時は知らなかったことです。

「蘭陵王(らんりょうおう)」のことは、後程詳しく紹介します。

IMG_6331.jpgずっと以前、通勤で三条大橋を渡ってました。そのときは「スターバックス コーヒー 京都三条大橋店」は無かったですね。

IMG_6332.jpg三条大橋を渡りきると「弥次さん、喜多さん像」がありました。私が通勤時には、こちらも無かったです。

IMG_6333.jpgここから東の方を見ると、五山の送り火の一つである「如意ヶ嶽の大の文字」と、「将軍塚青龍殿大舞台」が見えました。

IMG_6334.jpg9時55分に「先斗町歌舞練場」に着きました。話題の「国宝」のロケ地で、連日多くの方が来られているとX(旧Twitter)で発信されてました。

IMG_6335.jpg映画を見て来られているのでしょう、私で3組目でしたが、人数は多かったように思います。

拝観料は800円。スタンプラリーの用紙にスタンプを押して貰い中に入りますが、写真撮影の有無について聞きました。「写真は何処を撮って貰ってもOKですが、芸妓・舞妓の写真はNGです」と。ここは芸舞妓さんの学校でもあるので、少なく見ても数名が、出入りされてました。もちろん写真は撮ってません。

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これでスタンプ2個貯まりました。これから何処に行くか考えます。「東本願寺 渉成園 燕申堂」と「先斗町歌舞練場」の分です。

IMG_6339.jpg受付を済ませて、最初に撮った写真です。この階段のタイルについては最後に説明を受けました。それは最後に😊。

IMG_6341a.jpgIMG_6343.jpg遅くなりましたが、外が暑かったので、一歩中に入るとエアコンが効いて涼しかったです。汗がいっぺんに引きました。

10時5分ぐらいでしょうか、ガイドさんの話しが始まりました。ここはツアー形式での案内となります。この時間から後に来られた方は、次の回で案内となりました。

先斗町のランドマークである和洋折衷の劇場建築の先斗町歌舞練場。1872年(明治5年)、京都博覧会で初演されて以来150年以上続く芸妓さんや舞妓さんによる「鴨川おどり」は、現在も続いている。設計者は、大阪松竹座や東京劇場などを手がけ、劇場建築の名手といわれた木村得三郎(きむらとくさぶろう)で1927年(昭和2年)に完成した。外壁の上部は西洋風のスクラッチタイル、下部は日本の土蔵などで使われる「なまこ壁」のようなデザインで、屋根には「蘭陵王(らんりょうおう)」の舞楽面をかたどった鬼瓦が据えられている。

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最初に案内されたのが、現在も絶賛上映中の映画「国宝」の話しでした。評判なんで見に行きたいですが、前途したとおり3時間は無理ですね。

この1階ロビーで、国宝の撮影がされたようです。劇中では、大阪にある「浪花座」として登場するみたいで、ここの椅子は撤去され、横浜流星さん高畑充希さんがここで撮影されたようです。この柱で横浜流星さんが座ってと話されてましたが、私は見てないので。

IMG_6345.jpgIMG_6346.jpg次に舞妓と芸妓の違いの案内がありました。可愛い髪飾りを付けているのが舞妓、質素な髪飾りを付けているのが芸妓だそうです。

この着物は、舞妓が着るもので、振り袖になっています。色は違いますが柄は同じです。次に客室に入り椅子に座って話しを聞きます。

IMG_6348.jpgIMG_6347.jpgIMG_6352.jpg次の公演の準備のため緞帳は下がったままです。ここで先斗町や先斗町歌舞練場の歴史を聞きました。

先斗町の歴史について、京都市中京区に位置し、鴨川と木屋町通の間にある花街。もともとは鴨川の州で、当時の鴨川の西岸は、現在の京極通りあたりだったと言われている。江戸幕府4代将軍徳川家綱によって、護岸工事で埋立てられ当時の先斗町通りは、新河原町通と呼ばれていた。この頃角倉了以による運河開削により高瀬川がこの地にできたあと、水茶屋が初めてもうけられたのは1712年(正徳2年)の頃といわれ、初めは大坂から物資を高瀬川で上り下りする高瀬舟の船頭や旅客目当ての旅籠屋が茶立女を置いていた。1859年(安政6年)になって芸者嫁業の公許が下り、花街としての花を開かせた。1872年(明治5年)に「鴨川おどり」が初演されて以来、先斗町は祇園と並ぶ花街として有名となった。先斗町通りは、鴨川の西、約450㍍の南北の路地。東西の路地が30本、飲食店が350店もある。

IMG_6356.jpgIMG_6357.jpgIMG_6359.jpgIMG_6360.jpgIMG_6362.jpg1927年(昭和2年)に鉄筋コンクリートの洋風建築となったのは、当時のコンクリートが粗悪で、雨漏りのため鉄筋が錆びるとの問題があって、防水のため、タイルを貼ったそうです。それで、屋根から側面にタイルで覆ったみたいですね。

当時は、板敷きに座布団を敷いて座ったていたと、1953年(昭和28年)に現在の椅子席の姿になったとか。今日は舞台は緞帳が下がって見られませんが、ここの廻り舞台は手動だそうで、大人4人で回すようです😊。ツアー形式のため、ここには戻らないので、ガイドさんから写真は忘れずに撮っておいて案内があったので、皆さん写真撮りまくられてました。私もです😊。次に向かって右側の階段から2階へ上がります。

IMG_6363.jpgIMG_6365.jpgIMG_6367.jpg客席は約500、毎年5月1日~24日まで「鴨川おどり」が行われ、芸妓・舞妓が舞う。2階の桟敷の前方には、靴を前に置き、足を伸ばして観劇します。ただ、この桟敷は一般の方は取れないそうです。

IMG_6368.jpgIMG_6369.jpg2階には「楽屋」があって、本当は見学コースに入ってましたが、芸舞妓さんが三味線の練習をされていたので、見学できませんでした。残念。

IMG_6370.jpg3階へ階段を上って来ました。3階から4階は芸舞妓さんが練習されるところで普段は立ち入ることができません。

IMG_6381.jpgIMG_6373.jpgこの3階でも、国宝の撮影があったようです。映画の説明されたが見ていないので。この先が撮影現場だったようです。

IMG_6371.jpgIMG_6372.jpgIMG_6374.jpg最初、三条大橋から見ていた「蘭陵王(らんりょうおう)」の舞楽面をかたどった鬼瓦を裏から見ています。帰りに正面から見てみます。

この鬼瓦もタイル制だそうです。両方に鼓を持っているのも特徴ですね。先斗町の繁栄を祈念して守り神として据えてあるそうです。

IMG_6382.jpgIMG_6380.jpgIMG_6377.jpg4階への階段です。4階の公開はありませんでした。案内では茶席があるようですね。

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案内が終わると、1964年(昭和39年)製の16人乗れるエレベーターで降りるか、階段で1階まで降ります。

IMG_6386.jpg最後に前途したとおり入口にあった階段のタイルについて案内がありました。

建設当時からあるタイルで、一つだけ絵柄が逆になってて、未完成となっています。完璧に造ると後は朽ちる一方のため、不完全に仕上げているそうで、修練の場、芸の道に完成はない、芸舞妓は芸に励むようにとの思いだそうです。
 
これで案内が終わりました。あとは自由です。ただ館内を自由に見て回ることはできません。1階のロビーやテラスは自由に見て回れるので撮りに行きました。次の案内は何時か知りませんが、ざっと20名ぐらいの人が待たれてました。

IMG_6340.jpgIMG_6384.jpgIMG_6385.jpg1階ロビーにあるタイルです。当時のままの意匠が、そのまま残っています。

IMG_6387.jpgIMG_6388.jpgIMG_6389.jpg1階ロビー奥にあるテラスに出ました。1歩でると暑さが襲ってきます。あまりにも暑いので、直ぐに退散しました😊。

IMG_6390a.jpgIMG_6391.jpgIMG_6392.jpg10時44分に先斗町歌舞練場を出ました。館内はエアコンが効いて涼しかったのに、風も無く暑いです。

IMG_6393.jpgもし9月中に時間的な余裕があれば、再訪しても良いかなぁと思いました。映画「国宝」は、多分行かないです。

IMG_6394a.jpgここを出て「蘭陵王(らんりょうおう)」を真っ先に撮りました。視力の良い私でも、肉眼では表情まで見えないです。

IMG_6399.jpgIMG_6398.jpg行きは地下鉄三条京阪駅から来ましたが、帰りは市バスで帰ります。それで久しぶりに、ここから先斗町通りを歩きます。

IMG_6401.jpgこの先斗町には飲食店が350店もありますが、利用したのは2013年(平成25年)8月23日(金)に「先斗町 かっぱ寿司 鴨川納涼床」に行ってから、ここの店に入ってません。

IMG_6402.jpgこの時間でしょうか歩いている人は少ないです。ほぼ海外の方のように思えました。1組だけかなぁ日本語を聞いたのは😊。

IMG_6403.jpgここは以前「四条河原町阪急(阪急百貨店)」があって、2010年(平成22年)8月に閉店。そのあと「京都マルイ」が、入ったが2020年(令和3年)5月に閉店。現在は商業施設「京都河原町ガーデン」となっている。当初の予定では、ここのレストラン街で食事をしてから帰るつもりでした。

IMG_6404.jpgこちはら「高島屋 京都店」です。この暑さでバテて食欲が無くなったので、デパ地下で買い物して帰ることにしました。

IMG_6405.jpg四条河原町から阪急に乗って、烏丸へ。バスの時間が早かったので、暫く座って待ってました。外は暑いので😊。

この日の新聞報道で、こんな記事が出てました。猛烈な暑さが続く京都市は10日(水)、最高気温が35・3℃に達して今年59回目の猛暑日となり、日本国内の全観測点で史上初めて、年間猛暑日と熱帯夜数が「59ー62」となり、ともに60日を超える「暑さの60ー60」に王手となりました。他の観測点は、大分県日田市が全国で史上初めて年間猛暑日数60日に達しているが、熱帯夜数は20日。大阪市や名古屋市は熱帯夜数60日を超えているが、猛暑日数は44日と50日。暑さで知られる埼玉県熊谷市や群馬県桐生市なども「60ー60」に10日以上少なく、大台に届く可能性は低い。いかに京都市が暑いのか分かります。要因は、太平洋高気圧とチベット高気圧に覆われて好天が続き、暖気も流入。長期的な地球温暖化の影響もあり、記録的な猛暑となっている。このあと、9月15日(月・祝)と16日(火)の京都市の予想最高気温は35℃で、到達の可能性があるみたいですが結果は・・・。

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