開花まで数百年かかる「観峯玉(かんぽうぎょく)」が咲いた京都府立植物園 観覧温室へ

この日、京都府立植物園に来たのは、9月24日(水)に、NHK京都京いちにち」で放送された映像を見たからです。この花は、観峯玉(かんぽうぎょく)といい、メキシコのバハ・カリフォルニア州の荒涼とした乾燥地が原産、フーキエリア科の植物です。テレビでは以下のとおり紹介されました。

京都府立植物園では30年前から温室で栽培し、6株のうち1株が8月下旬から蕾が突然膨らみだし、9月17日に開花を確認しました。観峯玉(かんぽうぎょく)は成長が極めて遅く、花が咲くまで数百年かかると言われています。植物園によると、今回開花した株は樹齢100年に満たないとみられるものの観峯玉(かんぽうぎょく)の生育については謎が多く観峯玉(かんぽうぎょく)の開花を日本で確認したのは初めてのこと。植物園の話しでは「咲いていることに価値があるの植物なので是非観察して貰ったら」と話されてました。観峯玉(かんぽうぎょく)の花は、9月下旬まで見られそうだということです。

IMG_6727.jpgこの日は、観覧温室前に人が多くて、写真が使えないので、9月20日(土)に行ったときのものを使いました。

令和7年4月1日より京都府立植物園の入園料が改定され、入園料が200円から500円に。そのため、従来観覧温室に入るのに200円必要だったのが込みになりました。年間パスポートも、改定後は込みになったので、入口で料金を払うことはありません。

IMG_7448.jpg観峯玉を真っ先に見たいけど、私は急がずゆっくり見て行きます。最初の「ジャングル室」から見て回ります。

IMG_7324.jpg最初に咲いている花を見つけたのは、ベネズエラ原産の「メガスケパスマ エリスロクラミス」(キツネノマゴ科)です。

IMG_7326.jpgIMG_7327.jpg原産地が西インド諸島、マレー半島の「ベニヒモノキ」(トウダイグサ科)。紅色をした紐のような花を咲かせるので、この和名がつれられたとされている。

IMG_7330.jpgIMG_7332.jpgIMG_7334.jpgここにも「熱帯スイレン」がありました。案内では、午前中に咲き始め、夕方に閉じる「昼咲き性」と、夕方から咲き始め、朝には閉じる「夜咲き性」があるとか。

IMG_7336.jpgこちらは南米北部、西インド諸島原産の「アフェランドラ アルボレア」(キツネノマゴ科)です。赤橙色からオレンジ色の筒状の花が花茎から突き出して鮮やかで炎のように咲くのが特徴。

IMG_7339.jpg案内に「ペリカンバナ」と書いてありました。植物園最大級の花だそうです。花の基部の筒状になった部分が楽器のサクソフォンにように曲がり、ペリカンに似ているそうですが、もう終わってますね。

IMG_7343.jpg熱帯アメリカ原産の「アンスリウム(スウィートドリーム)」(サトイモ科)も綺麗に咲いています。

IMG_7346.jpg
IMG_7347.jpg
案内には、世界一大きい「タケノコ」(多分)と書いてあります。東南アジア・中国南部原産の「大麻竹(ダイマチク)」ですね。日本では温室に植栽されています。

IMG_7351.jpg
こちらは「トックリヤシ」です。ヤシ科の植物の中でも、幹の根元がトックリ状に大きく膨らむことから名づけられた。

IMG_7349.jpg
こちらは「トックリヤシモドキ」です。先のトックリヤシに対し、トックリヤシモドキは根本が膨らみません。

IMG_7353.jpg
マダガスカル島原産の「ホウオウボク」(マメ科)。世界の3大名花の一つで、熱帯・亜熱帯の地域で広く栽培されていている豪華な花を咲かせるそうです。

IMG_7355.jpgIMG_7357.jpg先を急ぎたいけど、ゆっくり見て行きます。熱帯アメリカ、ギニア原産の「ノランテア グイアネンシス」で、長さ40㌢ほどの花序に、朱紅色した美しい花を咲かせます。

IMG_7359.jpgタンザニア、ザンジバル島原産の「フウリンブッソウゲ」(アオイ科)。花弁が深く裂けて反り返り、長く伸びた雄しべが特徴。風鈴の様な花弁が和名の由来だそうです。

IMG_7361.jpgイクソラ(サマーフレッシュ)」(アカ科科)。花は赤色で直径2~3cmで数十輪がまとまって半円状に咲きます。

IMG_7364.jpgここで「ジャングル室」は終わりです。次に「熱帯有用作物室」に入ります。

IMG_7365.jpgIMG_7366.jpg入ると手前が「バナナ」ですが、実が見当たりません。こちらは「トゲバンレイシ」です。赤道を中心に熱帯低地に広く分布しているようです。ドリアンに似てますが、果汁は酸っぱく、リンゴ・パイナップル・バナナを合わせたような味と香りのようです。

IMG_7368.jpgIMG_7369.jpg「熱帯有用作物室」の次は、「冷房室」です。涼しくなったので、開けて入っても涼しさは感じません。

IMG_7370.jpgIMG_7371.jpg次の「砂漠サバンナ室」がお目当ての部屋だったので、ここはあっさり通過しました。

IMG_7372.jpgIMG_7373.jpg砂漠サバンナ室」に入ると、手前のサボテンは何度も見ているので通過です。観峯玉の場所は、テレビで分かっています。

IMG_7377.jpgやっぱり予想どおり、観峯玉の前に4名ほどの人が居ました。テレビで見ていて花は小さいようでしたが、その通りでした。それでズームして撮ってみます。

IMG_7374.jpgIMG_7376.jpgIMG_7378.jpgこれが観峯玉(かんぽうぎょく)の花です。滅多に見ることができないので、しっかり写真を撮っておきました。もう二度と見られないでしょう。

観峯玉(かんぽうぎょく)は、フーキエリア科で、メキシコ バハ・カリフォルニア半島が原産地。原産地は年間降水量が300㍉に満たないとても乾燥した気候の地域で、乾燥地に特化した固有の植物が多く見られる。観峯玉(かんぽうぎょく)は原産地でみられる植物の中でも一風変わった外観をしており、15㍍にもなるその姿は、茨の生えた電柱のようにも見える。きわめて成長の遅い直物で、1年で数㌢伸びるか伸びないかという程度で、かつ春と秋のそれぞれ数週間しか成長しません。花期は夏ですが、成長か遅いため、花が咲くまでに数百年かかるとも言われている。

IMG_7380.jpgIMG_7381.jpg観峯玉(かんぽうぎょく)目当てに来られる人が多く、私は早々に離れました。次に見たのは「キソウテンガイ」です。

砂漠の過酷な環境に耐えて寿命が1000年だとか。1973年(昭和48年)1月にアンゴラの植物園から種子を導入。1992年(平成4年)7月に国内で初めて開花を確認したそうです。

IMG_7383.jpgマダガスカルの乾燥地域に起源を持つ「ユーフォルビア ゲラルディー」(トウダイグサ科)が咲いていたので撮りました。

IMG_7385.jpg原産地は、メキシコ南部~グアテマラ。「旋風麒麟(センプウキリン)」(トウダイグサ科)。原産地は乾燥した落葉樹林帯の岩場に自生する灌木だそうです。

IMG_7387.jpg原産地は、モザンビーク南部~南アフリカの「アデニウム スワジクム」(キョウチクトウ科)。自生する肥大化した塊根部が特徴の珍しい品種だそうです。

IMG_7389.jpg
こちらは花は咲いてませんがネーミングが面白かったので撮りました。「アアソウカイ」(キョウチクトウ科)。マダガスカル島南西部の乾燥地域が原産で、高さは8㍍にもなります。和名では「亜阿相界」と書き、アジア(亜細亜)とアフリカ(阿弗利加)の植物相の接点であることに由来する。

IMG_7391.jpg次が久しぶりに入れることになった「昼夜逆転室」です。

IMG_7395.jpg東南アジアから太平洋諸島原産の「サガリバナ」(サガリバナ科)です。日本では奄美大島以南にしか自生してないようです。

IMG_7393.jpgIMG_7399.jpgドラゴンフルーツ」(サボテン科)。夜に開花する白く大きな一輪の花で、月下美人に似ており、甘く爽やかな香りがするそうです。

IMG_7397.jpg熱帯アメリカ原産の「ヨルガオ」(ヒルガオ科)は、寒さに弱く、日本の気温では冬は越せないそうです。

IMG_7419.jpg次の部屋は「高山植物室」です。ここは夏場でも涼しいです。ここで暫く休憩します😊。

IMG_7404.jpg暫く休憩したら先に入ってた人らが出て行かれたので、ここでもゆっくり見て行きます。先ずは「サギソウ」(ラン科)から。亜熱帯~温暖帯の湿地が原産地。環境省が準絶滅危惧種に指定していしているようです。

IMG_7407.jpgこのエリアには、北海道の絶滅危惧種が植えられています。危険分散を目的として、2020年(令和2年)に北海道大学植物園から移譲されたようです。

IMG_7411.jpgアルプス・ピレネー原産の高山植物でしょう、「ゲンチアナチャボリンドウ(チャボリンドウ)」(リンドウ科)です。

IMG_7413.jpgワスレナグサ」(ムラサキ科)。原産地では多年草ですが、暑さに弱く、寒冷地を除き、花後に枯れるので、日本では一年草として扱われています。

IMG_7415.jpgこちらは食虫植物ですね。「ダーリングトニア カリフォルニカ」(サラセニア科)。筒状の葉の先端が丸く膨らみ、下側に口が開き捕食するようです。

IMG_7417.jpgウスユキソウ属に属する高山植物1種(キク科)のようです。北海道から九州までの比較的標高の高い山地に見られます。

IMG_7421.jpgムシトリスミレ」(タヌキモ科)。北海道・本州近畿以北・四国の高山、千島列島~北太平洋全域に生息。こちらは以前、家で栽培してました。

IMG_7423.jpg次に「ラン・アナナス室」に入ると、涼しい所から蒸し暑い所に入ったので、眼鏡が曇って・・・。

私は、年の割には視力が良いんですが、夏場は紫外線が強いので、UVカットの眼鏡をかけています。これが話しに聞く、眼鏡曇りかと実感しました😊。

IMG_7425.jpgこのエリアに入って最初の花は、コロンビア~エクアドル原産の「グズマニア(リングラタ・カルディナリス)」(パイナップ科)です。

IMG_7428.jpgこちらは「グズマニア(アマランサ)」(パイナップ科)でした。眼鏡が曇っていたので、写真が撮れたかどうか不安でしたが・・・。

IMG_7430.jpg原産地が熱帯アメリカの「ホヘンベルギア ステラタ」(パイナップル科)。花茎を伸ばし、節ごとに赤い苞が集まってごつごつしたかたまりになり、それぞれの苞の中から紫色の花を咲かせます。

IMG_7432.jpgIMG_7435.jpg蒸し蒸ししたなかを歩いていくと、次に咲いていたのは、ブラジル南東部原産の「エクメア ファスキアタ」(パイナップ科)でした。

IMG_7438.jpgIMG_7439.jpgラン科の「カトリアンテ ファビンギアナ(ミカゲ)」で園芸品種(属間交雑種)です。

IMG_7441.jpgIMG_7442.jpgIMG_7443.jpgIMG_7445.jpgラン科の「パピレノプシス ハオシャンニー」で園芸品種(属間交雑種)です。

IMG_7446.jpgIMG_7447.jpgIMG_7449.jpgここを出てエントランスホールに入ってトイレ休憩のあと10時20分に観覧温室を出て行きました。

IMG_7451.jpgIMG_7452.jpgIMG_7457.jpg行きも見た「パパイヤ」ですが、品種名が分かったので。「ベニテング」(パパイア科)と書いてありました。

IMG_7457.jpg見た目は同じでも「レッドレディー」(パパイア科)です。味が違うのかなぁ?。

IMG_7462.jpg創園当時に植栽された約200㍍の「クスノキ並木」。この並木は、川端康成の小説「古都」に登場するなど、長年来園者を迎えてきたシンボルロードです。

IMG_7465.jpg10時26分に京都府立植物園の「正門」から出て行きました。見たところ、駐車場の車増えてました。

観峯玉(かんぽうぎょく)は、非常に成長が遅く、大株になるまで花を咲かせない、と言われいたのに、小さなクリーム色の花を咲かせました。国内初開花のようで、そんな貴重な花を直に見られて良かったです。京都府立植物園駐車場に戻るり、精算すると9時18分~10時30分で600円でした。最初入ったときに1時間で戻るは無理だと思ったので予想通りです。帰り買い物に寄ってから帰宅したました。湿気が多くて、久しぶりに多く汗かきました。京都は、この日までに夏日が96日でした。大阪市のように100日は超えてません。この日の最高気温は29.4℃止まり。あと1日で猛暑日になると日本タイ記録なんですけど、多分、もう上がらないでしょう。

この記事へのコメント

2025年10月29日 23:27
観峯玉、見るのも聞くのも全く
初めての植物です。何と、日本で初めて
開花が確認された植物なんですね。
それじゃ、知らなくても仕方ないなと
思いました。前に話題になった
アオノリュウゼツランもそうですけど、
百年に一度花を咲かせるというような植物は、
砂漠乾燥地帯のものですよね。厳しい環境で
生きる知恵は凄いなという気がします。
壬生里
2025年11月02日 19:13
yasuhikoさんへコメントありがとうございます。

観峯玉はテレビのニュースで知りました。咲くまでに数百年かかるとも言われていると聞いて、この機会に是非見たいと思いましたね、年間パスポートも持っているので。
やっぱり、この花を目当てに来られている人も数名居ました。ニュースを見て来られたのでしょう。