加賀前田家ゆかりの寺院 大徳寺 興臨院「秋の特別公開」へ

12月3日(水)は、この日から明日にかけて、今季最強寒波の襲来を予想してました。秋の気候から真冬の天候にかわるそうです。ただ、最低気温は、9.4℃と特段寒く無かったです。

この日は当初、京都府立植物園に行くつもりでしたが、予定を変更し大徳寺の特別公開に行くことにし、車で出発しました。

IMG_1701.jpg特別拝観は10時からで、大徳寺駐車場に9時48分、車を入れました。駐車場には多くの車が止まってました。やっぱり紅葉が見頃となっているからでしょう。

IMG_1702.jpgIMG_1703.jpg先ずは「総門」から境内に入ります。看板にあるように「黄梅院」と「 興臨院」が特別公開されており、どちらから入るか決めてません。

IMG_1705.jpgIMG_1706.jpg遠くから黄梅院に人が並んでいるのが分かったので、私は 興臨院から見ることにしました。まだ9時54分のため入れません。

大徳寺塔頭 興臨院は、室町時代の後柏原天皇第(104代天皇)の御代である大永年間(1521~28)に、能登の畠山義総(よしふさ)が第八十六世小渓紹怤(しょうけいじょうふ)和尚のちの仏智大通(ぶっちだいつう)禅師を開祖として建立したといわれ、自らの法名「興臨院殿伝翁徳胤大居士」を寺号とした。方丈・唐文・表門そして所蔵の椿尾長鳥模様堆朱盆は重要文化財である。方丈は創建後に火災にあったが、1533年(天文2年)に再建されたらしく、さらに畠山氏衰微ののち、天正年間(1573~92)、前田利家によって屋根の葺き替えなどの改修が行われ、それ以後、前田家の菩提寺となった。方丈玄関の唐門は室町時代の禅宗様式を見事にあらわしており、表門も創建当初のもので「興臨院の古文」として有名である。一方、バイタラ樹の名木がある枯山水の庭や茶席「涵虚亭(かんきょてい)」の趣きが深い。なお、墓地には畠山家歴代の墓や久我大納言夫妻の墓など、当院ゆかりの人々の墓も多くある。本堂前の方丈庭園は「昭和の小堀遠州」と称される作庭家の中根金作によって復元された。例年5月から枯山水庭園にサツキやツツジが咲き誇る。

IMG_1707.jpgIMG_1708.jpg9時58分に開けに来られたので、入ることができました。ここの紅葉を見に来たのは、2009年(平成21年)11月6日(金)以来です。

IMG_1709.jpgIMG_1710.jpg拝観受付は、「庫裏」を入って右手にあって、私は 興臨院と黄梅院の共通券を購入しました。1600でした。( 興臨院800円・黄梅院1000円)

IMG_1711.jpgIMG_1713.jpg玄関より靴を下駄箱に預け上がります。そして、ガイドさんより「方丈」に行くように案内されました。

IMG_1714.jpg庭園はあとで見ることにして、撮影禁止の室内を見て行きます。向かって左から「礼の間」、「室中の間」、「檀那の間」とあって、襖絵を見られました。ガイドさんの話は5月8日(木)に来ているので遠慮しました。

由緒によると、江戸時代の郡林泉名勝図絵によると、「室中の間」には狩野元信の水墨画「山水」、「礼の間」には狩野元信の彩色「花鳥麝香猫」、「檀那の間」には、土佐光信の彩色韃旦人の「風俗画」と記載されているが、幕末から明治維新にかけての動乱により失われた。現在の障壁画は、福岡県久留米市の水墨画家、村石米齋(むらいしべいさい)が描き、1995年(平成7年)7月に納められたもの。「礼の間」には、「葡萄図」(平成9年奉納)が描いてあって、葡萄の木の下で佇む動物が微笑ましく描いてある。「室中の間」には「夏景山水図」(向かって右手)が、「冬景山水図」(向かって左側)を、それぞれ村石米齋(むらいしべいさい)が描く。「檀那の間」は「寒山拾得図」が描いてあって、伝説的な僧である寒山と拾得が暮らしていた蓬莱世界を表している。

IMG_1723.jpg室中の間」奥の仏間には、開祖の「小渓紹怤(しょうけいじょうふ)禅師像」を中央に、左手に「釈迦如来像」が祀られています。また、位牌は歴代住職、畠山家と前田家をお祀りしてあります。

入出できないので、聞くことはできませんが、ここの内部で手を叩けば響くそうです。「響き天井」と言われています。

IMG_1718.jpgIMG_1719.jpgここの庭園は、1978年(昭和53年)に本堂の解体修理後、昭和の小堀遠州と言われた中根金作氏に依って復元された。

昔中国の寒山・拾得が生活していた天台山の国清寺の石橋を模した大石、松を配して蓬莱の世界を表現している。

IMG_1716.jpgIMG_1732.jpgIMG_1720.jpg5月8日(木)に来たときにも案内しましたが、この石橋は「深山幽谷(しんざんゆうこく)」の景色を表し深い谷のように見せてます。ここの紅葉は散り始めていました。

IMG_1721.jpgそして「方丈」の西側に出ると、この紅葉です。2009年(平成21年)11月6日(金)以来でしたので覚えて無かったです。

IMG_1731.jpgIMG_1733.jpg綺麗な紅葉に見とれてしまいますが、この石碑には「爪塚」と書かれています。

IMG_1735.jpgIMG_1736.jpgIMG_1737.jpgそして、こちらには「琴心塔」を目にします。琴で使う爪などを供養するためだそうです。

IMG_1738.jpgIMG_1739.jpgIMG_1740.jpg方丈」の裏手の紅葉も、びっくりするぐらい綺麗です。北西角には「鎮守社」があって、その鎮守社の前にある細い木が「貝多羅(ばいたら)の木」だそうです。

古代インドで経文を書いたと言われるヤシ科の樹木のようですね。葉の裏に傷をつけて文字が書ける、多羅葉は葉書の語源の元となったことから「郵便局の木」とも呼ばれます。

IMG_1745.jpg「方丈」裏の「衣鉢の間(えはつのま)」には、祇園南海筆の屏風絵がありました。

祇園南海(1677~1751)は、江戸時代の儒学者。江戸幕府8代将軍徳川吉宗により、紀州藩の学校を司ることを命ぜられる。

IMG_1743.jpgIMG_1746.jpgIMG_1747.jpgそんなに期待しないで来たので、この方丈裏の紅葉に驚きました。まさに真っ赤でしたね、モミジが。

IMG_1753.jpg方丈裏の最後は「書院の間」。日本で最初に作られた「床の間」がありました。屏風絵は、「鶴亀」(左右)、「寿老」(中)の三幅対で、狩野栄川(えいせん)院典信(みちのぶ)筆。

狩野栄川院典信は江戸時代後期の栄川吉信の子、木挽く町狩野派5代目。江戸幕府10代将軍徳川家治、田沼意次(江戸幕府老中)の寵を受ける。1790年(寛政2年)没。60歳。

IMG_1754.jpgIMG_1755.jpg興臨院境内の東北には茶室涵虚亭(かんきょてい)」があって、こちらは見学できので向かいます。

IMG_1756.jpgIMG_1757.jpgIMG_1758.jpgIMG_1760.jpgIMG_1761.jpg涵虚亭(かんきょてい)」に入る前に、「花手水」を撮りました。お寺の方が生けられた花が飾ってあって、花は興臨院で咲いていたものだそうです。

IMG_1762.jpg禅宗寺院には珍しい、美しい苔と水の流れがある「露地庭園」です。以前、テレビで見た庭園デザイナーの烏賀陽百合さんが言われてました。

IMG_1763.jpgIMG_1765.jpgIMG_1767.jpg涵虚亭(かんきょてい)」は、外から見るだけで入れませんし、写真も撮れません。1982年(昭和3年)に、尾道出身の山口玄洞氏が寄贈しました。

茶室「涵虚亭(かんきょてい)」は、茶人の古田織部好みの四畳台目に隅板(すみいた)を加えた造りで、特徴は、袖壁が出ているために洞のように見える「洞床(ほらどこ)」と呼ばれる床の間で奥に空間がある、間口よりも奥の方が広くなっている。涵虚亭の名は、中国・北宋時代の詩人である蘇東坡(そうとば)の詩から名付けられている。

IMG_1759.jpgIMG_1769.jpg10時9分に「玄関」から出ました。正面の紅葉が赤く色づいて綺麗です。

IMG_1773.jpg秋の特別公開では、開いてませんが重要文化財に指定されている「唐門」です。5月8日(木)に来たときは、ここから方丈に入りました。

IMG_1772.jpgIMG_1774.jpgIMG_1775.jpgここを出て行く前に、多分「ムラサキシキブ」だと思うのですが、紫の小さな実を付けてました。

IMG_1776.jpg10時11分に「表門」(重文)から出ました。予想外に紅葉が綺麗だったんで来てみて良かったです。晴れてくれていたらもっと良かったのに😊。

ここで黄梅院との共通券を購入したので、今から向かいます。長らく黄梅院は紅葉時には撮影を禁止されていました。撮影を解禁されてから初めて訪れる黄梅院、楽しみです。

この記事へのコメント

2026年01月11日 18:12
大徳寺の興臨院、行ったことが無いです。
有力大名の加護があったのですね。
こちらも真っ赤なモミジの紅葉が印象的なお寺ですね。
特に、石庭や苔の庭が紅葉に彩られている様が見事です。
白砂や苔と紅葉のコントラストが最高です。
やはり京都ならではだなと思います。
いつかこちらにも訪れてみたいですよ。
壬生里
2026年01月14日 19:15
ミクミティさんへコメントありがとうございます。

大徳寺では、この時期に黄梅院と 興臨院が公開されるので行ってみました。 興臨院の紅葉は久しく見てなかったですが、凄く綺麗でしたね、感動しました。
このあと行った黄梅院の紅葉も綺麗だったんで、来てみて良かったです。